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ボランティア団体のご寄稿

ラオス学校建設教育支援プロジェクト~スーン~

みなさん、初めまして!

早稲田大学公認サークルラオス学校建設教育支援プロジェクト~スーン~の長瀬春奈と池田紀一です。

今回はスーンの活動とボランティアのきっかけについて書かせていただきます。

まずは長瀬の方からスーンの活動理念とこれまでの活動について紹介させていただきます。

「ラオス学校建設教育支援プロジェクト~スーン~」(以下スーン)は、早稲田大学公認のボランティアサークルです。年に一度、ラオス南部チャンパサック郡の2校の小学校を訪れ、教育支援を中心とした様々な活動をしています。国内では、ミーティングを通して現地活動に向けての授業作りや活動の計画を行っています。

わたしたちは理念として、「共に考え、共に感じる」を掲げて活動しています。「共に」は私たちの根本にあるキーワード。活動においては、押しつけではなく、あくまでも当事者意識をもって現地の方々に寄り添うことが重要だと考えています。私たちだけで現地にある問題に気づき、行動していくのではなく、現地の方々と一緒にその問題について考えていきたいという想いから「考える」を。また将来村を支える存在である小学生たちとは、同じ場を共有することによってその問題を共に感じ、未来につなげていきたいという想いから「感じる」を。この三つの言葉から団体の指針である理念は形作られています。

スーンは2009年に誕生しました。2002年に早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターがセンター主催のプロジェクトとして「ラオス学校建設プロジェクト」を立ち上げ、早稲田大学創立125周年記念事業と本プロジェクトの共同成果としてラオスのチャンパサック郡ノンサ村とノンヴィエン村において、それぞれノンヴィエン小学校とノンサ小学校を完成させました。私たち学生からのアプローチは、2校目の小学校建設と共に始まりました。西村正雄教授の現地へのスタディーツアーへ参加し、「学校建設をして終わりではなく、継続的に関わりたい。」との熱意を持った学生が2009年2月にメンバー募集を行い、同年4月から日本での活動が始まりました。

スーンでは、その期その期で現地のニーズに合った活動ができるよう、現地活動の内容を毎年1から作り上げています。ここでは、今までの主だった活動をいくつかご紹介いたします。
第1期(2009年夏渡航)
・衛生教育 手洗い歌の作曲
2校目となるノンヴェイン村に建設される小学校では、村人の要望に基づき敷地内にトイレおよび手洗い設備が建設されましたが、現地では清掃などの管理や、子どもが公共のトイレを使ったり、手を洗う習慣がなかったりしたことなど、衛生上の問題点が多数存在しました。これらの問題に対し、現地小学校の生徒を対象とした衛生教育を実施することをアプローチ方法として掲げ、手洗いの意義を伝えるための紙芝居、手洗いのやり方を学んでもらうための手洗い歌、トイレ管理の意義を伝えるための劇などをラオ語にて行いました。また、子どもたちへのアプローチのみではなく、小学校の先生方に対し、私たちの活動を理解してもらうため、そして、私たちが帰国した後も手洗い・トイレ管理を継続的に行ってもらうためマニュアルを作成しました。

第9期(2013年夏渡航)
・ハード面での支援のための準備活動
ノンサ小学校にはトイレ水道がなく、学習環境の不整備が問題であったこと、スーンが現地にいない間に教育支援が途切れてしまうことから、ノンサ小学校でのトイレ水道建設と両校への図書の寄贈を計画しました。トイレ水道建設は2016年、図書の寄贈は10期を目標に、国内での広報および資金調達と、現地での調査活動を行いました。

第10期(2014年冬渡航)
・図書室の開設および図書の寄贈
9期からの活動を引き継ぎ、両校への図書の寄贈を行いました。9期の調査でノンサ小学校には政府のプロジェクトによりすでに本があるが図書の授業に改善の余地があること、ノンヴィエン小学校には本が全くないことが確認されていました。そのため10期では両校ともに図書への関心を高めること、ノンサ小学校では図書の活用について、ノンヴィエン小学校では図書の環境作りについて焦点をあてた活動を計画し、図書館の運営や本の活用に関する研修、図書室の開設と装飾などを行いました。

第16期(2018年冬渡航)
・図書の利用に関する調査活動
10期にて開設された図書室に再び図書を寄贈するため、図書の現状と図書室の利用状況に関する調査を行いました。調査では先生方や子どもへのインタビューと本の冊数や状態等のチェックを通してニーズを把握し、17期での寄贈に向けて調査報告書を作成しました。

第17期(2019年冬渡航)
・図書の寄贈
16期からの活動を引き継ぎ、図書の寄贈と資金調達・広報、寄贈した図書を用いたアクティビティを行いました。現地の先生方からのご意見と16期の図書調査による図書の貸し出し結果を踏まえて絵本を贈ることを決定し、本の調達を行いました。また、図書の活用と子どもの図書への関心を高めるために図書を用いたアクティビティを企画し、低学年向けには読み聞かせとしおり作り、高学年向けには読み聞かせと本のPOP作りを行いました。

第18期(2020年・コロナウイルス流行により渡航中止)
・コングクワンプロジェクト
・授業動画プロジェクト
コロナウイルスの流行によって渡航が中止になったことを受け、国内で現地に向けた支援活動を行いました。「コングクワン」とはラオス語でプレゼントという意味です。クラウドファンディングと企業協賛にて資金・物品を調達し、ノンサ・ノンヴィエン両校の先生と子どもたち1人1人に石鹸やボールペンを送るほか、フラフープやボールなどの学校備品をプレゼントしました。また、授業動画を制作しSNSを通じて現地の方々に向けて発信することで授業をお届けしました。

以上、スーンの活動理念とこれまでの活動について紹介させていただきました。

さて、ここからは池田がボランティアをしたいと思ったきかっけについて書かせていただきます。

私が国際ボランティアに興味を持ったきっかけは高校時代での経験を通じて子どもたちの笑顔を守る活動をしたいと思ったからでした。

私はカトリック系の中高一貫校に通っており、宗教の授業ではマザー=テレサやハンセン病患者の治療に命を捧げたダミアン神父、ユダヤ人強制収容所で自ら身代わりとなって亡くなったコルベ神父などの様々な人物の生き方から奉仕の精神を学んでいました。しかし、自分の周りに貧困に苦しむ人々、ハンセン病患者、ましてや強制収容所に送られる人などはいなく、そうした人々の話を現実的な問題としてあまり考えられませんでした。

そんな中、私は高校1年生のときにこの「奉仕」の精神について考えさせられる体験をしました。高校の語学学習としてフィリピンに10日ほど滞在し、その行事の一環として日本人のシスターたちが運営する孤児院を訪問したのです。そこには親を亡くしたり親に捨てられたりした多くの子どもたちが暮らしていました。そこで私はスーザンという名の6歳ぐらいの女の子と様々なアクティビティを行ったのですが、何かしらの悲しい過去を背負っているにもかかわらず、彼女は常に笑顔で楽しそうにしていました。ここでの体験を通して貧困や悲しい過去に苦しむ子どもたちが笑顔で安心して暮らせる場所を提供しているシスターたちの活動に感心するとともに、これこそが「奉仕」だと感じるようになりました。授業で散々学んだが現実として考えられなかった「奉仕」を、ここで私は初めて現実に見たのでした。と同時に私は自分もスーザンのような子どもたちの笑顔を守る活動をしたいと思うようになりました。

そしてその時、私はジョン・ウッド氏の『マイクロソフトでは出会えなかった天職―僕はこうして社会起業家になった―』(矢馬野薫訳、ダイヤモンド社、2013年)という1冊の本に出合いました。彼は旅行で訪れたネパールで小学校の図書館に本が数冊しかないのを見て驚き、知人らから集めた多くの本を送りました。そしてそれをきっかけに彼はマイクロソフト社を辞めてNPO「ルーム・トゥー・リード」を設立し、東南アジア各国で学校や図書室の設置などを通じてこれまでに1500万人の子どもたちに教育機会を提供しています。こうした子どもたちの笑顔とその将来を守る活動に感銘を受け、私は国際ボランティア、特に教育支援に興味を持ちました。

こうして私は国際ボランティアに興味を持ち、大学では国際ボランティアを行いたいと思っていました。そして大学に入り、国際ボランティアサークルを探しているときにラオスのある村の小学校に毎年教育支援を行っているスーンという団体に出合い、その活動理念と活動に関心を持ち、自分もスーンの一員として活動したいと思って参加しました。

私はまだ1年生ですが、今後もスーンの一員として、たとえラオスに行けないとしても、ラオスの子どもたちを笑顔にできるような活動を続けていきたいと考えています。そして何よりも相手のことを第一に考えるという「奉仕」の精神を忘れずにこれからの活動も行っていきたいと思っています。

HPはコチラ:https://laossung.wixsite.com/waseda

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