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JAVOメディア

~今と、明日とミライへ。~

ボランティア団体のご寄稿

子供達や障がい者児、地域の方々みんなの『心と身体の居場所』を。そして自立へ。

居場所サポートクラブROBEの写真

今回は、子どもたちと障がいを持つ方々の居場所作りに取り組んでおられる、NPO法人居場所サポートクラブロべ様によるご寄稿です。 学童クラブや障がい者グループホームなどを、運営されています。
HP:居場所サポートクラブROBE – 学習サポートの一翼として 子どもたちを見守ります (npo-robe.org)

居場所サポートクラブROBEの写真

1. 「Event Contents・団体の目的」

経営理念「愛」「調和」「感謝」の気持ちで助け合える居場所の創出

〜安心して成長できる居場所創り〜

<法人全体のビジョン>

孤立する人がなくなり、誰もが助け合える居場所創り。 愛溢れる地域で安心して過ごせる社会を創る

<法人全体のミッション>

心と心が通う支援社会で活躍する人財の育成に貢献し、子ども達に安全な食育を地域全体で行う

子ども達始め多世代の笑顔が溢れ、各自の存在意義を高める社会を作る

①(キッズサポート)学童クラブのミッション

挨拶ができ、思いやりの心を育てる。 経験値を増やす。

②(放ディサポート)セレサキッズのミッション

できないことに着目せず、各自の特性を伸ばす取り組みを支援する。

③(スタディサポート)つく学のミッション

貧困の連鎖を断ち切り、「愛と知恵溢れる人・場所」の連鎖を繋げる

④(第3の居場所サポート)カフェ・ロベのミッション

子供達は生きる知恵・経験を増やし、高齢者や障害者、また地域の方の居場所となる

 

2. 活動を始めたきっかけ

ロベは、学童クラブから始まり、現場で体験する色々な問題点を一つ一つ丁寧に、きめ細かな支援を心がけて行う内に、社会の色んな現実を知ることになりました。

その中で、ロベが出来る事で少しでも社会問題解決の小さな糸口になればと、チャレンジをし続けて今があります。

学童クラブ設立のきっかけは、当時公営の学童クラブの条件に合わない我が子をはじめ、周りのお母さん達の児童クラブに入れずに困ったという声を多く聞き、『無いなら創ろう』と決め設立したのが2011年3月。

東日本大震災の月に『アフタースクール・ロベ』が誕生しました。あの震災で、同じマンションに住むママ達と助け合いながら、ちょうど下校時間だったあの不安な日々を乗り越え、こういう時こそ、ちゃんと送迎してくれる学童クラブが必要だと思い、設立を決断した事を昨日のように覚えています。またこれからの時代、子ども達がAIやゲームに操られるのではなく、操る側になって欲しいという願いからロボット教室も色んなロボット教室を調べた上で、家庭でもロボットがいつでも触れる所でフランチャイジー契約を交わしました。

そして母親から虐待され、児相を転々とし、父親に引き取られ父子家庭の子を学童クラブでお預かりした事から、学習支援無料塾の必要性を感じ、2016年7月。『Robeつくば学習会』を立ち上げました。

その学習会で預かった保護者の声から『障がい者グループホームセレサ』『放課後等デイサービス セレサキッズ』を設立。特に発達障害を持つ子どもたちに対しても、多くの研修などで学びを得ながら、彼らの成長力を信じて日々運営を行なっております。

 

3.やりがいや印象的な出来事

現在中学3年生になる母子家庭のA君は、学習支援無料塾を開始した2016年に小学1年生で入塾しました。A君には、当時中学2年生の姉と、小学5年生の兄の3人姉弟。姉は当時とても荒れていて、学校やお母さんも疲弊困憊していました。兄はあまり言葉を話すことが少なく、何を考えているのか周囲が分かりにくい状況。そしてA君は、当時は1年生なので、夜21時までの学習会では眠たくて、いつも寝ていました。そんなご家族はこの9年間の間に本当にいろんなことがあり、一緒に悩み、考え共に、ずっと歩んできました。そんな中、姉は、別れた父親に引き取られましたが、高校では生徒会長や学級委員、部活のキャプテンなどをして目覚ましい成長を時々報告しにきてくれたり、相談しにきてくれました。長男は、学習会に通いながらアルバイトもしたことで、自分の考えをちゃんと言える子に成長しました。そして、A君は現在、進学校を狙えるほど上位の成績になりました。

何よりお母さんも凄い。当初は、パートで事務をされていましたが、その後、派遣社員となり、現在は、正社員に。そして中古の一戸建てを購入されました!その際、そのシングルママから、こんなメッセージを頂きました。

「離婚して卑屈になってしまったり、離婚してみたら想像外の事、私自身も経験してきました。頑張ればシングルマザーは物凄く強くなれるし!実家より子どもたちの父親より地域の支援してくれる方々のほうが支えてくれた事にはとても感謝してます!ありがとうございます♪」

こんな言葉をいただく事が、励みになります!

 

4.今後の目標や挑戦したいこと

意図せず、学童クラブや貧困世帯の子供達を支援してきたことで、「発達障がい」や「グレーゾーン」の子供達、そして生きづらい発達障害やグレーゾーンの大人たちとの関わりも多く経験しています。

そんな方々にも、「安心安全に居られる心と身体の居場所」があれば、生きて行ける。

そんな居場所をどんな形でもいい、全国の有志の方々をサポートしながら、創っていきたいと思っています。

 

5.読まれた方へのメッセージ

私の亡き母は、まさしく「心と身体の居場所」を失くし、誰にも必要とされて居ないと思い込んだ結果、自ら命を落としました。もっと母に、優しい言葉をかけてあげられていたら、、、後悔する日もありました。

そんなどん底にいた時、飯田史彦氏の「生きがいの創造」という本で救われ、そしていつしか母のような居場所をなくしつつある方の役に立ちたいと、まずは、放課後の居場所がない子供達の支援から始まりました。

特に大きく事業展開しようとは、これっぽっちも思っておらず、ただただ、目の前のことを、目の前にいる、困っている方々に対して、できることはないかと模索した結果、いつの間にか、事業が一つづつ増えていきました。

そして「職員も家族、利用者さんも家族」という思いで、時には厳しく。時には優しく接してきて今があります。

我々の目指すゴールは、関わる方々の、保護者も含めた「自立」が最終ゴールです。

いずれは、親は先にいなくなる存在の中で、

「生きる力・生き抜く力・挫折してもまた立ち上がる力」が絶対的に必要なこの世界で、時には、

「甘ったれるんじゃない!」と厳しく思ったり、伝えたりすることがあるかもしれません。

でも、それは、本当にその方のことを思えばこそ。

敢えて、厳しく伝えることもあります。それだけ、厳しい経験をせざるを得ないこと、これからもあるかもしれないから。

どんなに経済的に恵まれている人でも、どんなに恵まれた家庭にいても、一生の中で、一切苦労しない人って居ないと思うんです。(私のように側から見たら苦労でも苦労だと思わない鈍感力が高い?人もいるかもしれませんが(笑)

それを乗り越えるからこそ、共に笑える日が来るし、些細なことでも「今日、ご飯が食べられて幸せだな〜いろんな方に感謝だな〜」って思える心に育つと思います。そんな日々を共に子供達や障害を持つ方々と共に支援しながら過ごしてみませんか?

あなたが、この優しい世界で敢えて、「厳しさと優しさ」を伝える番です(^^)

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