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ボランティア団体のご寄稿

STUDY FOR TWOのご紹介

皆さん初めまして.STUDY FOR TWOという学生団体で,北海道大学支部の支部長と北海道と東北にまたがる北部地区の地区代表をやっています.山口零士です.

今回は,STUDY FOR TWOと私の思うボランティアについて執筆する機会をいただきましたので,ここに書かせていただきます.

 私たちSTUDY FOR TWOは,大学生から使い終わった教科書を寄付していただき,それを安価に再販売することで得られる利益を,途上国の子どもたちの教育支援に当てています.これは,私たちの掲げる理念に基づいています.私たちの理念.それは,「勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界に」「大学の教科書をより安価に購入できることが当たり前の世界に」です.私たちは,大学生が安価に教科書を手に入れる機会を作ることで,同時に大学生が途上国の教育支援を行えているシステムをつくっています.私たちは,身を削るボランティアではなく,関わる誰もが恩恵を被るWin-Winなシステムを構築しています.

 しかし,読んでわかるように私たちの活動を一言で表すのはなかなかに難しい問題です.

「STUDY FOR TWOってどういう団体なの?」そう聞かれたとき,私たちはいつもこうなります.「えっと、教科書を寄付してもらって、それを半額で販売して、それを途上国を支援するNPOに寄付して…」実に長いですし,工程が多いです.聞いてる側からしたら,私たちの活動の本質を見抜くことはできないでしょう.きっと,これを読んでいただけている皆さんは,事前に私たちの情報を示されてるが故にある程度すんなりと理解できるとは思います.一方でSTUDY FOR TWOというボランティア団体を初めて聞いた時にはまず理解することは難しいでしょう.だから,私はSTUDY FOR TWOの本質をこう捉え,伝えています,「STUDY FOR TWOは,すべての大学生と勉強したいと願うすべての子どもたちをつなぐ団体である.」一見これは,二つの理念を繋げただけに見えますが,私たちは理念に基づいて活動していますのでこの言葉が本質だと考えています.私たちの活動を端的に説明するとき,一番邪魔なのが私たちという存在でした.それはなぜか,私たちの活動において,国際協力をしているのは,教科書を買ってくれた,寄付してくれた大学生だったからです.

私たちSTUDY FOR TWOの活動において,主役はすべての大学生です.私たちではありません.私たちは,大学生が行う国際協力を支援し円滑に進める触媒でしかないのです.大学生という主役と,勉強したいと願うすべての子どもたちというヒロインを繋ぐ助演でしかないのです.しかし,私たちはこの活動について手を抜くことはありません.世の中には「助演男優賞」「助演女優賞」という言葉があるように,助演も一人の物語の一員であり,その頑張りによって物語の良し悪しは左右されます.だから,私たちは「助演男優賞」「助演女優賞」を目指して,より良い活動を目指して活動しています.

 さて,ここからは私の思うボランティアの話をさせていただきます.先ほどもお話したように,私はSTUDY FOR TWOのもつ,大学生が安価に教科書を手に入れたらいつの間にか国際協力をしているというシステムが大好きです.誰も損することなく,誰もが何かしらの利益を得られる.私はここに,ボランティアの未来を見ました.

 みなさんは,ボランティアと聞いてどのようなことを想像するでしょうか?被災地支援のように,瓦礫を撤去することでしょうか?募金でしょうか?それとも私たちのような活動でしょうか?私が考えるボランティアの未来をお話します.まずは今のボランティアについてお話しなくてはなりません.少し,私の考える,現在のボランティアの形についてお話します.私はボランティアはざっくりと3種類にわけられると考えています.

 一つ目が「労働力の提供によるボランティア」二つ目が「金銭の提供によるボランティア」そして三つ目が「システムの提供によるボランティア」です.「労働力の提供によるボランティア」とは,働き手が働くことによって行われるボランティアで,例えば「アフリカで植林」だとか,「カンボジアで学校を建てよう」などといった現地で行うものから,「募金の箱を持って街頭でお願いする」のようなものもあります.これらは,何らかの不足に対して一次的に影響を与えることができます.また,のちに語られる2つに支援されます.例えば,労働をするための資金を「金銭の提供によるボランティア」によって援助されるわけです.

 「金銭の提供によるボランティア」は労働力を提供できない人が,それをお金に変換して提供することで行えるボランティアであり,「募金する」であったり「政府や企業の行う資金援助」などが当たります.実際に現地で必要なものは“モノ”や“働き手”ですが,それを提供することができない人が“お金”によって,等価値のものを買い,1次的なボランティアを支援します.つまり2次的なボランティアに当たります.そして最後「システムの提供によるボランティア」とは,労働力もお金も提供できない人が,労働力を生むためのお金を生むために,お金を発生させるシステムを提供するボランティアです.私たちSTUDY FOR TWOはここに当たります.働き辛かったり,眠っていたりするお金や労働力を円滑に動かすシステムを作ることでボランティアを行います.3次的なボランティアになります.

 私はこれらをそれぞれ,ボランティア1.0,ボランティア2.0,そして,ボランティア3.0と呼んでいます.ではなぜ,このボランティア3.0は未来なのか.ボランティア3.0はシステムによって,身を削らないボランティアを作ることができるからです.この身を削らないボランティアは,これまでのボランティア像を刷新します.ボランティアはほとんど,位置エネルギーに基づいて高いところから低いところに落とすことで成り立っています.例えば,募金はお金を持っている人がお金を持っていない人へ流れ落ちていくわけです.つまり,自身の高さを削り,対象の高さを上げる均衡をとる運動のために身を削ることを強いられます.そして,それらは持っている人しか行うことができません.この位置エネルギーが低い人はそもそもボランティアを行うことが難しく行える対象を選んでしまいます.具体的に言えば,忙しい大学生には労働支援をすることも金銭支援をすることも難しく,参加することがむずかしい.この,ボランティア2.0までに生まれたボランティアの課題を解決するのが,ボランティア3.0「システムの提供によるボランティア」なわけです.

 システムの提供によるボランティアは,これまであったボランティアに第3者的な役割を持つ人が介入することにより,価値の変換を引き起こすシステムをつくります.例えば,STUDY FOR TWOの例でいえば,大学生が教科書をSTUDY FOR TWOに寄付すると,STUDY FOR TWOはそれをお金という価値に変換できるシステムを持っています.そして,その変換によって生まれたお金を教育支援のお金に与えられるわけです.私たちは,いわゆる変換プラグなのです.例えば,風車はどこにでもある風というものを,風車という変換プラグを用いることで,電力エネルギーに変換することで,自然は身を削ることなく私たちに電力を供給してくれます.私たちは,この風車というシステムを用いることで,風を電気エネルギーに変換します.STUDY FOR TWOも同じです.私たちは,STUDY FOR TWOというシステムを用いることで,大学生ならだれでも持っている,使い終わった教科書を国際的な教育支援に変換するわけです.これによって,STUDY FOR TWOは風車のように身を削らないボランティアを形成しました.

 しかし,それだけではありません.このシステムの中で,大学生に半額以下で販売する仕組みを組み込むことで,身を削らないだけではなく,win-winなボランティアを再定義しました.そして,この変換プラグの特筆すべき点はもう一つ,ボランティアの超手軽化,民主化を引き起こしたことです.スマートフォンが一般に普及する前,Twitterは一部のビジネスパーソンや,公式アカウント,パソコンを普段から使っている所謂オタクのものでした.しかし,スマートフォンというだれもがいつの間にかネットの世界につながるシステムが開発されたがゆえに,Twitterは一部の人が使うわけではなくこの日本に住む人ならば誰でも利用できるようになるSNSの民主化が起きました.STUDY FOR TWOにも同じことが言えます.これまでお金や時間を持った人々が意識して行わなければいけなかったボランティアを,使い終わった教科書を提供するだけでボランティアに参加できるようになり,安く売られている教科書を購入するだけで,いつの間にかボランティアを行うことができるシステムが開発されたがユニ,ボランティアは一部の人が行うだけではなく,誰もが参加できるようになるボランティアはの民主化を行ったのです.これが,ボランティア3.0「システムの提供によるボランティア」の画期的な点であると,私は考えます.さらにこのシステムを進化させていけば,もっとサステナブルなボランティアを作れると思いワクワクしませんか?

 だから,私はボランティア3.0として,未来のボランティアとして,STUDY FOR TWOの活動をより進めたいと思うのです.

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