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環境を守る第一歩!ゴミ拾いボランティアの社会的意義

こんにちは。JAVOメディアライターの穂積です。

 

1.はじめにゴミ拾いボランティアとSDGsの関係

近年、環境問題に対する意識が高まり、SDGs(持続可能な開発目標)への関心も高まっています。SDGsは、世界中の国々が共通の課題を解決するための指針として、17の目標と169のターゲットを掲げています。その中でも、ゴミ拾いボランティア活動は、特に目標12(つくる責任、つかう責任)、14(海の豊かさを守ろう)、15(陸の豊かさを守ろう)に密接に関連しており、地球環境の持続可能性を保つためには非常に重要な役割を担っています。

ボランティア活動の一環として行われるゴミ拾いは、地域社会のつながりを深め、環境保護への意識を高めるための強力なツールとなります。この活動は、単なる「街をきれいにする」ことにとどまらず、人々の意識改革、社会的責任感の醸成、そして新たなコミュニティ作りにもつながります。

本記事では、ゴミ拾いボランティアの意義を探るとともに、ボランティア活動がいかにしてSDGs達成に寄与するのかを具体的に考えていきます。

 

2.日本と世界のゴミ問題ボランティアの必要性

1)日本のゴミ問題

日本はゴミ処理技術が進んでいるとされる国の一つですが、依然としてさまざまな課題が存在します。特にプラスチックごみの問題が深刻で、毎年約900万トン以上のプラスチックが日本国内で排出されています。そのうちの一部が不適切に処理され、河川や海へ流れ込み、環境に大きな影響を及ぼします。海洋プラスチック問題は国際的にも大きな懸念事項であり、国連でも問題視されています。

 

また、日本の都市部においては、ポイ捨てや不法投棄が依然として問題となっています。特に観光地や繁華街では、観光客や人々がゴミをそのまま放置することが多く、公共の清掃活動が不可欠です。そのため、自治体や地域ボランティアが定期的に清掃活動を行い、街を美しく保っています。

 

2)世界のゴミ問題

世界的に見ても、ゴミ問題は深刻です。特に発展途上国では、ゴミ処理が不十分なため、不法投棄や埋立地の増加が問題となっています。これにより、土壌や水源が汚染され、健康被害が拡大しています。さらに、発展途上国では、ゴミの分別やリサイクルに関する教育が不十分で、リサイクル率も低いです。

一方で、先進国におけるゴミ問題も依然として解決には至っていません。アメリカでは、年間で約3500万トンのプラスチックが消費され、その多くが廃棄物として処理されています。日本と同様に、プラスチックごみが海洋に流れ込み、海洋生物に深刻な影響を与えています。こうした問題を解決するためには、個人の取り組みとしてボランティア活動が非常に重要です。

 

3.ゴミ拾いボランティアの社会的意義環境・地域・教育の視点から

1)環境保全活動としての役割

ゴミ拾いボランティア活動は、環境保全の一環として非常に重要です。特に都市部や観光地では、ゴミが無造作に捨てられることが多く、それが自然環境に大きな影響を与えます。例えば、海岸や河川に投棄されたプラスチックごみは、分解されるまで何百年もかかり、その間に多くの生物が被害を受けます。これらのごみを拾うことによって、生態系のバランスを守り、持続可能な社会を作る手助けとなります。

また、ボランティア活動は、ゴミの分別やリサイクルの重要性を広め、個々人の意識を高める効果もあります。環境問題への関心を持つことが、最終的には企業や政府に対する圧力となり、より効果的な政策の実現にもつながります。これにより、より多くのリサイクルやゴミ削減の取り組みが進んでいくことが期待されます。

 

2)地域社会のつながりを生む

ゴミ拾いボランティア活動は、地域社会をつなげる強力なツールとして機能します。活動に参加することで、地域の人々が互いに顔を合わせ、コミュニケーションを取る機会が増えます。これにより、地域の絆が強化され、防犯効果や地域活性化にもつながります。

特に高齢者や子どもが一緒に参加することにより、世代を超えた交流が生まれ、地域全体の連帯感が高まります。さらに、ゴミ拾いを通じて街の美化が進むと、住民の誇りや愛着が深まり、住みやすい地域づくりにも寄与します。

 

3)教育の場としての可能性

ゴミ拾いボランティアは、次世代の環境教育にも貢献します。学校の授業や課外活動としてゴミ拾いを取り入れることにより、子どもたちは実際の行動を通じて環境問題の重要性を学ぶことができます。実践的な学びは、単なる知識の習得よりも深い理解を促し、将来の環境意識を高めることに繋がります。

また、企業や団体も、CSR(企業の社会的責任)活動の一環としてゴミ拾いボランティアを行うことで、社会貢献の意識を社員に根付かせることができます。これにより、企業文化としての「社会的責任」が強化され、より多くのボランティア活動が広がっていくことが期待されます。

 

4.ボランティア心理学人はなぜゴミを拾うのか?

ゴミ拾いボランティアが広がる背景には、心理学的な要素が大きく関係しています。なぜ多くの人が自発的にゴミを拾うのでしょうか?その理由には、以下のような心理的メカニズムが働いています。

 

1)自己効力感と達成感

ゴミ拾いボランティア活動に参加すると、自分が社会に貢献しているという実感を得ることができます。この「自己効力感」は、参加者が自分の行動に自信を持ち、他者に対してもポジティブな影響を与えたという達成感を感じさせます。特に、目に見える成果が得られる活動であるため、ゴミ拾いの後には清潔になった街並みや自然が目の前に広がり、参加者は大きな満足感を得ます。

 

2)社会的規範と集団心理

人間は、周囲の人々と同じ行動を取りたいという「社会的規範」の心理に従う傾向があります。ゴミ拾い活動が地域社会で盛況に行われていると、その文化が「普通のこと」として定着し、さらに多くの人々が参加するようになります。これにより、ゴミ拾いは「特別なこと」ではなく、日常的な活動として広まるのです。

 

3)感謝とポジティブなフィードバック

ボランティア活動に参加すると、地域の人々や自治体から感謝の言葉やフィードバックをもらうことができます。この「感謝」や「評価」を通じて、参加者は自分の行動が評価され、社会的に認められていると感じることができます。このポジティブなフィードバックは、継続的な活動へのモチベーションとなります。

 

5.未来のゴミ拾いボランティア持続可能な活動への道

ゴミ拾いボランティア活動が今後も持続的に続いていくためには、以下のような新しいアプローチが必要です。

 

1)デジタル技術の活用

スマホアプリやSNSを活用した活動報告や参加者管理の仕組みを導入することで、ボランティア活動をより身近に、効率的に行うことができます。特に、活動の進捗状況やゴミの回収量などを可視化することで、参加者のモチベーションを高め、活動をより多くの人々に広げることができます。

 

2)企業や自治体との連携強化

企業のCSR活動としてゴミ拾いを積極的に推進し、自治体との連携を強化することが求められます。特に、企業がボランティア活動に積極的に参加することにより、社会全体でゴミ拾い活動を行うという文化が広がります。

 

3)教育プログラムの充実

学校や地域コミュニティでの教育プログラムを充実させ、次世代に環境問題への関心を高める活動を推進することが大切

 

6.まとめゴミ拾いボランティアがもたらす社会的変化

ゴミ拾いボランティア活動は、単なる清掃活動にとどまらず、環境保護、地域社会の活性化、教育、そして心理的な充実感をもたらす重要な役割を果たしています。本記事では、ゴミ拾いボランティアがSDGsの目標達成に貢献し、個人や社会全体に与える影響について詳しく考察しました。

特に、ボランティア活動は自己効力感を高め、社会的規範を形成し、地域とのつながりを強めることができます。また、テクノロジーの活用や企業・自治体との連携によって、より持続可能な活動へと進化する可能性もあります。

今後、より多くの人が気軽に参加できる仕組みを作り、ボランティア文化を根付かせることが求められます。ゴミ拾いというシンプルな行動が、大きな社会的変化を生み出すきっかけとなることを信じ、一人ひとりができることから始めていくことが重要です。

 

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