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高齢者と若者をつなぐボランティアが多い理由とその種類について

こんにちは!JAVOメディアライターの後藤です!まだまだ慣れないところがありますが、頑張っていきますのでよろしくお願いします! 

 

はじめ 

みなさん、高齢者と関わりを持つボランティアに参加したことはありますか? 高齢者と関わるボランティアは他ジャンルと比べてもかなり多いと言われています、それは何故なのでしょうか?また、高齢者と若者をつなぐボランティアとは具体的にどんなボランティアなのでしょうか?今回は、その理由や背景、具体的な活動内容について、より詳しく掘り下げて考えてみたいと思います。 

 

高齢者と若者をつなぐボランティアが何故多いのか  

高齢者と若者をつなぐボランティアが多い理由は、大きく分けて3つあります。 

1つ目の理由は、日本が深刻な超高齢社会を迎えているという現実です。総務省の統計によると、2023年時点で日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は約29.1%に達しています。これは世界でも類を見ないほどの高齢化率であり、今後もこの傾向はさらに進んでいくと予想されています。これに伴い、医療・介護サービスはもちろん、日常生活のサポートや社会的孤立を防ぐための取り組みがますます必要とされています。しかし、現場では人手不足が深刻な問題となっており、若者の力が強く求められているのです。このような社会背景から、若者が関わる高齢者支援ボランティアが全国各地で活発化しているのです。特に少子化の影響も相まって、若者世代と高齢者世代との関係性を再構築しようという取り組みが急速に広がっていることも見逃せません。 

2つ目の理由は、他ジャンルのボランティアに比べて高齢者系ボランティアの参加ハードルが比較的低く、活動内容が日常的で親しみやすいという点です。環境系ボランティアは、清掃活動や植林など、体力を使うものが多く、季節や天候に左右されることがあります。児童系ボランティアは、子どもたちと接する機会がある反面、安全配慮や責任が伴い、事前研修が必要な場合もあります。国際系ボランティアについても、語学力や異文化理解などのスキルが求められることが多く、初心者にはややハードルが高い場合があります。 

それに比べて、高齢者系ボランティアは、特別な資格や高度なスキルを必要とせず、誰にでも始めやすい活動が多くあります。たとえば、お話相手になったり、スマホやタブレットの使い方を教えたりするだけでも、高齢者にとっては大きな助けになります。何よりも「優しさ」や「思いやり」が重視される活動であり、「自分の存在が誰かの役に立っている」という実感を得やすいのです。活動を通して自己肯定感が高まり、人と関わる楽しさや喜びを実感できる点も魅力のひとつです。また、継続的に活動することで、地域の中での信頼関係や連帯感も育まれていきます。活動を通じて「地域の一員として役立てている」という自覚が持てるようになり、それがさらなる参加意欲につながることもあります。 

3つ目は、行政による積極的な支援があるからです。全国各地の市区町村では「〇〇市ボランティアセンター」や「××区社会福祉協議会」などの拠点が整備され、若者と高齢者をつなぐ活動の場が設けられています。たとえば、地域の社会福祉協議会では「高校生ボランティア週間」や「夏休みボランティア体験」など、若者が参加しやすいプログラムが数多く提供されています。加えて、InstagramやX(旧Twitter)などSNSを活用した広報活動も盛んに行われており、若者の目に留まりやすく、興味を持ちやすい環境が整っています。活動に参加した後には、ボランティア証明書の発行が行われることもあり、進学や就職の際の自己PRとして活用することも可能です。 

また、国レベルでも「地域包括ケアシステム」の導入が進められており、医療・介護・生活支援・住まい・見守りといった多面的な支援を、地域ぐるみで包括的に提供することが推進されています。この中で、世代を超えたつながりや助け合いが重要視されており、高齢者と若者の交流はその柱のひとつとされています。地域で暮らすすべての人々が、お互いに支え合いながら安心して生活できる社会を目指す中で、若者の参加はますます欠かせないものとなっています。 

 

高齢者と若者をつなぐボランティアの種類  

高齢者と若者をつなぐボランティアには、実に多様な種類があります。今回はその中から、代表的な活動を6つご紹介しますが、これ以外にも地域独自の工夫を凝らしたプログラムがたくさん存在します。 

1つ目は傾聴ボランティアです。「傾聴」とは、相手の話を注意深く、否定せず、共感を持って聴く姿勢のことをいいます。この活動では、高齢者の話し相手となり、日常の出来事や昔話、悩みなどをゆっくりと聴くことで、孤独感の解消や心の安定に繋がります。言葉を交わす中で「また来てほしい」「話せて嬉しかった」と感謝の言葉をいただけることも多く、人とのつながりを強く感じられる活動です。話を聞くだけと思われがちですが、信頼を築くには継続的な関係構築が必要であり、参加者自身の聞く力や共感力が磨かれる経験でもあります。 

2つ目はスマホ・タブレットサポート教室です。スマートフォンやタブレットの操作に不慣れな高齢者に対して、写真の撮り方やLINEの使い方、インターネットの検索方法などを教える活動です。若者にとっては当たり前の操作でも、高齢者にとっては難しく感じることが多く、ちょっとした説明でも非常に感謝されます。ICT技術を教えることで、高齢者の生活の質が向上し、社会とのつながりを持ち続けることができるようになります。さらに、この活動を通じて若者自身も「教える力」や「相手に合わせた伝え方」を学ぶことができ、コミュニケーション能力の向上にもつながります。 

3つ目は施設でのレク・イベントサポートボランティアです。特別養護老人ホームやデイサービスなどで行われるイベントや日常のレクリエーションを一緒に楽しみ、運営をサポートする活動です。具体的には、体操や歌、折り紙、ビンゴ大会などに参加し、高齢者と一緒に楽しみながら過ごします。この活動は笑顔と活気を届けるだけでなく、自分自身も高齢者の元気に触れ、前向きな気持ちになれるという大きな魅力があります。参加者の中には、「人生の大先輩たちのエネルギーに圧倒された」「逆にこちらが元気をもらった」と語る人も多く、相互に良い刺激を与え合う場にもなっています。 

4つ目は見守り・同行支援ボランティアです。一人暮らしの高齢者のもとを定期的に訪問して安否確認を行ったり、買い物や通院に付き添ったりする活動です。簡単な会話や体調の変化に気づくことができるだけでなく、地域の防犯や防災の観点からも重要な役割を担っています。日常生活に寄り添う活動であり、信頼関係の構築にもつながります。これにより高齢者の方が「ひとりじゃない」と感じられることは、精神的な安心感に大きく寄与しますし、参加する若者にとっても地域社会の一員としての自覚が芽生えるきっかけになります。 

5つ目は地域イベントの共同運営です。町内会や自治体主催の祭り、敬老会、文化祭などで、高齢者と若者が協力してイベントを企画・実施するボランティアです。高齢者が持つ長年の経験と、若者のエネルギーや発想力が融合することで、地域全体を巻き込んだ活気あるイベントになります。こうした場は世代間の交流を促し、相互理解を深める貴重な機会になります。また、イベントを通じて知識や技術の伝承が行われたり、地域に根ざした文化が継承されていく点も重要です。 

6つ目は配給・お弁当ボランティアです。高齢者の中には、買い物や調理が困難な方も多くいます。そのような方々に対して、地域で作ったお弁当を定期的に届ける活動があります。単に食事を届けるだけでなく、対話を通じて孤立を防ぎ、体調の変化を察知するなど、生活全般の見守りも兼ねています。手作りのお弁当には、作り手の思いやりが込められており、それが高齢者にとって心の支えとなるのです。若者が参加することで「届ける側」の温かみも伝わりやすく、地域全体に優しさの輪が広がっていきます。 

まとめ このように、高齢者と若者をつなぐボランティア活動は、種類が非常に多く、多様なニーズに応える形で発展しています。そして今、その必要性はますます高まっており、行政や地域、学校などさまざまな機関が積極的にその推進に関わっています。 

高齢者系ボランティアは、他ジャンルに比べて参加のハードルが低く、スキルよりも人柄が重視される活動が中心です。そのため、誰にでも始めやすく、やりがいを実感しやすいという特徴があります。また、活動を通して得られる経験は、他人とのコミュニケーション力の向上や、共感力の育成、社会貢献への意識の高まりなど、多岐にわたります。さらに、高齢者の方々から受ける「ありがとう」の言葉や笑顔は、何よりも大きな報酬となります。ボランティア活動を通じて、若者自身の人間力も育まれ、それは今後の人生においてかけがえのない財産になるはずです。 

 

 

まとめ 

これを機に、みなさんも高齢者と若者をつなぐボランティア活動に参加し、自分自身の成長とともに、地域社会の一員としての役割を果たしてみてはいかがでしょうか。 

 

ボランティア証明書の発行はコチラ【ボランティア証明書発行(全NPO対応) | NPO法人JAPANボランティア協会 (javo.or.jp)

 

参照サイトURL
https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics142.pdf

https://www.kenken.go.jp/japanese/contents/publications/data/178/4.pdf

https://www8.cao.go.jp/kourei/kou-kei/r06ageless/jirei.

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/index.html

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