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地球の未来を変える?使い捨てカイロの新しい使い道

カイロの写真

こんにちは!JAVOメディアライターの松本です。今回は、「使い捨てカイロの寄付」について皆さんに紹介していこうと思います。

皆さんは、使用済みの使い捨てカイロの処理はどうしていますか?

カイロには鉄粉が含まれているため、金属類として「燃えないゴミ」としている自治体が多くあります。一方で、塩類、活性炭、バーミキュライトなどが含まれており、これらは「燃えるゴミ」として判断されるため、使い捨てカイロも「燃えるゴミ」としている自治体も多いです。

これまでゴミとして捨てられるという選択肢が主だった使い捨てカイロを収集し、地球をきれいにするための事業に取り組む団体があります。それが「一般社団法人 GoGreenJapan」という団体です。

この時期の必須アイテム、使い捨てカイロ。使用後は、多くの人がゴミとして捨てていることと思います。実際に、私もその一人です。使い捨てカイロを使い捨てで終わらせないために、寄付という選択肢の幅を広げるために、この活動について詳しく見ていきたいと思います。

 

使い捨てカイロの回収の流れ

一般社団法人 GoGreenJapanでは、個人からでも団体からでも、日本全国から、直接の持ち込みまたは発送によって使用済み使い捨てカイロを回収しています。一日に届く使い捨てカイロの収集量は、最高で約2.0トンにもなるそうです。

これから、発送方法について説明していきます。

 

〇発送方法

1.中身が漏れ出さないようにビニール袋に入れる。

2.袋の空気を抜いて、段ボールなどに梱包する。

3.下記住所まで発送する。

  〒490-1143 愛知県海部郡大治町砂子長田1178-2

  (一社)GoGreenJapan宛

  TEL 052-444-5110

 

※注意すること

・送料は、送り手が負担する。

・貼る・貼らない、種類・大きさに関係なく送れる。

・期限切れ等の理由による未開封のカイロを発送する場合は、一度開封し、完全に温度が下がってから発送する。

 

使用済み使い捨てカイロの使い道

1.水質浄化剤の製造

水面の写真

使い捨てカイロは主に鉄と炭の結合体からなっています。鉄イオン溶出体により、以下の4つの効果が明らかになっています。

 

①ヘドロから発生する揮発性硫黄化合物を除去する。

②水中の有毒物質を示すCODが減少し、光合成が活性化される。

③浄化作用のない運河のような場所でも、悪臭発生を防ぐ。

④海洋の富栄養化を抑制し赤潮(プランクトンの大量発生)を防ぐ。

 

鉄と炭による電池の作用

鉄と炭とが接触することにより生じる電池の作用により、二価鉄イオンが長期的に定常的に供給されます。これにより、硫黄化水素の蓄積を著しく抑制する効果が認められ、さらに、悪臭の原因となるメチルメルカプタンの抑制効果もあることが明らかになっています。

 

水中での二価鉄イオンの働きとしては、次のようなものがあります。

①リン酸鉄となり赤潮を防ぐ。

②水産資源の活性化

③光合成の活性化

④ヘドロを無害化

 

2.土壌改良剤の製造

手を使って地球を救っている写真

植物の育成に欠かせない鉄と多孔質で土の有用微生物のすみかとなります。炭の結合作用により、以下の3つの効果が明らかになっています。

 

①作物の発色が良くなり、収穫量を増やすことができる。

②葉緑素を増加させ有機酸が多く生成され、植物が元気に育つ。

③作物自体が土壌から鉄分を吸収するので、鉄含有量の多い穀物、野菜ができる。

 

鉄と栽培植物の関係

鉄は栽培植物の成長にとって不可欠な栄養素であり、光合成や呼吸、根の成長、酵素活性化などに関与しています。しかし、繰り返し作付けを行うことにより、植物が吸収することで土壌中の鉄が減少します。そんな時、鉄不足による成長抑制や根の発達不良、耐性低下などを引き起こさないためにも、適切な鉄の供給が必要とされているのです。

土中での二価鉄イオンの働きとしては、次のようなものがあります。

①作物の収穫量の増加

②植物の育成促進

③微生物の活性化

④土壌の酸化防止

 

SDGsの取り組み

SDGsの目標17の画像

一般社団法人 GoGreenJapanでは、SDGsの目標達成に貢献するために、以下の4つの目標に対応した積極的な活動が行われています。

1.「つくる責任 つかう責任」

環境に配慮した製品やサービスの紹介を行い、持続可能な消費・生産の実現を目指す。

環境保護に関する情報提供や、セミナー、ワークショップなどを通して、持続可能な消費・生産の意識を高める。

2.「海の豊かさを守ろう」

回収した使い捨てカイロによって製造された水質浄化剤を海や河川に投入し、海洋汚染を防止し、水圏環境を改善する。

持続可能な水産養殖の促進と、水産養殖における環境負荷の軽減を目指す。

3.「陸の豊かさも守ろう」

回収した使い捨てカイロによって製造された土壌改良剤を活用し、土地の生産性を向上させ、農地や森林資源を持続可能に管理する。

土地劣化、水不足などによる陸地生態系の減少を防止し、回復させる。

4.「パートナーシップで目標を達成しよう」

企業や市民団体、地方自治体などと協力して活動し、持続可能な社会を実現させるためのパートナーシップを構築する。

地域コミュニティーへの参加を促進し、持続可能な社会の実現に向けた地域の共同体を作り上げる。

 

最後に

このように、使い捨てカイロには地球をキレイにするという力があります。

使い捨てカイロのゴミの捨て方に迷っている人や捨てるたびにもったいないと罪悪感を抱いている人が、この記事を読んで捨てる以外の選択肢を知り、寄付へと行動に移してくださると嬉しいです。

人間が汚してしまった地球を再生するために、私たちができることはけして多くはありません。しかし、使い捨てカイロを寄付することで、地球環境を守るための小さな一歩が踏み出せるのです。この小さな一歩は、たくさんの人々の思いが集まることで、いずれ大きな一歩になることと思います。使い捨てカイロを使い捨てで終わらせないために、寄付をして、ちょっといいことをしてみませんか?

以上、「使い捨てカイロの寄付」の紹介でした。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

一般社団法人 GoGreenJapan

https://go-green-japan.jp/

 

ボランティア証明書の発行はコチラ【ボランティア証明書発行(全NPO対応) | NPO法人JAPANボランティア協会 (javo.or.jp)

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