地域猫って知ってる?“小さな命”と地域がつながる活動のカタチ

こんにちは!!JAVOメディアライターの後藤です!今回は「地域猫活動」についての紹介と軽く私の見解を話していきます!!
地域猫とは
皆さんはそもそも地域猫という存在をご存知でしょうか?地域猫というのは、飼い主のいない猫(野良猫)の中で、適切に飼育、管理のされた猫たちのことです。
地域猫活動について
日本動物愛護協会によると、地域猫活動というのは飼い主のいない猫として放置するのではなく、猫の嫌いな人にも、ある程度許容してもらえる「地域猫」として管理をして見守っていこうという理念のもと、「将来的に飼い主のいない猫を減らすこと」を目的としている活動です。
この地域猫活動というのは大きく分けて以下のものがあります。
- 飼い主のいない猫を今以上に増やさないための活動
- 今生きている猫が地域猫としてその地域と共生するための活動
- 猫による迷惑を出来るだけ減らすための活動
- 寄生虫や感染症の発生源になることのない様に、猫の健康管理をする活動
この活動の具体的な手段は以下の様になります。
不妊・去勢手術(TNR)
このTNRというのはTNR=Trap(捕獲)・Neuter(不妊手術)・Return(元の場所に戻す)の略であり、地域猫活動の主軸となる方針です。
流れを細かく説明すると、
- 野良猫を見つけたら住民の方やボランティアで情報共有を行う
- ケージや捕獲機を使って、猫にストレスを与えないように安全に捕獲する
- 不妊・去勢手術を行う
- 猫の縄張りの場所に戻してあげる
となります。
耳のV字カット
この耳をV字カットにするというのは上記ステップ3と同じタイミングで行うもので、「不妊・去勢したよ」という目印になっています。耳が桜の花びらの様になることから「さくら猫」と呼ばれています。
決められた時間に餌をあげる
この活動は、置き餌を撤去し、出来るだけ決まった時間に餌を与えて、残っている物があったら片付けて掃除をする活動です。
置き餌だと食べ残しによってカラスや南風が集まってしまったり、夏場は残った餌が腐敗し、悪臭が出てきてしまいます。また、起き餌から時間で餌を与えることによって、猫たちに「餌は人が用意するもの」と認知されることによって、人に慣れやすくなり健康管理画しやすくなります。
トイレの設置
餌をあげる場所の近くにトイレを設置することによって、猫たちが地域住民の家の庭や花壇などを掘り返してして糞をしてしまわない様にします。また、糞をされて困っているご家庭にトイレを置かせてもらう交渉などを行なって離、設置したトイレの掃除もしています。
地域猫活動によって得られるもの
これまでは地域猫活動についての説明でしたが、以下からは地域猫活動によって得られる効果についてご紹介していきます!
人と人を繋ぐ新しいご近所付き合い
ボランティアや地域の人たちが協力して猫たちのお世話をすることによって、普段関わりがない住民同士の会話するきっかけができます。例えば「猫たち元気だった?」、「今日餌あげた?」など何気ないやり取りで関わりもできるし、孤立を防ぐ見守りネットワークになります。
特に高齢者の独居老人の人にとっては、猫たちのお世話をすることによって毎日のルーティーンに外に出ることが組み込まれることによって、生活リズムが整います。
それによって、猫を介して「人と人のつながり」が自然に生まれ、地域福祉の基盤が作成されます。
地域の住み良さアップ!
適切に猫たちが飼育・管理されると、猫の鳴き声や糞の被害が減少します!トイレの設置や決められた時間に餌を与えることによって地域そのものがきれいになる事によって、結果的に「この公園綺麗になったね」、「猫たちいっぱいいるし、可愛いし、この道通るの楽しみ!」などのポジティブな空気が地域に広がります!!
これが結果的に生活環境の福祉につながります!
共助・連携が育つ福祉の土壌
猫のお世話や保護活動というのは一人じゃできないため、自治体や地域住民、ボランティア団体、NPO法人など多くの人達がみんなで協力しないと成立しない物です。みんなで協力して地域猫活動を行う事によって、「じゃあこの高齢者の気味だしもみんなでやっちゃおう!」など、他の地域活動へ自然につながっていくことができます。
猫を通じて「共助の感覚」が地域に根付いていく事によって他の福祉にも強い地域という土台ができます!!
精神的な癒し・優しさの循環
猫たちをお世話する事によって「誰かを大事にする感覚」が養われます。また、心が疲れていたり、日常に張り合いがない人にとって「猫が待っている」、「自分が役に立っている」問いいう感覚を持つことができます。
地域猫活動は「支援する・される」だけじゃなく、「気持ちが前向きになる環境を作る」という福祉の大事な部分も補ってくれています。
私が地域猫活動に思うこと
地域猫活動について学んで、最初に感じたのは、「これって高齢者だけじゃなくて、もっといろんな人にとっていい活動じゃん!」ってことでした。たとえば、まだ小さい子どもたちとか、私みたいな学生とか、猫が好きだけど家庭の事情で飼えない人ってたくさんいると思うんです。そういう人たちにとって、地域猫活動はまさに“ちょうどいい”関わり方なんじゃないかなって感じました。
私は今高校生ですが、これまでの学校生活の中で「命の授業」と呼ばれているものを受けたことがありません。別にそれによって大きな不都合があったわけじゃないし、「命について考えられない人間になった」ってことでもないとは思います。しかし、もし命の授業があったら、もっと「命の重さ」とか「命をつなぐことの責任」をより実感できたかもしれないなって最近感じることがあります。
だからこそ、地域猫活動みたいに実際に“命”と関わるような取り組みというのは、すごく意味がある活動だと思いました。ただ教科書で「命は大事です」と書いてあるより、実際に猫たちのお世話をして、「この子、今日も元気だった!」「あれ?なんか元気ないかも」って感じる方が、より鮮明に命を感じられると思います。
それに、地域猫活動って、「猫を飼いたいけど飼えない」って人にもピッタリの活動だと思います。たとえば、家族に猫アレルギーがあるとか、引っ越しが多くてペットを飼うのが難しい、住んでいるところがペット禁止で飼えないとか、そういう理由であきらめていた人が、地域で猫の世話をするボランティアに関わることで、気持ち的にすごく満たされると思うんです。しかも、それが地域のためにもなっているって、まさに“メリットしかない”活動だと思いました。
私自身も猫が大好きで、一時期猫カフェに頻繁に行ったり、友達の家の猫のお世話などをやらせてもらいに行っていました。だから、猫のお世話って「面倒なこと」っていうより、むしろ「癒し」だなって思うんです。そんな“癒しの時間”が、地域にとってもプラスになるって、めちゃくちゃ素敵じゃないですか?自分にとって楽しくて癒されることが、誰かのためにもなるなんて、まさに“Win-Win”だなって感じました。
アニマルセラピーっていう言葉があるように、動物と触れ合うことでストレスが軽くなったり、心が穏やかになったりすることって本当にあると思います。だからこそ、地域猫活動は、そういうセラピー的な面でもすごく大きな意味があるんじゃないかなって思います。特に最近は、学校でもストレス感じている人多いし、大人になってからも心が疲れやすい時代だなと感じることが多いので、そういう人が地域猫と関わることでちょっとでも心が軽くなれば、それってすごくいい循環だと思いました。
さらに、私が思ったのは、地域猫活動って、「動物が好きで、いつかボランティアやってみたいな〜」って思っている人にとって、めちゃくちゃ入りやすい“登竜門”だなと感じました。たとえば、いきなり福祉施設での介護ボランティアとかだとちょっとハードル高く感じるけど、地域猫のお世話だったら「今日エサあげに行ってくる!」とか「トイレ掃除しに行くよ〜」みたいに、日常の延長で関われるし、自分のペースで無理なく続けられるのでは無いかなと思いました。
動物を飼った経験がある人なら、「あ、それなら私もできそう」って思えるし、逆に初めて動物と関わる人にとっても、無理なく始められるやさしい第一歩になると思います。しかも、ただのお世話じゃなくて、ちゃんと地域の一員として「見守る・支える」って気持ちを育てられるから、すごく価値あるボランティアなんじゃないかなと思いました。
「地域猫活動」みなさんはどう感じましたか?みなさんの地域でもやっていると思いますので、ぜひ気になる方はチェックしてみてください!!
これで今月の記事を締めくくりたいと思います!ぜひ他の記事も見ていただけると嬉しいです!!!!
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