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学生のうちにアフリカに行ってみたかった〜女性支援ボランティアに参加して〜

JAVOメンバーの木村優衣です!
2022年9月に大学を卒業し、今年4月より消費財メーカーでマーケティング職として勤務予定の23歳です。JAVOでは、JAVOメディアの運営・管理から全体の活動統括まで担当しています。
今回は大学卒業後から就職を迎えるまでの”空白期間”を利用して挑戦したアフリカ、ルワンダでの海外ボランティアについて、私の体験をお話しできればと思います。ぜひ最後までご覧ください。

ボランティアに行こうと思ったきっかけ

私は、大学在学中半年ほど休学期間を設け、企業でのインターンに熱中していました。就職は、日系企業では一般的な四月入社を予定していたため、9月に卒業してから半年ほどフリーになる期間があったんです。その時間を有効活用したいと考え始めたのが、海外ボランティアを検討したきっかけでした。
元々海外に興味があって、学生時代はヨーロッパへの交換留学や海外旅行に精を出していたのですが、アフリカへの渡航は中々チャンスがなく、ずっと行ってみたいと感じていました。就職した後では、時間、体力共に渡航が難しくなると危機感を感じていたので、今のタイミングでアフリカを訪れようと決め、その手段として「ボランティア」を選択しました。現地の人々、社会に貢献したいというボランティア本来の意義ももちろん感じていましたが、何より海外でよりディープな体験をするには現地の人と触れ合える活動をするべきだと思ってました。海外ボランティアでは、現地の人とコミュニケーションをとったり、生活の一部にお邪魔するような機会が得られるので、単なる旅行以上の学びがあると思うんです。そんな理由から海外ボランティアを通してアフリカへ行こうと決めました。

ボランティア内容

私は、ルワンダで「地域のお母さんが笑顔で暮らせる社会を創る」ソーシャルビジネスとして、地域のシングルマザーや女性を雇用し、お母さんとその子どもたちの生活向上に取り組むKISEKIという団体でボランティアに参加しました。
当団体は、2018年よりルワンダキミフルラ地域内のコミュニティベースの幼稚園(ECDキミフルラ)にて管理・運営を開始し、先生不在のまま廃墟となっていた幼稚園を復活させ、子ども達が学べる場所へと変化させてきた団体です。2021年には、ICTルームとコミュニティキッチンを開設し、 子ども食堂や子どもの一時預かり、妊産婦のケアとワークショップの開催まで展開しています。

私はその中で、
・一時預かりのベビークラスにて、子どもたちの見守り
→たくさんの赤ちゃんに囲まれながら、一緒に遊んだり、おやつを食べさせてあげたりといったお世話の手伝いをしていました。ここには、地域のシングルマザーのベビー達が基本的に預けられており、ママ達は施設のスタッフとして働いています。彼女らのほとんどは、ここで働くまで育児に終われ、生かせるスキルもなく、仕事ができないまま貧困に苦しんでいました。中には、子ども達が衰弱した状態で見つかって施設に通うことになった家庭もあるそうです。そんなバックグラウンドを乗り越え、子どもの側で働ける雇用の機会を得て生き生きとしているママ達、そしてその子ども達の姿を見て、地域の貧困を解決する活動として大きな役割を果たしていると感じました。

・幼稚園クラスでの体験授業のアシスタント
→幼稚園クラスでは、普段のいわゆる授業とは異なる、体験授業を新たに開始することとなり、そのアシスタントとして授業に参加しました。体験授業では、折り紙や積み木などの文化交流的、感覚的なアクティビティや、おままごとの道具をつかったロールプレイングなど、様々なワークをローテーションで行いました。それまで、幼稚園では、先生達の準備負担、クラスの混沌を避けるために、英語、数学といった勉強のようなクラスしか行ってこなかったそうで、子ども達にも先生達にとっても、刺激的で新しい発見の多い取り組みだったと話していました。私は折り紙班担当だったのですが、一緒に指先を動かしながら、日本から持参した和柄の折り紙やシールなどを使って文化交流ができました。

・子ども食堂の準備・配膳手伝い
→ボランティア先の施設には、キッチンがあり、特定の曜日には子ども達に給食が配られます。施設で働くシングルマザーのお母さん達のチャパティ作りをお手伝いしたり、教室での配膳をお手伝いしました。貧困家庭では滅多に栄養のある食事を食べられないため、子ども食堂から提供される給食が欠かせないのだそうです。

・休み時間、放課後の子どもたちの遊び相手
→休み時間、放課後になると元気いっぱいの子ども達が教室の外に飛び出してきます。「一緒に鬼ごっこしよう!」、「おんぶして!抱っこして!」ともみくちゃにされながら、子ども達と遊び回ってました。ちなみに、ボランティア先の子ども達、さらにママ達はルワンダ語を話していて、英語はほぼわからないので、身振り手振りでコミュニケーションをとっていました(笑)それでも、心が通じ合って懐いてくれる子ども達がかわいくて、愛おしくてしょうがなかったです。

 

活動の素晴らしさ

活動を通じて、現地のママ達、子ども達と深く触れ合うことができ、ルワンダの貧困層が抱えている問題をリアルに理解することができました。私自身、元々女性のキャリア支援や子育ての課題に関心を持っていて、日本以外の社会に目を向けて問題を考え直す機会は、自分にとってたくさんの学びがありました。
また、現地の人や文化と触れ合うことは、旅の思い出を濃く多彩にしてくれると感じています。私はボランティア期間中に、現地スタッフの実家にホームステイさせてもらったり、スラム街の自宅に泊まらせてもらったりとルワンダでの生活を擬似体験するような経験をすることができました。そのような体験からは、想像もし得なかった新しい発見や出会った人との心の繋がりを得ることができ、単なる旅では、ルワンダの表面的な部分しか体験できないだろうと痛感しています。
今では、「とにかく遠いところに行ってみたい」と訪れたアフリカの地が、どこか近く、親しみやすい存在になり、ルワンダでの経験が自分の財産になりました。

ボランティア活動の仲間

シングルマザーのママ達を基本としたルワンダ人スタッフ、団体のオーナー、そして他のボランティア参加者と一緒に活動をさせていただきました。ボランティア参加者は、各々自分のやりたいことをベースに活動内容を設計できるということで、生理用ナプキンの無料配布や、オンラインでのボランティア展開など、様々なプロジェクトに取り組むメンバーもいました。幼稚園等での活動が終われば、寝泊まりをしているレジデンスで、一緒にご飯を食べたり、テレビをみたりと団欒の時間もあり、他の参加者の方からも沢山の刺激をもらいました。
滞在中、実は重めの食中毒になってしまい大変だったんですが、その間も回復食をスタッフの方が作ってくれたり、気にかけてくださったおかげで安心して生活できました。その点も、ボランティアに参加するメリットかもしれません(笑)
高校生・大学生に向けて一言
皆さんは「ボランティア」と聞いて、どんなことをイメージするでしょうか。私は、ボランティアと一言で言っても、その内容は様々だと考えています。私が紹介したような海外に赴いて行う大きな挑戦から、街のゴミ拾いに参加するような地域の活動、そして日々の生活の中で行うちょっとしたいい事も立派なボランティアだと思います。そこに上下関係はなくて、より多くの人が自分にできる社会貢献をしていくこと、そしてその量が社会の中で連鎖的に増えていくこと、そんなことが世界に広まっていってほしいと願っていますし、高校生・大学生の皆さんにとっても身近なものに感じてもらえたら幸いです。

最後に

本メディアを運営するJAVOは「ボランティアを当たり前に」という理念の下、ボランティアの素晴らしさを広める活動を行っている団体です。前述した通り、ボランティアというのは様々で、旅と結びつけて行うも良し、JAVOのようにボランティアを広めるボランティアだってあります。自分が挑戦してみたいことに、何か社会や周りの人の為になることを結びつけてやってみる。その積み重ねで世界がもっと素敵な場所になったり、自分の成長、大きな発見にも繋がっていくと思います。私たちと一緒に、ボランティアをより当たり前の存在にしていきましょう!

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