街頭募金活動で集められた寄付金の使途や有効性
はじめまして! JAVOメディアライターの渡辺です。
普段、駅やコンビニ、公共施設で見かける募金活動。一度や二度募金したことがあっても、実際にそのお金が支援を必要とする人々の生活に還元されているのを実感したことがある方は少ないと思います。そこで実際の自身の募金活動の経験を交えながら、その使途や有効性について紹介していこうと思います!
1.そもそも募金活動とは?
みなさんが最もよくご存知の活動の一つで街中で現在もよく行われている”赤い羽根共同募金”ですが、その始まりは戦後の1947年に戦争で被害を受けた子供達のために社会福祉施設の運営費を募る目的で行われました。現在は国内の経済が安定し、世界屈指の先進国になったこともあり国内のみならずアフリカの国々をはじめとした発展途上国への寄付(支援)も行われています。その中には特に有名なユニセフの募金活動も含まれています。また、募金活動とは、一般的に寄付と誤って同義的に用いられることがありますが、募金とは文字通りお金を募ることをさし、募金箱などに金銭を入れることは”募金する”ではなく”寄付する”と言います。
2.自身の募金活動経験
僕は幼い頃よりボーイスカウトに入っており、地域奉仕活動の一環として駅での赤い羽根共同募金を数回行ったこと、また昨年ニュージーランドに3ヶ月ほど短期の留学をしていた際に学校の自由参加型ボランティアアクティビティの一つとしてスーパーにて心臓に疾患を抱えている方々への募金活動を行いました。それぞれの募金で感じたこととして日本での募金活動は場所的、時間的な影響を考慮した上でも寄付が比較的消極的かつ少額の傾向があるように感じました。日本では5分に一度100円程度の寄付が多かったのに対して、NZではほとんどの人が20,30ドルを当たり前のように寄付してくださいました。個人的な考察としては、日本は無宗教の人がほとんどに対してNZは信仰宗教がある人の多くがクリスチャンであること、また日本人の多くが寄付の選択肢のわかりずらさ、使途の不透明さを比較的感じていることが原因であると思います。またその例が企業の活動にも現れているように感じます。こちらは今年旅行でNZを訪れた際の話ですが、まず日本の航空会社ではみたことのない募金活動を機内で行なっていました。出発
地の使いきれなかった硬貨、紙幣を集めユニセフ経由で寄付するというものでした。
この章の結論として述べたいことは日本人の寄付の消極性に直結しているであろう原因は募金の使途、有効性の不透明さ、文化的要因があるのではないかということです。
3.実際に寄付されたお金の使い道、効果
2章の結論で述べた消極性を解決するため、実際の使途やその有効性についてまとめました。
ユニセフのHPなどでよくいくらいくらの寄付金がワクチンや栄養食になるといった、一見具体的なようでその過程などが不透明故に内容に懐疑的になり寄付を妨げているようです。そこでまずは過程を調べてみました。
具体的な寄付金の過程としては
1.ユニセフ協会に届く
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2.ユニセフ本部に届く
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3.各地域のユニセフ現地事務所
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4.現地での活動支援
しかし、これだけでは実際に集められたお金が着服等されずに正しく使われているかの確証性にはかけると思います。そこでユニセフのHPを参考にしたところ、2022年度の総寄付額は932.600USD,2024年現在のレートで約1兆3500万円としっかり集計されています。
また使途の内訳としては
栄養、保険、エイズ関連費 41%
教育 20%
環境整備 16%
子供の保護 11%
公平な機会 13%
数多くの国のお金、莫大な金額をここまで具体的かつ正確に算出し公表していることはユニセフの信頼性に大きく寄与、貢献しているのではないでしょうか?ただ、今日の日本の募金の消極さが多少しか改善されていないのは文化要因的ハンデに加え、この情報に触れる機会の少なさが影響しているように感じます。
日本においては、他国と同じように寄付者にただ委ねてお金を募るのではなく、インターネット、SNSを活用し上記の事実を用いて、寄付の選択肢、過程を明示した情報を発信することが結果的に寄付を促進する近道だと考えます。
4.まとめ
みなさん、ここまで読んでいただいて募金活動への理解が深まり、記事を読む以前より寄付への意識、意欲が少しでも高まりましたでしょうか?ぜひ、公共施設等で募金活動をしている様子を見かけたらこの記事を思い出していただけると嬉しいです。初めての記事執筆でつたない部分、読みにくい箇所も多々あったことと存じますが、この記事が日本の募金活動促進の一助になれば幸いです!最後まで読んでいただきましてありがとうございます!
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参考文献
募金活動とは?種類や活動内容の例、おすすめの寄付募金先の団体を6つ紹介 (gooddo.jp)
ワールドビジョン
なぜ寄付活動をするの?寄付金の使われ方や日本における寄付活動の現状を解説|国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン (worldvision.jp)
ユニセフ
子どもと先生の広場:日本ユニセフ協会 (unicef.or.jp)
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