NPO法人ってなに?
こんにちは! JAVOで学生ボランティアとして活動している、JAVOメディアライターの浦野です。
JAVOはNPO法人の一つです。 他にも、病院や保育園を運営したりボランティア活動を主導したり、探してみるとNPO法人は身近にたくさんあります。
しかし、実際にNPO法人が何かを説明しようとすると、難しく感じてしまいます。 ですので今回は、よく聞くけどはっきりとした定義を説明しにくいNPO法人についてまとめていきたいと思います。
目次
1.そもそもNPOって何?
NPOは、「Non-Profit Organization」または「Not-for-Profit Organization」の略称です。 日本語に訳すと「非営利団体」となります。
社会貢献活動を行い、団体の構成員に収益を分配することを目的としない団体を総称して、NPOといいます。 このNPOは必ずしも法人格*を持ちません。
*法人格:個人以外で権利や義務の主体となり得るもの
2.NPO法人の定義
特定非営利活動法人(NPO法人)は、特定非営利活動促進法に基づき法人格を付与された特定非営利活動を行う団体です。
特定非営利活動促進法は、1998年の12月に施行されました。 ボランティアのような、市民の自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進することを目的とした法律です。
法人数は増加傾向にあります。 特に、2011年の改正法が翌年に施行されてから、急速に増加したとされています。
設立のためには全国にある所轄庁に申請をして「認証」を受けることが必要になります。 認証後、登記することで法人として成立します。 つまり、NPO法人は行政の審査のうえで成り立っている団体なのです。
NPO法人は、情報開示を通じて市民による選択・監視が行われることを前提として、自主的な運営が尊重されています。 そのため、事業報告書などを所轄庁に提出しています。 私たちも見ることができるので、興味がある人はNPO法人ポータルサイト(https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/)を調べてみてください!
3.特定非営利活動とは
社会教育の推進活動や災害救援活動など、20種類の分野に当てはまる活動のことです。 不特定かつ多数の利益に役立つことを目的とするものです。
NPO法人によっては、活動分野をいくつも挙げているものもあります。 3個の分野を挙げている法人が、一番多くなっています。
複数回答可の集計では、2024年3月末の時点で「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」を挙げている法人が一番多いです。一方で、「前各号で掲げる活動に準ずる活動として都道府県又は指定都市の条例で定める活動」が最も少ない状況です。
他にも「科学技術の振興を図る活動」や「消費者の保護を図る活動」は、他と比べて少ないです。多い分野は2万を超えており、少ないと3000もありません。したがって、分野によってNPO法人の数には偏りがあるのです。
ちなみにJAVOは、「社会教育の推進を図る活動」や「前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動」など全部で11の活動分野を挙げています。
4.認定特定法人非営利活動法人(認定NPO法人)とは
NPO法人の中で、一定の基準を満たし所轄庁の「認定」を受けると認定NPO法人となります。認定NPO法人は、税制上の優遇措置を受けることができるというメリットがあります。
認定NPO法人は、「認定NPO法人」と「特例認定NPO法人」の二つがあります。この二つは、申請のための条件や認定基準が異なっており、メリットとなる税制優遇も違います。
それぞれに有効期間も設けられており、「認定NPO法人」は5年間、「特例認定NPO法人」は3年間です。「認定NPO法人」のみ更新することが可能です。
5.NPO法人の探し方
まず、上記でも紹介したNPO法人ポータルサイトです。内閣府NPOホームページから利用することができます。全国のNPO法人からキーワードやエリア、活動分野などの条件を絞って探すことができるので、自分にあった探し方で使ってみてください。各法人の事業報告書などを見ることができます。
次に各自治体のホームページです。自治体によって見方は少しずつ違いますが、自分の住んでいる地域や興味のある自治体などに絞って探すときは便利です。ボランティアの募集も一緒に見ることができるサイトもあるので、ぜひ活用してみてください。
最後に行政以外が運営するNPO法人をまとめたインターネットサイトです。こうしたサイトでは、各法人のホームページのURLや問い合わせ先も見ることができます。また、事務所の所在地や活動拠点を、マップで表示しているサイトもあります。
ここに挙げた以外にも探し方は様々です。自分の探したい条件や知りたい情報によって、使い分けしてみるといいかもしれません。
独自のホームページやSNSを使っているNPO法人もたくさんあるので、興味を持った法人があればさらに詳しく調べることもできると思います。
6.NPO法人の活動に参加するには
ここでは大きく三つの選択肢を上げたいと思います。
一つ目がボランティアになることです。私もJAVOにボランティアとして参加しています。NPO法人によって、イベントごとにボランティアを募集したりそもそも募集をしていなかったりと様々なので、気になった法人を調べてみてください。
二つ目が会員になることです。会費を納める場合も多いので、自分の収入などを考えて利用してみてください。「正会員」になると総会での議決権を持つこともできます。
三つ目がスタッフになる、つまり就職することです。非営利と聞いて無償で働いているというイメージを持つこともあるかもしれませんが、給料をもらって働くスタッフもいます。法人によって待遇は様々なので、NPO法人で働きたい人は求人を探してみるのもいいと思います。
法人によってかかわり方は様々です。自分の気になったNPO法人が何を募集しているか、調べていることが参加の第一歩になると思います。
7.まとめ
今回は、簡単にではありますがNPO法人についてまとめました。
法律や制度の細かい部分など紹介しきれていないことも多いので、興味を持っていただけたならぜひご自身でも調べてみてください。下記の参考URLもご活用ください。
ボランティアや社会貢献活動に参加するための選択肢の一つとして、様々なNPO法人があることを知っていただければ幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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- 参考URL
NPOホームページ | 内閣府 (npo-homepage.go.jp)
NPO法人ポータルサイト – 内閣府 (npo-homepage.go.jp)
NPOのイロハ | NPOホームページ (npo-homepage.go.jp)
特定非営利活動法人(NPO法人)制度の概要 | NPOホームページ (npo-homepage.go.jp)
認証制度について | NPOホームページ (npo-homepage.go.jp)
認証数(活動分野別) | NPOホームページ (npo-homepage.go.jp)
JAPANボランティア協会 | NPO法人ポータルサイト – 内閣府 (npo-homepage.go.jp)
認定制度について | NPOホームページ (npo-homepage.go.jp)
認証・認定数の遷移 | NPOホームページ (npo-homepage.go.jp)
基礎知識・Q&A – 日本NPOセンター (jnpoc.ne.jp)
NPO法人の給料はどれくらいもらえる?どこから出る?元スタッフが解説 | ボランティアNPOポータルメディア|NpoNews
認定NPO法人と特例認定NPO法人の違い – NPO法人の認証・認定|広島市公式ホームページ|国際平和文化都市 (hiroshima.lg.jp)
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