セブン&アイ・ホールディングスのSDGsの取り組み
1.セブン&アイ・ホールディングス
セブン&アイ・ホールディングスは『GREEN CHALLENGE 2050』という2050年の目指す姿を掲げています。
その内容は、「CO2排出量」、「プラスチック対策」、「食品ロス・食品リサイクル対策」、「持続可能な調達」です。
2050年には「CO2排出量実質0」「プラスチック対策実質100%」、「食品廃棄物量75%削減・食品廃棄物リサイクル100%」、「持続可能な調達100%」を目指し、事業に取り組んでいる企業です。
そして、セブン&アイ・ホールディングスはコンビニエンスストアのセブンイレブンをはじめ、総合スーパーのイトーヨーカドー、レストラン、銀行、ITサービスなど幅広い事業を展開し、常に私たちの日々の生活に寄り添い、質の高い商品やサービスの提供を行なっています。
事業の中で、サステナビリティ経営にかなり力をいれており、限りある地球環境や資源を活かして、社会課題の解決と企業価値向上の両立を図っているセブン&アイ・ホールディングス。
今回セブン&アイ・ホールディングスのSDGsの取り組みについて、いくつか紹介します。
2. セブン&アイ・ホールディングスのSDGsの取り組み
【社会インフラの提供】
地域との関わりをとても大切にしているセブン&アイ・ホールディングス。
買い物に行くのも大変なお年寄りや身体の不自由な方などに向けて、商品の宅配サービス、忙しい方のために24時間公共料金の支払いが出来るサービスなどお客様の声に耳を傾け、お客様からの要望に合わせた取り組みやサービスを実現し、お客様参加型の環境保全イベントなども開催。
商品以外にもバリアフリーへの対応やソファーや椅子の設置など、すべての方が安心・安全で住みやすい社会を目指して、今出来る取り組みや継続的な取り組みを日々考えています。
【安心安全の提供と食品ロスの削減】
最近は食品の安心・安全を脅かすニュースが定期的に舞い込んできます。
同時に、食物アレルギーへの関心も高まってきている状況です。
セブン&アイグループはお客様の健康を考えた食品の開発や提供、プライベートブランドの開発も日々行なっており、信頼性の高い原材料を常に見定め、不必要な添加物は削減するなど健康配慮に力を入れています。
販売方法でも「てまえどり」の推奨や食べきれるサイズの小盛りメニューなどを推奨しており、食品ロスを減らす工夫をしています。
また、イトーヨーカドーは農業生産法人「セブンファーム富里」(千葉県富里市)を設立し、食品廃棄となったものを堆肥化、セブンファームで栽培している野菜などに利用し、育て、新たにお客様へ届けるという、環境循環型農業を行い、食品廃棄物リサイクルに取り組んでいます。
そして、セブン&アイ・ホールディングスの一部店舗にて「フードドライブ」を実施。
「フードドライブ」とは、家庭で余っている食品をフードバンク団体に寄付し、フードバンク団体を通して、子ども食堂や支援を必要としている方に届ける活動です。
セブン&アイ・ホールディングスは「フードドライブ」の活動で食品ロスを減らす努力をしています。
【エネルギーの利用の削減】
多数の店舗で、多くの商品を取り扱っているセブン&アイ・ホールディングス。
店内などの照明や食品を扱う上で冷蔵・冷凍などの電力は削減が難しく、また食品を提供するプラスチック素材も大切なものとなっていますが、小さなことからコツコツとエネルギー利用の削減に取り組んでいます。
エネルギー削減の一つの取り組みとして、セブン&アイホールディングスの約半数の店舗にて太陽光パネルを設置し、CO排出量を削減に取り組んでいます。
またオリジナル商品で使用するプラスチックなどはイトーヨーカドーやセブンイレブンにペットボトルの回収機を設置し、リサイクル率を上げ、対策をしています。
現在、回収機で回収したペットボトルだけを使って作るリサイクルペットボトルが実現し、独自商品の飲料水を開発しました。
100%のペットボトルが実現すれば、ゴミが出ることなく、資源の無駄を減らす事が出来ます。
セブン&アイホールディングスは約50%の環境エネルギー使用の削減を成功させてきました。
現在もさらなるエネルギー削減に向けて日々取り組んでいます。
【働き方の変化】
セブン&アイグループは、パートタイマー、アルバイト、外国籍の従業員、育児や介護の合間をぬって働くなど多様な従業員がおり、企業としてそれぞれの従業員の活躍を支援をしています。
その働きやすい環境作りの一つとして子育て・介護支援制度に力を入れています。
お子さまや介護が必要な方がいる従業員は短時間勤務や看護・介護休暇・休職や再雇用などパート・アルバイトを含む全従業員が自分の生活に合わせて働けるよう、さまざまな働き方や制度があります。
また、男性の育児も促進する取り組みも行なっており、グループ独自の育児休暇制度を運用しています。
配偶者の出産時、子どもの入園式や卒園式、運動会といったイベント参加などを理由に休暇を取得することができます。
多様な働き方の一つとして、パートタイマーが働き方を選択出来る「ステップアップ制度」を実施。
本人が希望した場合、一定以上の評価を得て、販売スキルを習得し、ランクアップしていきます。
最上位に認定された場合正社員や契約社員に登用する制度もあります。
パートタイマーから正社員・契約社員・売り場責任者となり活躍した方も多数いるそうです。
働きやすい環境で、やりがいを持って働けるセブン&アイ・ホールディングスだからこそ実現できる制度と言えるでしょう。
従業員の評価については、働きがい・働きやすさの向上のため、部下が自身の仕事を評価、次に上司が評価し、それぞれの評価について面談で話し合いを行なっているそうです。
直接話し合いを行うことで、成果や課題を把握し、明確な評価・公平性を確保しています。
成果や課題を把握することで、さらなるキャリアアップにもつながります。
一方的な評価ではなく、両者が話し合い、評価を明確にすることで従業員のモチベーションアップ、業務レベルの向上に努めています。
3. 社会の問題に取り組むセブン&アイ・ホールディングス
セブン&アイグループは2014年から社会課題に取り組んできました。
お客様との接点を通じて住みやすい地域社会にすること、安心・安全で健康に配慮した商品・サービスを提供すること、地球環境に考慮すること、多様な人たちが活躍できる環境作り、働きがい・働きやすい企業、お客様の対話と協同して思いやりのある社会作り、持続的な社会を目指す、これらの重要課題に対し、地道に取り組んでいます。
また、NPO・NGO、異業種・同業種企業や人権や地球環境に配慮した取引先と協業し、持続的に社会・環境を配慮した取り組みも行なっています。
4.最後に
セブン&アイホールディングスは私たちにとって身近な存在です。
コンビニやスーパーでは生活に必要なものがほぼ全て揃うお店。
身近にいつもあるお店だからこそ、SDGsにとても積極的に取り組んでいます。
セブン&アイホールディングスはSDGsの目標を発信し、共感してくれる人たちを増やし、地球環境の問題解決と豊かな社会の実現を未来へ繋げていく努力を惜しみません。
多くの方々にセブン&アイホールディングスを選んでもらえるよう常に努力を積み重ねている企業。
地道な努力を重ねている企業だからこそ、今の社会においてセブン&アイホールディングスの取り組みに共感するお客様・取引先・従業員がどんどん増えていくのでしょう。
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