分別の声かけが社会を変える 私が参加した環境ボランティア

こんにちは!JAVOメディアライターの村見です。
今回が初めてのライターとしての活動で、至らない点もあるかと思いますがよろしくお願いします。
今回は、私自身が経験したボランティア活動について書きたいと思います。
1.NPO iPledgeとは
私が参加したボランティアはNPO iPledgeというNPO団体が主催しているものでした。
まず始めにそもそもNPO iPledgeは何をしているNPOなのかというのを説明したいと思います。
NPO iPlegeとはごみ問題を切り口に、環境問題と若者の社会参加に取り組むNPOです。誰かが捨てたごみをボランティアが拾うのではなく、すべての人が自分の手で分別できるための仕組みを運営しています。
主な活動内容として、ごみゼロナビゲーション、LIVE ECO、マイ食器・マイボトルをもってフェスに行こう!というものがあります。
1.ごみゼロナビゲーション
私たちが取り組む環境対策は、具体的には会場で廃棄されるごみの削減やリサイクルを「参加型」で実践するものです。 私たちの活動は、来場者やスタッフ、ごみの清掃業者の代わりに「ごみ清掃」を引き受けるのではなく、イベントに関わる全ての人々が、 「ごみの削減へ向け協力体制を組む」ことの「手助け」をするということです。全てのイベント参加者の日常のライフスタイルへ 「環境保全への配慮」が浸透するきっかけを、様々な形で提示することも私たちの大きな目的の一つです。さらにボランティアや来場者の行動力や主体性を引き出し、 これらの力で地球にやさしく、人にやさしいイベントの創造に挑戦しつづけています(「ごみゼロナビゲーション」https://www.gomizero.org/about/ 2025年4月24日閲覧)。
ごみゼロナビゲーションは継続して運営にかかわるコアスタッフを中心に活動しています。高校生から社会人の方まで幅広い年代の人が活躍されています。
2.LIVE ECO
LIVE ECO は、全国の音楽空間で使われている使い捨てカップを、
洗って何度も使える「リユースカップ」に切り替えるプロジェクトとして、2004 年に立ち上がりました。
LIVE ECO は単にカップを販売する業者ではありません。
リユースカップを使用するライブハウス、クラブやカフェが日本中で増えていくことを通して、
リユースという仕組みが浸透し、来場者とライブハウスの新しいコミュニケーションが生まれると同時に、
お店のスタッフや来場者一人ひとりの地球環境・ライフスタイルへの意識が変わり、
ライブハウス、そして社会がもっとピースフルで素敵になっていくことを目指しています(「MUSIC×ECO=LIVE ECO」https://ipledge.jp/live-eco/ 2025年4月24日閲覧)。
日本では、年間約9,400千トンのプラスチックごみが排出されており、容器包装・コンテナーが4,260千トンを占めます。そのうち、容器包装リサイクル法に基づき回収されるものは1,040千トンとなっています(「第一部 第二章 第三節(1)プラスチックごみ問題の現状|消費者庁)。そのような日本の現状に対して、LIVE ECOの取り組みは非常にすばらしいですね。
3.マイ食器・マイボトルをもってフェスに行こう!
これは名前の通り、マイ食器・マイボトルをもってフェスに行くことを促す取り組みをしているそうです。過去の活動では、イベント会場でマイボトルなどを洗うための洗い場を設置したり、マイボトルを持ってきた人に向けてお茶を提供するといったことをしているそうです。 https://www.gomizero.org/mydish_mybottle/index.html
2,次に、日本のごみ問題の概要についてふれておこうと思います。日本では、2021年度の統計によると、年間で排出される一般廃棄物の総量は約4,150万トンに上ります。これは1人1日あたり約890グラムのごみを出している計算になります。廃棄物の総量は減少傾向にあるものの、最終処分場の残余年数は全国平均で約23.5年とされ、埋め立て地不足の問題が懸念されています。この状況は処分場の新設が住民の理解を得ることが難しいため、一層深刻化しています。
特にプラスチック廃棄物は深刻な問題です。日本では年間約840万トンのプラスチック廃棄物が排出されており、そのうちリサイクルされるのは約25%にすぎません。多くのプラスチックごみは焼却処分されており、その過程で発生する二酸化炭素が環境負荷を増加させています。また、日本は廃プラスチックを海外に輸出していますが、その処理が適切でない場合、環境汚染を引き起こすリスクがあります。
食品ロスも重要な課題の一つです。2021年度では約522万トンの食品ロスが発生し、そのうち家庭からの廃棄が約48%を占めています。これに対し、政府や自治体は啓発活動や法律の整備を進めていますが、消費者意識のさらなる向上が求められています。食品ロス削減の一環として、コンビニエンスストアでは賞味期限が近い商品を割引販売するなどの取り組みが広がっています。
さらに、廃棄物処理には莫大な経費がかかっています。一般廃棄物処理の年間総コストは約1兆8,000億円で、自治体の財政に多大な負担を与えています。地方自治体では分別の徹底やリサイクル率向上の努力をしていますが、これらの課題に対処するためにはさらなる革新的な技術や政策が必要とされています。
こうした問題を解決するためには、リサイクル技術の改善や国民の意識改革、企業や政府による持続可能な取り組みの強化が欠かせません。廃棄物の減量と再資源化を目指し、社会全体で取り組むことが求められています。
3.感想
私はフードイベントの会場で、来場者にごみの分別を促すボランティア活動を行いました。具体的には、ごみ箱の前に立ち、正しい分別方法を呼びかける役割を担いました。初めは分別に対してあまり注意を払わない人が目立ちましたが、時間が経つにつれ、呼びかけの成果か、正確に分別する人々が増えていく様子を目の当たりにしました。この変化を直接感じたことは、とてもやりがいのある経験でした。
一方で、ごみ箱の前に分別の仕方が明記されているにもかかわらず、その指示を守らない人が一定数いることには驚かされました。このような行動は、「分別」という習慣や意識がまだ十分に根付いていないことを示しているのかもしれません。分別が自発的に行われるようになれば、ボランティアの負担も軽減され、さらに日常生活においてもごみの出し方がより厳格化されるのではないかと感じました。これにより、社会全体の環境意識が向上し、持続可能な未来へと近づくことが期待されます。
ボランティア活動を通じて、分別の意識を高めることがいかに重要であるかを実感しました。そして、分別の習慣が広がることで、環境に優しい行動が日常生活に定着していく可能性を強く感じました。
4.終わりに
この記事を読んでくださった皆さんが、NPO iPlegeの活動に限らず、ボランティアそのものに興味を持ち、第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。ボランティア活動を通じて、地域社会や環境に直接貢献できるだけでなく、視野を広げ、新たな出会いや学びを得ることができます。こうした経験が、日々の生活においてポジティブな影響をもたらす可能性は大いにあります。また、ごみの分別や資源循環の重要性について改めて考え直す機会としてもこの記事を活用いただけたら嬉しいです。普段何気なく捨ててしまうものが、適切に分別されることで新たな資源として生まれ変わることがあります。一方で、分別がいい加減だと、リサイクル率が低下し、埋立処分場の残余年数を縮めてしまう原因にもなります。こうした問題を少しでも減らすために、一人ひとりが少しずつ意識を変えていくことが求められています。私自身もこの記事を執筆する中で、自分の行動を振り返り、改善すべき点が多々あることに気付かされました。だからこそ、私たち一人ひとりが自分自身の生活を見つめ直し、小さな行動からでも変化を起こす大切さを伝えたいと感じています。
最後になりますが、この文章を通じて何かしらの気づきや変化のきっかけを提供できたなら嬉しく思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
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