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ボランティア団体のご寄稿

「あなたの子育て“ちいき”と一緒に」を実現するために

あなたの子育て「ちいき」と一緒に

今回は、産前産後の子育て支援事業として家事サポートや育児サポートなどを行っている、NPO法人ちいきのなかま様によるご寄稿です。子育て中の方々の孤立を防ぎ、地域全体で子育てを支えることを目指しています。
HP: https://chiikinonakama.boo.jp/

 

1.活動内容・団体の目的

私たちは子ども、大人、親子、家族、地域社会のさまざまな人々がお互い、地域の仲間として、幸せなコミュニケーションを築き上げ、支えあいながら、誕生から高齢に至るまで安心して暮らせる地域をつくることを目的とし活動しています。
主には市民の方にお子さんのお預かりをお願いするファミリー・サポート・センター事業や産前産後のご家庭に訪問しておこなう家事サポート事業などの子育て支援です。

子育てを手伝っている写真

2.活動を始めたきっかけ

前理事長が子育てを始めた1980代、自身の子育ての躓きからふと周囲を見渡すと「私だけじゃない、これは社会の問題だ」と気づくことに遡ります。当時の子育ては母親が行うものと言う概念が普通で、子育て支援制度もなく、地域のつながりも失われ、母子のみで過ごす「密室育児」との中で虐待や不適切な育児が子育てが子育ての深刻な問題でした。
子育てを支える制度が佐世保市に必要と考え、行政に働きかけできたファミリー・サポート・センター事業の運営団体として「NPO法人ちいきのなかま」を設立し活動を始めました。

 

3.やりがいや印象的な出来事

女性は出産を経て、まわりの人に支えられ励まされ、子育て経験を重ねながら少しずつ母親になっていきます。家族に寄り添い、支援することでそんな姿を見ることができることを嬉しく思っています。
だいぶ前になりますが、お子さんの預かりで利用されていたお母さんとの電話の様子から、もしかしたらお子さんを預けてパチンコに行っているかもしれないという疑いが出てきたことがありました。どんな理由でもお預かりを行いますのでそこは問題ではなかったのですが、他の出来事も含めて心配しながら支援を続けました。その後このご家族は佐世保市から転出されました。1年程経ってある日急に事務所へ来所され、「あの頃子どもを預けてパチンコに行っていた事、当時は子育てが苦しくそんな時間が必要だった事、今は落ち着き穏やかに過ごすことが出来ている事」を伝えてくれました。
子育て支援は「がんばらないことを応援する」その役割もあることを教えてくれた出来事でした。

 

4.今後の目標や挑戦したいこと

子育て家庭に多角的に向き合うために、経験のある助産師さんと共に母子に特化した訪問看護の立ち上げ準備をしています。医療&暮らしの支援を同時に行うことでこれまで解決できなかった課題へのアプローチが可能になると考えています。また利用者にとっても多様な支援で安心感を持ってもらえたらと思っています。

子どもが砂遊びをしている写真

5.読まれた方へのメッセージ

子育て家庭に寄り添う支援が求められていますが、「助けて」や「お願い」となかなか言えないという方も少なからずいらっしゃいます。「もっと早くお願いすればよかった」というつぶやきを聞くたびに「ひとりぼっちで子育てはできないし、人に頼ってよい」というメッセージをもっと早い段階で伝えられたらという思いになります。頼っていいんだという空気感をいろんな世代のいろんな方と共に作っていけたらと思っています。「何かしたい」「何かできるかも」という方、どうぞお声掛けください。

 

 

寄稿のお問い合わせはコチラ

オンラインでボランティアする | NPO法人JAPANボランティア協会

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