株式会社ポラリスのCOO飯沼柊哉さんへのインタビュー

こんにちは! JAVOで学生ボランティアとして活動している浦野です。
今回は、株式会社ポラリスのCOO飯沼柊哉さんに、お話を伺いました。逆転合格塾ポラリスアカデミアの運営を通して、大学を目指す人たちを支えています。
HP:https://polaris-academia.co.jp/
※COO:Chief Operating Officerの略で、企業の業務執行を統括する責任者のこと。CEO(最高経営責任者)が会社の方向性やビジョンを決定するのに対し、COOはその戦略を実行し、事業の運営を管理する役割を担う。(https://vc-corp.net/cxo/corporate-column/296/)
では、インタビュー内容をご覧ください!
活動内容
株式会社ポラリスは大学受験塾ポラリスアカデミアを運営しています。初めはオンラインのみでしたが、今では実際の校舎が24校まで拡大しています。問題解決能力を身につけることを重視しており、授業をせず勉強計画作りのサポートやミーティングを行っています。
COOとしては、集客面と生徒さんへの指導、講師の採用など経営全般にかかわっています。弊社が『令和の虎』に出演しているのもあり、約2年半前からYouTubeのチャンネル運営も精力的に行っています。僕自身もYouTubeに出演していて、どうしたら見てもらえるかも考えています。それぞれが部署として動いているので、僕はそれら全てをまとめた責任者という形です。
少し前までは現場で講師として働いていたので、生徒さんと話す機会が多かったです。COOになってからは一度現場を離れたことになっていますが、今後は現場に行く機会も増える予定です。そうすると、生徒さんたちとも月に一度は話せるようになると思います。
YouTubeは撮影から編集まで社員たちで分担して行っています。僕は自分で面白そうな台本を書いて、自分でそれを演技するようにしています。YouTubeをやるようになってからビラ配りをしている時や受験相談で、他の講師や生徒さんに「飯沼さんですか?」「見ています」と言ってもらえることがありました。友人からもすごく連絡をもらいました。
《ポラリスアカデミアYouTube:https://www.youtube.com/@polaris_yoshimura》
入社したきっかけ
大学卒業がちょうどコロナウイルスの時期で、卒業式も中止になるようなタイミングでした。ITコンサル系の内定が決まっていて、入社前から会社の研修が半年から1年ほどリモートであると伝えられました。それを聞いたとき「その期間がもったいないな」と、ふと自分の中に湧いてきました。
そのまま入社式には行かず、個人事業主としてSNSマーケティングや動画編集など諸々に手を伸ばしてみました。やってはみたものの全くうまくいかず、お金も稼げず貯金も底をついて、働かなくちゃいけないと思いました。
その時にたまたまTwitter(現X)で弊社の立ち上げメンバーが募集されていて、人生で初めてそうした募集へDMを送ったことが縁で入社することになりました。この時の僕は個人事業主として色々やる中で、何がやりたいのか分からなくなっていました。そのため、とりあえず頑張りたいと思えることを探していて見つけたものの一つがポラリスでした。
「世に残るものを自分が作りたい」という大前提のもと、個人事業主もやっていました。ポラリスでは立ち上げメンバーとして、サービスの設計からどういう風に打ち出すか、集客方法など全てに自分が関われています。今はやりたいことを見つけて、かなりやれていると思います。
やりがい・印象に残っていること
やりたいことが認められて、生徒さんがたくさん来てたくさん合格してくれることが、一番のやりがいです。
僕が担当していた生徒さんで難関大学に合格したいけど、病気の関係で勉強時間がゼロ時間という方がいました。入塾前の面談で「人生を変えたくて来た」と言っていて、それに対して僕は「本当に覚悟があるのか」と試すような質問を何度もしました。彼女は、「できないと思ってた自分を信じてもらえたようで嬉しかった」と言ってくれています。
それから、勉強を毎日13~15時間・1年間続けることに決めました。一日も休むことなく続けきり、彼女のもとの成績よりかなり飛躍しました。昨年は難関大学に合格できませんでしたが、もう一年挑戦したいということで今も頑張っています。更に成績も上がっていて、今年は合格が目指せる位置まで来ています。
生徒さんが、僕と出会った時と受験の時で変わるというのを目の当たりにできました。相手は子どもながら、すごい、尊敬できると思いました。社内にいる大人よりも高校生の方が成長が速く、昨日よりいい意味で違うことをして力をつけています。
自分も負けないようどんどん成長しないといけない、今までの自分じゃダメだと思うようになりました。よくないところを素直に受け止めて改善する、ということをこの年になって改めて高校生に教えられた気がします。
大変だったこと
始めた当初は、授業がないかつオンライン指導という塾の形態が、受け入れられていない状況でした。オンラインだと怪しい、怖いというところから、いかにYouTubeで知ってもらえるかと考えるのに時間がかかりました。
コロナウイルスの流行で、オンライン授業を行う塾が300以上増えました。その中でどうやって他の塾と差別化するかもすごく考えました。どう生徒さんの成績をより高くするか、どのようなサポートがあれば魅力的に感じるか、毎日のように代表と話し合いました。
特に分かりやすい成果の一つがYouTubeです。『令和の虎』への出演もあって今は伸びていますが、初期は全くでした。現在は13万人の登録者がいますが、僕がかかわり始めた時は3万人ほどでした。登録者の増加に伴って入塾者が増えただけでなく、入塾者以外の親御さんや友人にも広まってきています。
総合型選抜(旧AO入試)について
基本的に総合型選抜では、勉強のスキルよりもプレゼンやレポートなどの社会で使うビジネススキルが重視されます。だからこそ、PDCAという問題を解決していく流れを考えながらやらなければなりません。
※PDCA:「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)」という4段階を繰り返し、継続的な改善を目指す仕組みのこと。立てた計画を実行し、その結果を確認・評価して課題を見つけ、改善策を実施することで、業務や品質の向上を図る。(https://www.bluetec.co.jp/knowledgesuite/service/sfa/article/what-is-pdca/)
従来の塾では「このようにレポートを書きましょう」というのは教えますが、それをどう良くしていくかは大学によって異なります。一般入試ほど点数で決まっていない、入学してほしい生徒像のような大学が求めるものに合わせていく必要があるのです。
ポラリスアカデミアでは、生徒さんが目指す大学に合わせてどう改善するかを一通り教えます。そのあとに、講師と一緒に取り組んでいくようにしています。色々な大学に受かるためにレポートをうまくするよりも、目指す大学が求めるレポートをきちんと読み取って書くことが一番重要です。
そのためにはPDCAをなるべく早く、入試に間に合うように身につけなければなりません。ポラリスアカデミアでは、そこを補助できるのが強みであり他の塾との違いです。
総合型選抜でボランティアを強みとして、自分をアピールした生徒さんもいます。特に地域系や社会系の学部では、社会貢献ができる人を求めていることも多いので適しています。長期的なボランティアでは、何を得たかを重要視する学部もあります。
今後の展望
オンラインのみの塾から始めて、現在は24校舎まで増えています。全国にある大学受験の塾では400校舎から、多いと1000校舎以上あるところあります。まずは塾として来年には100校舎、2~3年以内には400校舎、行けるのであれば1000校舎を目指して広めていきたいです。
ただポラリスアカデミアが目指しているゴールは、塾を広めることではなく問題解決能力を持った人を増やすという理念を達成することです。今は高校生向けの塾だけですが、中学生向けや大学生向け、生徒を教える先生向けなども5~10年かけてやっていきたいです。
この教育が完全な正解ではないですが、ポラリスアカデミアの問題解決という教育方針が一つの教育の選択肢になれるように、最終的には教育業界を変えたいと思っています。ここから10年近くかけて、そこまでいければ一番いいですね。
伝えたいこと
僕自身、『問題解決をする』ということについて、社会人になってから初めて考えました。問題解決は、高校生、大学生、社会人関係なくこの後ずっと何をするにも付いて回るものです。だからこそ、皆さんに早めに学んでほしいです。ボランティアをする時にも、その経験を活かして大学受験に挑む時にも、その後の人生にも問題解決は使う思考です。
ポラリスアカデミアは問題解決能力を身につけるサポートを、これまで一般入試向けのみで展開していました。これからは総合型選抜向けのコースも立ち上げていきますので、興味があればホームページを見てほしいです。LINEでも簡単に質問できるので、訊きたいことがあれば簡単なことでも送ってもらえると嬉しいです!
おわりに
インタビューは以上となります。
飯沼さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!
一言に大学受験といっても、一般入試、総合型選抜と選択肢は様々ですね。自分に合ったものを考え、それに合わせた方法で努力していくことの大切さを感じました。私自身、問題解決能力の重要さは様々なところで感じるので、改めて身につけたいと思いました。興味のある方はぜひ、ポラリスアカデミアの学習システムを見てくださいね!
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