保護猫活動に取り組む『アイ愛クラブ』の紹介
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初めまして、こんにちは!私はJAVOメディアライターの清水です。現在高校2年生で、動物保護活動には以前から興味があり、特に保護猫活動に積極的に関わってきました。最近、テレビで保護猫に関する番組が増え、保護猫の問題に対する認知度もだいぶ高まってきたと感じています。数多くの団体がこの活動に取り組んでいますが、その中でも私が実際にボランティアとして参加させていただいているのが、『アイ愛クラブ』という団体です。
今回は、この『アイ愛クラブ』の活動内容や実際の保護猫の状況、私自身の体験を通じて、少しでも保護猫活動に関心を持っていただけることを願い、詳細にご紹介したいと思います。
目次
アイ愛クラブとは?
『アイ愛クラブ』は、三重県津市を拠点に活動している保護猫団体です。代表者1名、副代表2名、そしてボランティアスタッフ約10名が一丸となり、猫たちの命を守るために活動しています。アイ愛クラブの活動の特徴は、地域密着型で、地域の方々とのつながりを大切にしながら保護活動を行っている点です。
団体名の「アイ愛クラブ」に込められた「愛」は、保護猫に対する深い愛情や思いやりを象徴しています。この団体の活動の根底には、「小さな命が尊重される世の中を目指して、できることを自分たちでしていこう」というモットーがあります。この考え方が、すべての活動の原動力となっており、猫たちのために日々尽力しているスタッフやボランティアの熱意を感じることができます。
HP:アイ愛クラブ(@aiaiclub_tsu) • Instagram写真と動画
アイ愛クラブの活動内容
アイ愛クラブの活動は多岐にわたり、保護猫を救うためのさまざまな取り組みが行われています。主な活動内容を以下にまとめました。
1. 保護が必要な猫を保護する
保護猫活動の基本は、猫が必要としている支援をすることです。アイ愛クラブでは、ケガをした猫や、過酷な環境で生活している猫を保護しています。例えば、地域猫の中には車にひかれてケガをしている猫や、病気が発覚して治療を必要としている猫も多く、そういった猫たちに対して積極的に手を差し伸べています。
2. 里親会の開催
月に1回、里親会を開催し、保護された猫たちの新しい家族を探しています。里親会には、実際に猫たちを見て触れることができる機会が提供され、参加者は自分の家に迎えたい猫を見つけることができます。猫の性格や特徴を直接知ることができるため、実際に飼いたいと思っている方々にとっては、里親会は大変有意義なイベントとなっています。
3. 預かりボランティアの募集
アイ愛クラブでは、保護された猫が里親を見つけるまでの間、預かりボランティアを募っています。預かりボランティアは、里親が見つかるまでの間、猫たちに安全な環境を提供し、しっかりと世話をする重要な役割を担っています。預かりボランティアの活動は、猫たちが次に飼われる家に適応しやすくなるようにサポートする役割も果たしており、この活動に参加することで、猫たちにとっての「次のステップ」を作ることができます。
4. チャリティイベントの開催
アイ愛クラブは、保護猫活動を広く知ってもらうために、チャリティイベントも定期的に開催しています。このイベントでは、保護猫の里親募集に関する情報発信や、ボランティア活動の参加を呼びかけたり、物資の寄付を募ったりしています。こうした活動を通じて、地域の人々に保護猫活動の重要性を知ってもらい、より多くの協力を得ることができます。
5. TNR活動の実施
TNRとは、「Trap(捕獲)」、「Neuter(不妊手術)」、「Return(元の場所に戻す)」の頭文字を取ったもので、野良猫の数を抑制し、過剰繁殖による猫たちの命の危機を回避するための活動です。TNR活動によって、地域で問題を起こすことなく、猫たちが平和に過ごせる環境を作り出すことが目指されています。
アイ愛クラブの活動モットー
「小さな命が尊重される世の中を目指して、自分たちにできることを」と掲げているアイ愛クラブのモットーは、活動を行うすべてのスタッフやボランティアに共通する理念です。たとえ小さな力でも、それを結集することで大きな力となり、たくさんの命を救うことができるという信念が根底にあります。地域社会の理解と協力を得ることで、猫たちが幸せな未来をつかむ手助けをすることができるのです。
どんな猫たちがいるのか?
アイ愛クラブに保護される猫たちは、さまざまな背景や状況を抱えている猫たちです。ケガをした地域猫や、飼い主の都合で飼えなくなった猫、または多頭飼育が原因で過酷な環境で暮らしていた猫など、状況はさまざまです。これらの猫たちは、アイ愛クラブのスタッフやボランティアによって保護され、治療やケアが施され、里親を見つけるための準備が整えられます。
里親会の様子と里親探し
私が実際に参加した2月の里親会では、非常に多くの方々が参加しており、会場の駐車場がいっぱいになるほどの大盛況でした。参加者の中には、猫を飼いたいと思っている方々が多く、猫たちを実際に見て触れたり、性格を知ることができる良い機会だと思いました。参加者の熱心さと、猫たちを迎えたいという気持ちが伝わってきました。
2月の里親会では、40匹もの猫が里親を募集していました。その中で8匹に声がかかり、1月には3匹の猫に声がかかったそうです。また2024年は22匹の猫が新しい家族に迎え入れられたとのことです。里親会がこれほど成功しているのは、アイ愛クラブが猫の個性に合った里親を見つけるために、真摯に取り組んでいるからだと思います。
トライアルと正式譲渡
アイ愛クラブでは、里親会で気に入った猫をすぐに引き取ることはできません。まず、代表や副代表が里親希望者の家庭環境を確認するために訪問し、猫が幸せに過ごせる環境であるかどうかを判断します。その後、トライアルを行い、猫と里親との相性を確かめます。トライアルが成功した場合、その後正式に譲渡が行われる仕組みになっています。このプロセスを経ることで、猫たちが安心して新しい家族と共に暮らし始めることができるのです。
私の預かりボランティア体験
最後に、私が実際に家で預かっている保護猫についてお話ししたいと思います。うちでは長期で飼うことができない状況なため里親になることはできないのですが、少しでも役に立てればと思い、預かりボランティアとして猫をお預かりしています。
最初にうちに来た時、この猫は左前足をケガしていて、歩くときに左右差がありました。また、最初はトイレにこもって全く出てこず、警戒している様子でした。しかし、毎日少しずつ世話をしていくうちに距離が縮まり、今では甘えてくれるようになり、とても可愛く感じます。足のケガも治り、元気に走り回るようになりました。この猫が新しい家族と出会う日を楽しみにしています。
最後に
まだまだたくさんの猫たちが助けを必要としています。もし少しでも保護猫活動に興味を持っていただけたなら、一度里親会に足を運んでみてください。保護猫たちに新しい家族が見つかるために、皆さんの協力が必要です。あなたの力が、猫たちの未来を変えるきっかけになるかもしれません。
アイ愛クラブでは、日々たくさんの猫たちが新しい家族を待っています。ぜひ一度、その活動に参加し、保護猫たちの未来に温かい手を差し伸べていただけると嬉しいです。
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