3つの海岸清掃ボランティア団体をご紹介!

こんにちは!JAVOメディアライターの陌間です!
今回は、海洋汚染が環境に与える影響と、それに立ち向かうための海岸清掃ボランティア活動の意義についてお話ししたいと思います。海に漂うゴミやプラスチックが引き起こす問題を解決するためには、私たち一人ひとりの行動が必要です。この記事を通して、海岸清掃活動の大切さと、その活動を支える団体についてもご紹介していきます!
海岸清掃ボランティアとは-その意義
近年、海洋ごみは深刻な問題となっています。その中でもプラスチックは毎年約800万トン(※)もの量が海に捨てられていて、プラスチックは分解されずにマイクロプラスチックとなり、魚や海鳥が誤飲してしまいます。食物連鎖を通じて私たちの体にも取り込まれる恐れがあり、私たちの健康に害が出る危険性があります。このような問題を解決するためには、私たち一人ひとりの意識と行動が必要です。
その解決策の具体例として、海岸清掃活動(ビーチクリーン)が挙げられます。海岸清掃活動とは、海岸や浜辺に漂着したごみを回収し、清掃する活動です。ボランティアとして参加することによって、参加者がごみ問題を「自分事化」として捉えるので自分自身の行動が変わるキッカケに繋がります。例えば、清掃活動を通して普段私たちが無意識に使っているプラスチック製品の影響を実感し、日常生活においてプラスチックの削減やごみの廃棄への意識が高まります。また、友達や家族と一緒に参加し、協力しながら拾うことによって、コミュニケーション力や団体意識が高まり、社会性をはぐくむことが期待できます。
※https://www.spf.org/opri/newsletter/465_3.html?utm_source=chatgpt.com
これらを踏まえて、3つの海岸清掃ボランティア団体を紹介したいと思います。
海さくら
目標・理念
NPO法人海さくらは、かつて江の島に生息していたタツノオトシゴが戻ってくるほどの海の美しさを取り戻すことを目標とし、「目指せ!日本一の楽しいごみ拾い!」というスローガンのもと、環境保護活動を行っています(NPO法人海さくら, 2024)。
活動内容
「海さくら」は、江の島の海を美しく保つために、地域の人々と協力してゴミ拾い活動を行っています。この活動には毎月1回、数百人規模の参加者が集まり、子供から大人までさまざまな人々が共に環境保護に取り組んでいます。活動を通じて、参加者は海の環境問題について学びながら、交流を深めることができます。特に、短時間でどれだけ多くのフィルターを拾えるかを競う大会など毎月行われていて、楽しみながら改めて海洋ゴミの深刻さについて気づくことができます(NPO法人海さくら, 2024)。そして、「どすこいビーチクリーン」では、子供たちが力士と相撲を取る体験を楽しめ、「ブルーサンタイベント」では、青いサンタクロースの衣装を着て清掃活動に参加できます(NPO法人海さくら, 2024)。
初回参加時にはスタンプカードが配布され、継続参加することで特典が得られる仕組みもあります。1年間休まずに参加すると、毎年異なるデザインのオリジナルTシャツが贈られ、5年間継続した参加者には特別デザインのトングが提供されるようになっているので、ぜひ参加してゲットしてみてください。また、活動に必要な道具(ゴミ袋やトングなど)はすべて団体が提供しているため、手ぶらで気軽に参加することができます。参加する際は事前予約が必須なので、公式から申し込みフォームから予約してください。
団体名:NPO法人海さくら
代表者・創立者:古澤 純一郎さん
創立年:2005年12月8日
活動拠点:江の島、湘南
URL:https://umisakura.com/group
海未来
活動内容・参加方法
海未来は、地球温暖化や海洋汚染によるサンゴや海藻類の減少を防ぐため、再生活動を行っており、他の研究グループと協力し改善に取り組んでいます。主に和歌山、兵庫、大阪など近畿地方で、水中廃棄物の回収活動を約30か所で実施しており、ボランティアダイバーを中心にこれまでに約6トンのゴミが回収されました。さらに、水中清掃活動だけでなく、陸上でのゴミ回収活動にも力を入れており、ダイバー資格を持たない一般の方や子どもたちでも参加可能です。周辺の水辺に流れ着いたゴミを回収することで海洋ごみの多さや海洋汚染の深刻さを実感し、自然環境の保全意識を高めることができます。参加申し込みは海未来の公式サイトから行え、参加費は無料です。必要なトングやゴミ袋が提供されるので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
団体名:特定非営利活動法人海未来
創立年:2020年04月01日
活動場所:西日本
出典/URL: https://umimirai.or.jp/
かながわ海岸美化財団
目的・概要
公益財団法人かながわ海岸美化財団の公式Webサイトによると、 かながわ海岸美化財団は、神奈川県の横須賀市走水海岸から湯河原町湯河原海岸までの約150kmにわたる自然海岸の美化を目的とした、日本唯一の海岸美化専門団体です。
また、財団は海岸清掃だけでなく、実態調査や研究も行い、環境保全への理解を深める活動を進めています。調査によると、海岸ごみの約7割は川から流れ着き、残りの約3割は海岸に放置されたものです。つまり、街中で捨てられたごみが風や雨で川に流れ込み、最終的に海へ漂着していることが明らかになっています。そのため、財団は清掃活動だけでなく、適切なごみの処理やポイ捨て防止の啓発にも力を入れています。
さらに、ボランティア清掃に加えて、委託清掃や直営清掃を組み合わせた三層構造で、より効果的な清掃活動を実施しています。そして、これまでに約17万2千トンのごみを回収し、約345万人の清掃ボランティアを支援するなど、大きな成果を上げてきました。
参加方法
かながわ海岸美化財団の海岸清掃ボランティアに参加するには、まず公式サイトの「海岸清掃申込フォーム」から申し込みを行います。ちなみに、申し込みを行う際は、一週間以上前に完了しておく必要があります。清掃を行う日時は24時間365日いつでも可能で、自分の都合に合わせて選ぶことができます。また、横須賀市走水海岸から湯河原町吉浜までの自然海岸であれば、好きな場所で清掃できるため、忙しい人でも参加しやすいのが特徴です。
申し込みが完了すると、財団から事前にゴミ袋が送られてきます。当日はそのゴミ袋を使って清掃を行い、決められた分別基準に従ってゴミを分けながら回収します。作業が終わったら、送付されてきた地図に記載されているゴミ集積場所へ行き、分別したゴミを置いてください。その際、ゴミ袋の口をしっかりと縛り、同封されていた「ボランティアごみ表示シール」を貼ることで、回収の対象となり、これで活動は完了します。
注意点として、地域によってゴミの分別ルールが異なるため、事前にしっかりと確認することが大切です。また、ゴミ袋は無償で提供されますが、トングやのぼり旗などをレンタルする場合は別途料金がかかるため、その点も考慮しておく必要があります。さらに、ボランティア証明書の発行は行われていないため、証明書が必要な場合は他の団体の活動も検討するとよいでしょう。
団体名;公益財団法人かながわ海岸美化財団
創立年:1991年4月1日
活動拠点:神奈川県の自然海岸や河川河口部、海岸砂防林
URL: https://www.bikazaidan.or.jp/
伝えたいこと
皆さんは、海がどれほど大切か考えたことがありますか?もし自分の家の敷地内にゴミを捨てられたら、どんな気持ちになるでしょうか?きっと、嫌な気持ちになるはずです。実は、海も同じように感じているのです。海に生息する生き物たちにとって、ゴミは命に関わる問題であり、その気持ちを傷つけてしまっているのです。私たちは、このような環境を変えていかなければなりません。そのための一つの方法が、ビーチクリーン活動です。ゴミ拾いは決して簡単な作業ではありませんが、その一つ一つの行動が海にとって重要な一歩になります。すぐに終わるわけではないかもしれませんが、作業を終えた後には、私たちの手で海を守る一助となったと実感し、達成感を味わうことができます。ビーチクリーン活動は、特別な知識や経験がなくても誰でも参加でき、年齢や性別に関係なく気軽に取り組むことができます。この活動に参加することで、環境問題に対する意識が深まり、次世代に美しい海を残すために私たち一人ひとりがどのように行動すべきか、具体的に理解することができるはずです。
ボランティア証明書の発行はコチラ【ボランティア証明書発行(全NPO対応) | NPO法人JAPANボランティア協会 (javo.or.jp)】
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