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海岸を綺麗にしてウミガメを守ろう!

カメが砂浜を歩いている写真

こんにちは、JAVO高校生メディアライターの清水です。今回は、ウミガメネットワーク三重の会長米川弥寿代さんに、お話を伺いました。米川さんは三重県北中部においてウミガメの保護活動をされており、ウミガメを通して、海岸保全の大切さや自然環境の重要性を出前授業などによって積極的に伝えていく活動等をされています。

では、インタビュー内容をご覧ください!

ウミガメネットワーク三重とは

三重県北中部(四日市市から津市)の海岸においてウミガメの保護をしています。
ウミガメを通して、海岸保全の大切さや自然環境の重要性を伝えています。
現在120名ほどで活動しています。

 

活動内容


1.ウミガメの足跡を探します。

2.上陸跡をたどって産卵調査をします。

3. 死亡漂着したウミガメを調査します。

4.ウミガメの情報を発信します。海岸清掃を行います。

5.ウミガメ出前講座をはじめ環境教育を行います。

6.孵化した子ガメが無事に海に帰れるまで見守り活動をします。

台風がやってくると流木等多くの漂着物が打ち上げられて、親ガメの上陸や子ガメの帰海の妨げになります。また台風が来なくてもゴミが波打ち際にたくさん打ち上げられ、子ガメの進行を妨害しますのでゴミを取り除きます。
ウミガメ紙芝居ウミガメの産卵や孵化について、そして環境の悪化に伴い産卵地が減っている現状等を子どもたちにわかりやすく説明します。伊勢湾岸は堤防の近くまで人家が建っているところがたくさんあります。
そのため灯りが海岸まで照らし、子ガメが堤防の方へ行ってしまうことがあります。ウミガメロードを設置するのは、子ガメの逆走を減らすための工夫です。

ウミガメは、は虫類です。だから、水から顔を出して息つぎをします。卵も長時間水につかると死んでしまいます。台風が来ても。卵が波で流されたり、長時間浸水しないように少しでも高い所に産卵する必要があります。そのためには、広い砂浜が必要なのです。

死んだウミガメが漂着することがよくあります。例年その数は産卵数よりも多いです。死因は混獲が最も多いようです。海岸で死んだウミガメを発見したら、計測し写真を撮り解剖します。解剖して生殖器を確認したり、消化管を取り出し 後日内容物を調査します。消化管内容物調査は、死因の究明のために始めたのですが様々なことがわかり非常に勉強になっています。

 

始めたきっかけ

今からちょうど20年前、浜でその浜の近所に住む方と出会いました。その方からこの浜はウミガメが産卵するということを聞きました。それを聞き、是非卵から孵化した子ガメが海へ帰っていく姿を見たいと思い、子ガメが出てくる時期には何度も浜へ通いました。そしてついに子ガメが卵から孵化して砂から出て海へ帰る様子を見ることができました。この経験がきっかけでウミガメの虜となり現在まで活動を続けています。

 

やりがいを感じる時 

 やはり、成果としてたくさんの子ガメが元気に海へ帰っていくのを見られるのが嬉しいですね。もちろん卵が全部孵化して子ガメになれるわけではなくて、条件が悪いところに産んでいたら卵はほとんど死んでしまうこともあります。そのため条件が悪いところに産んでいるのを見つけたら移植と言うのですが、卵を引越ししたりもしています。本来は移植しなくてもいいところに産んでくれるのが一番なのですが・・。 見守りを続けることで色々気づくこともありますし、子ガメが大量に砂から出てきて海へ帰る様子を見るのは本当に心強いといいますか嬉しいといいますか、期待感みたいなのはありますね。

 

伝えたいこと 

私たちの活動は、ウミガメが産卵しやすい浜を維持するための海岸清掃だけではなく、産卵確認もしています。ウミガメが上陸した跡を見つけたら足跡を辿っていってこの辺りで産んだと思われる場所を掘って調べます。穴の深さは40cmから50cmくらいあります。卵を見つけたら卵が獣等に掘り起こされないように保護します。また、色々な人に伊勢湾沿岸へウミガメがやってくるということを知ってもらうために保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、学童保育、公民館など様々なところで出前講座をしています。

ウミガメの足跡を見かけたら是非ご連絡ください。また、死んだウミガメが海岸に漂着することがよくあります。生きたままかなり弱った状態で漂着することも稀にあります。海岸でウミガメを見たら、是非教えてください。生きていたら保護しますし、死んでいたら調査します。

 

おわりに

私が住んでいる町では、街中や病院などあちこちでウミガメについて書かれたポスターを見かけるのですが、活動について詳しくは知りませんでした。今回のインタビューを通して、こんなに身近なところにたくさんウミガメが産卵しにきていて、それを守る活動をされている方が多くいることを知り驚きました。皆さんの町の近くにもウミガメが来ているかもしれませんので、是非チェックしてみてくださいね。

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