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音楽のチカラで社会を明るく!〜院内学級とOnPalの挑戦〜

みなさんこんにちは!JAVOメディアライターの鈴木です!

突然ですがみなさん、あなたにとって「音楽」とはどんな存在ですか?

心を元気にしてくれたり、悲しい時は寄り添ってくれたり、緊張しているときには背中を押してくれたり。

私たちの日常生活においても、音楽はいろんな場面で活躍をしてくれます。

今回は、音楽に関するボランティア団体についてご紹介します!

 

1. 広がっていく「音楽のチカラ」

まず最初に、音楽の歴史について少し触れてみましょう。

音楽の歴史はとても壮大です。

音楽の始まりは5500年前だと言われています。

音楽は昔から、儀式や祭り、労働の伴奏、宗教的な場面など、生活の中で重要な役割を果たしていました。

また世界には、その地域の特色が表現されている「民俗音楽」や「民謡」も存在し、国や言語を越えての文化交流を実現してきました。

最近では、音楽は娯楽だけに限らず、医療的な面でも活躍をしています。

「音楽セラピー」と呼ばれる療法は、高齢者や精神的に問題を抱えている患者に向けて、

音楽の特徴を用いた治療を行うものです。

心身のリラックス効果や、コミュニケーション能力の促進などの効果があるとされており、幅広い場所で利用されています。

長い歴史を重ね、現代でも進化が止まらない音楽。

ここからは、そんな音楽を使って社会を明るくしようと活動を行っている団体をご紹介します!

 

2.特定非営利活動法人「Onpal(おんぱる)」

OnPal(オンパル)は、音楽を通じて病気と闘う子どもたちを元気づける活動を行う団体です。2006年に九州大学病院で結成された「元気アートプロジェクト(GAP)」から始まり、音楽家とデザイナーが協力して、入院中の子どもたちに音楽授業やコンサート、アートワークショップなどを提供してきました。これらの活動は、子どもたちの心を癒し、学びや創造性を育む貴重な体験となっています。

音楽は病気を直接治療するものではありませんが、心に癒しと活力をもたらす力を持っています。OnPalの活動では、入院中の子どもたちに音楽やアートを通じて、笑顔と元気を届けています。

では、Onpalの病院ボランティアでは、一体どのような活動が行われているのでしょうか?詳しい活動を見ていきましょう!
HP:https://onpal.org/

活動その1 音楽授業

病院の中にある院内学級等で行われる音楽授業。

様々な楽器の生演奏を聞いたり、実際に楽器に触って音が出る仕組みを勉強します。

ヴァイオリンやコントラバス、オーボエやハープなど、普段なかなか触れる機会の少ない楽器がたくさん用意されており、OnPalだからこそ伝えられるマニアックな話も聞くことができます。

楽器体験では、衛生上の観点から実際に触れることができない管楽器を体験してもらうために、オリジナルのアクリル管フルートやストローオーボエなどを作成することができます。

自分で作った楽器が音を奏でる瞬間は、きっと素敵な思い出になりますね!

また楽器クイズのコーナーでは、「ファゴットの名前にはどんな意味がある?「クラリネットのリードの部分はなんの材料でできている?」などの難問にも挑戦でき、楽器の専門的な知識も学ぶことができます。

活動その2 コンサート

クリスマスコンサートや花火大会など、季節ごとに行われる院内コンサートでは、子どもたちがよく知っている曲を演奏します。

また、Onpalオリジナルプロジェクトとして、紙芝居コンサートも行っています。

「カンタローのぼうけん」や「どんぐり山のマロンちゃん」などが上演され、絵本と音楽を融合させたオリジナル作品となっています。

これらの作品は、元気アートプロジェクトのデザイナー協力で生まれており、音楽家とデザイナーのコラボレーションが、OnPalのコンサートの魅力を作り出しています。

歴史的な音楽家の名曲を取り入れながら、冒険物語から環境の大切さを学ぶものまで、バラエティーあふれる作品が揃っています。

また劇が進む中で、クイズがあったりアクティビティがあったりと体験型の演目も用意されており、鑑賞しながらも色々と考えることができると言うところもコンサートの魅力です。

活動その3オンラインライブ(音楽授業・コンサート)

新型コロナウイルスによって訪問活動が困難になった病院学級の医院長から届いた「子どもが退屈している」とのSOSメッセージから始まったオンラインライブ。

オンラインツールを通じて、音楽教室やコンサートを配信しています。

インターネットを活用しているため、活動地域を全国に広げることができ、より多くの病院に音楽を届けることができるようになりました。

コロナ禍と聞くと一見マイナスな感情を抱いてしまいがちですが、逆境を活用して世界を明るくしようというOnPalの活動する姿勢には、多くの人が元気をもらい、また良い刺激を受けたのではないでしょうか。

活動その4 おんぱるチャンネル

新型コロナウイルスによって活動が制限された2020年に、YouTubeで音楽を配信する「おんぱるチャンネル」を設立。

普段の訪問音楽授業やコンサートで行っている活動の配信に加え、院内学級以外の子どもたちも自宅で気軽に音楽を楽しめるように、鍵盤ハーモニカの音楽授業なども、学校や家庭学習の補助教材として配信しています。

これらの動画は、各20分前後で構成されており、子どもたちが自宅で気軽に音楽を楽しむことができるよう工夫されています。

インターネットを通じて、気軽にOnPalの音楽に触れることができるようになったことで、より多くの人が音楽に親しむことができるようになりました。

 

3. 医療×音楽が生み出す新たな可能性

緊迫した医療現場に音楽!?と思う方もいるかもしれません。ですが、これぞ音楽の最大の魅力と言っても過言ではないところなんです!

音楽と心は密接に関係しています。音楽を聴いて涙が出たり、元気が出たりする瞬間がその例です。

それと同じように、医療現場でも音楽を取り入れることで、患者の不安や心の不調を和らげ、心の健康をサポートすることが可能になります。

病気で入院している時、自分の体や目の前の不安に追い込まれてしまう患者も、音楽療法を取り入れ、自分の好きな音楽を聴いたり歌ったりすることによって、生きる活力が芽生えたり、自然と身体の力が抜けてリラックス状態になると言います。

また音楽療法は患者のみに限らず、その家族までも癒します。

患者が好きな曲を一緒に歌ったり聞いたり、またそれらを懐かしみながら話をすることによって、びょういん病院内ではありながらも、家族の時間を共有することができます。

療養中不安なのは家族も一緒。音楽療法は、患者に関わるすべての人に活力を与え、心の安心を提供します。

さらに今では、音楽療法士という専門分野も普及してきており、今後さらに需要増が高まってくると言われています。

 

4.今回のまとめ

今回は、「音楽でひろがる笑顔」をスローガンに掲げて活動している音楽ボランティア団体「OnPal」についてご紹介しました!

音楽のちからを信じて笑顔を届け続けるOnPalの音楽家の皆さんの活動に私自身もとても元気をもらいました。

今回の記事を読んで少しでも音楽について、またボランティアについて気になった方は、ぜひOnPalの公式ホームページやYouTubeチャンネル「おんぱるチャンネル」もチェックしてみてください!

次回の記事もお楽しみに!

 

ボランティア証明書の発行はコチラ【ボランティア証明書発行(全NPO対応) | NPO法人JAPANボランティア協会 (javo.or.jp)

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