スケート指導のボランティア
私は小学校3年生からアイスホッケーをずっと続けています。
大学は体育会で本気でアイスホッケーと向き合ってきました。
大学4年の引退の時期、自分が十数年続けてきたアイスホッケーがひと段落することが見えてきました。社会人でプロでやるわけではないので、ひと段落するなと思ったときに、学んだことやスキルを誰かに還元しなければと思うようになりました。
そこで、大学に付属している小学校に働きかけて、小学生のスケート教室を行いました。
アイスホッケーの楽しさを伝えるのも一つの目的。
将来の大学のアイスホッケー部員につなげるためという目的もありました。
元々スケート教室は小学校の冬の企画としてあったけれども、ただスケートをするだけという内容。
付加価値はなかったので、そこにアイスホッケーやフィギュアスケートという付加価値をつけにいこうと思いました。
楽しい体験をさせてあげられるのではと思っていました。
小学校からすると、大学生って憧れだし、大人だし、非日常体験になったと思います。
小学校の先生たちもすぐに受け入れて喜んでくれました。
フィギュアのチームも巻き込んで、総勢10名以上で子供達に対して、スケートの「楽しさ」を伝えるという場を作りました。
後輩にも引き継いで、何回も実施されるイベントとなりました。
1回あたり100名ぐらいの小学生が参加してくれました。
神宮のスケートリンクを土曜日の早朝とかにリンクを貸し切ってやりました。
コンテンツとしては、スケーティングの指導はもちろんですが、アイスホッケー・フィギュアのデモンストレーションとかをしてあげました。
リンク代とかは小学校が負担してくれて、メンバーはボランティアとして参加しました。
自分たちがスケートを教える側だと思ってスタートしましたが、逆に子供達から教えられることの方が多かったのが印象に残っています。
「スケート楽しい」「ホッケーやってみたい」とか、子供が言ってくれることの喜び。自分からアクションを起こすことで、感動や学びを得ることができました。
自分の持っているスキルはアウトプットしてこそ、強みや弱みもわかるし、自分の成長に繋がると感じました。
いま、ちょうどマッキンゼーのリーダーのフィードバックの本を読んでいるのですが、ビジネススキルの高い人ほど、部下も上司の両方からの意見を取り入れて仕事をしています。
360度評価なども、最初はなぜ部下から評価されるかわかりませんでした。
しかし、現在仕事で、クライアントへのプレゼンをすることが増えてきている中で、部下に対して練習でプレゼンをしてみると、すごい良いフィードバックが返ってきて、ちゃんと部下の言葉を受け入れてすぐ実践することが自分の成長に繋がるとわかりました。
そういう意味では、上とか下とか、大人とか子供とか関係なく、いろんな言葉は素直に受け入れて成長していくのが人生だと思っています。
ボランティア経験を振り返ってみると、そういう成長がたくさんありました。
いまはブランドビジネスをしているのですが、先輩から「ブランドは俺らが作るのではなく、お客様が作るものなんだ」とよく言われます。
だから、誰かと触れ合うとか、人を手伝うとか、年齢や業種を超えて関わる場所を意識的に作るのは大切なんじゃないかと思っています。
当時、アイスホッケーが終わってしまうという危機感から動きました。
次の世代に何かを残していこうという気持ちでした。自分ってなんだったんだろうと感じていました。
そんな中、あれだけの達成感と成長をボランティアを通じて感じることができました。
社会人人生においても、5年周期ぐらいで、自分がやってきたスキルを誰かに還元していくってことをやっていく必要性をいま感じています。
いまも、ボランティアとして、全然違う業種の後輩を育てていっています。
ボランティア経験をNPO法人JAPANボランティア協会(JAVO)でボランティア証明書として発行してもらい、現在では部屋に飾ってあります。
就職活動では、アイスホッケーの話がメインでしたが、このようなボランティア活動の話、そして証明書も活用していました。
また、新たなボランティア活動をするときは、自分が行ってきたボランティア活動に追加する形で証明書にしていきたいと考えています。
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