私がJAVOでボランティアをしようと思った理由〜井口隆二Ver.〜
慶應義塾大学経済学部の井口隆二と申します。高校生、大学生向けのボランティア証明書の発行機関であるJAVOでオンラインボランティアをしています。
大学入学後はスタートアップに興味を持ち、1社でインターンを経験後、2020年に1社目を起業しました。
自分の手でサービスを作り、課題を解決していくことに興味があり、現在、2社目の起業準備中になります。
目次
どのようなきっかけでJAVOに参画することになったのか
2021年7月、1社目を退職したあと、その報告を代表の小茂鳥さんにしたところ、高校生や大学生向けにボランティア証明書を発行するNPOを運営しているから手伝って欲しいという話を受け、
尊敬する起業家の1人である小茂鳥さんがどのような理由でNPOをやっているのか興味があったため、快諾致しました。
初めて参加した日、小茂鳥さんから「NPOは市場、政府で解決できない課題を解決するために存在する」という話を伺いました。
その当時、ハーバード大学教授であるマイケル・サンデルが著した「実力も運のうち 能力主義は正義か? 」という本をちょうど読み、「資本主義社会で富を獲得できるか否かは自分の努力次第であり、貧富の差は努力の差である」というそれまで自分が持っていた考えが間違っているのではないかと思い始めているときのことでした。
その本のこともあり、興味が沸いた私は「NPOは市場、政府で解決できない課題を解決するために存在する」というこの言葉を通じて、NPO活動の意義を考えてみました。
「NPOは市場、政府で解決できない課題を解決するために存在する」とはどういうことか?そこから何を考えたか?
まず市場は衣服、食料品といった個人的に消費されるものを扱う上では非常に優れています。しかし、対照的に、きれいな空気、国防、あるいは安全な環境というような共同で消費されるものは市場でうまく取り扱うことができません。
このようにマーケット原理に任せておくと、社会に必要な財やサービスが充分に供給されないのは明らかであり、これを正す役割を、政府が、個人に課税しすべての人々に共同財の負担をさせることで担っています。
しかし、政府が取り扱う事業は「世の中の多数から支持を受けているもの」である必要があり、また、取り扱ってもらえたとしても、政府の行動には、わずらわしさ、対応の遅さ、官僚的な反応などがつきまといます。
そこで、
・政府が対応できない、必ずしも世の中の多数から支持を受けていないが大事な問題に取り組む
・公平性を重視するあまりに迅速性や柔軟性に欠ける政府を補う
この上記の2つのアプローチにより、NPOは市場、政府で解決できない課題の解決を目指す、社会問題の解決には必要な組織だということです。
このことから改めて自分に照らし合わせてみると
ビジネスで行う課題解決、持っている選挙権を使い行政に参加することで目指す課題解
決だけでなく、NPOに尽力していくことで解決できる課題を増やすことができると考えています。
また、私は生まれて今まで、NPOがあってよかったと感じたことは正直一度もありません。それは、金銭的にも政治的にも困らない恵まれた環境に生まれたからです。
自分は幸運にもいい教育を受けられたし、抗えない不幸な状況を強いられることはありませんでした。
だからこそ、抗えない不幸を生み出している社会状況、課題に向き合う義務が自分にはあるのではないかと感じています。
これがマイケルサンデルが本で著していた「エリートは謙虚になるべきだ」というメッセージの一つの意味なのではないでしょうか?
JAVOでの活動でどのような世の中を作りたいのか
JAVOでは、ボランティア活動に対するモチベーションをより高めるとともに、大学生には就職活動、高校生には大学受験などで利用して頂くためにボランティア証明書を発行しています。
この活動を通じて、ボランティアの経験が受験や就職活動の際に重視され、ボランティア証明書がインフラの一つとして機能するような社会を創り、 ゆくゆくボランティアの価値、その重要性が認められる社会にしていきたいと思います。
私自身も、NPOという側面から社会にどのような価値を与えることができるか、それを模索し続けていきながら、この活動を進めていきたいです。
活動内容、メンバー
週に1回のオンラインボランティアで、自由参加になっております。
他の活動で余裕がなければ、参加しなくても構いません。
活動の中心は学生メンバーになっています。留学やゼミ活動、NPO活動など多種多様なバックグラウンドを持つ人が多く、刺激をもらえます。
また、起業家の方も多く、交流を通じて、新たな視点を得ることもできます。
メンバー大募集
一緒に活動してくれる人を絶賛募集しておりますので、興味のある方は下記フォームから申し込みお待ちしております。
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