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ドイツの平和貢献ボランティア

ドイツの国旗の写真

はじめましてJAVOメディアライターの永井です。今回は国際ボランティアとして、「ドイツ」のボランティアにフォーカスしてご紹介いたします。 

 

1.はじめに 

私は、幼いころから海外に大きな憧れを持っていました。しかし、まだ幼かったのでただ漠然と自分の知らない国に興味があったという程度でした。成長するにつれ、この考え方はかわっていきました。世界が今どれだけ不安定な状態にあり、自分が普段と変わらない“当たり前“の日常を過ごしている今でも、食べ物に困っていたり、戦争・紛争で両親を亡くしてしまったりなどと、私が到底味わったことのないような目に、幼いながらにあっている子供もいるのだ、などのことを理解するようになっていきました。 

高校生になってから学校で探求の時間があり、その際に自分について、そして世界の問題について日常的に考えるようになりました。考えれば考えるほど、この先ずっとこうして日本の中にいたままでいいのだろうか、ニュースに流れてくるたった一部の悲惨な出来事に対して、対岸の火事のように思ったままでいいのだろうか、何か自分にできることがないのかと感じる思いが強くなっていきました。そこでまず募金などから始めましたが、それもただお金を送るだけでは「世界の問題に向き合う」という点についてどうも考えが甘いと思うようになっていきました。そんなときに、海外に行ってボランティア活動をおこなっている団体があることを知りました。ただ、学校もあるため、そう簡単には行けず、いつか行きたいと思っているしかなくなっていました。 

ここでは、私がこの数年間で特に参加してみたいと思ったボランティア活動について紹介していこうと思います。 

 

2.ドイツってどんな国? 

ドイツは歴史的にみても複雑で多岐にわたるため非常に興味深い国だと考えます。第一次世界大戦や、ヒトラーの指導の下で勃発した第二次世界大戦など負の遺産と呼ぶべき凄惨な出来事も幾度かおこりました。戦後には、戦勝国への多額の賠償金や、ベルリンの壁が象徴的な東西分裂などもありました。現代になってドイツは再統一され、まるで改心したかのように欧州連合の中心国として、経済・政治に大きな役割を果たしています。更には、歴史的な和解と平和の構築について努めています。 

 

3.ボランティアの活動内容 

このドイツ国際平和村のボランティアでは、紛争や危機的状況にある国のケガや病気を抱えた子供たちへ、治療の機会を提供しています。このボランティアでの主な活動内容としては、 

・⽇常⽣活のお世話。⾷事やシャワーの介助。排泄チェック掃除。 

・部屋の⽚づけ。服の管理。 

・共にダンスをしたり、遊んだり、⼯作をしたりの他余暇活動。    

などです。ここではいくつもの素晴らしい経験をすることができます。例えば、世界の子供たちとの出会いやドイツや異文化の体験・経験、ドイツ語の能力向上などです。この他にもたくさんの経験は自分で創っていけると思います。 

子どもたちの日常

子供たちとの日常

様々な国の子どもたちの写真

様々な国からの子供たちとの出会い 

 

4.必要なスキル  

 しかしこのボランティアを最大限に楽しんで参加するには,ドイツ語を上達させる必要があります。募集詳細に明記されていたことは以下です。 

『ドイツ連邦政府が後援しているドイツ連邦家族・高齢・女性・青少年省の取り組みで、社会福祉の分野でのボランティア活動を促進するための有償ボランティアプログラム(制度)です。ドイツ各州に、このプログラムを担当する団体があります。まだ日本にこのプログラムのパートナーとなる団体がないため、まずは一旦渡独の上、州のプログラム担当者と手続きを進め、1カ月ほどの申請・結果待機期間(無償ボランティア期間)を経てから、残りの6か月は正式にプログラム参加者となります。また参加にあたって、ドイツ語能力として中級以上が期待されております。 

FRIEDENSDORF INTERNATIONAL(ドイツ国際平和村)は、「Einsatzstelle(ボランティア受け入れ団体)」として、このプログラムに登録しています。ボランティア受け入れ団体として、プログラム参加者に一定金額の支払い(お小遣い)と宿舎を提供しています。 

無償ボランティア期間でも、有償ボランティアプログラム参加期間の活動内容(仕事内容)と同じ活動を行います。ドイツ国際平和村のHeimbereich (子どもたちの日常生活のお世話)での活動を希望する方にのみ、このプログラムが適応されます。 

FSJ/BFDのドイツ連邦国内でのポジション数、 ドイツ国際平和村が受け入れることのできるポジション数に限りがありますので、応募した全ての方が活動に参加できるわけではありません。ご了承ください。』 

 

このように、総計でおおよそ7か月間の中で、やはり最低限の語学力というものは必要になってくると思います。私の場合、現状ではドイツ語は簡単なあいさつ程度しかできないため参加するのには早いと思います。 

 それでも、このボルンティアで経験できることは数えきれないほどにあるでしょう 

 

5.皆さんへ 

このドイツ国際平和村で、戦争などの危機の影響を受けた子供たちに安全と平和、そして何より希望を提供することができているのは、直接的でも、はたまた間接的であってもこのボランティアにかかわっている人によるものが大きいのだと思います。私たちの使命として、<医療支援>つまりは、戦争や災害で負傷してしまった子供たちに高度な医療を提供し、健康的な未来を取り戻す手助けになることです。ほかにも、<教育>として、子供たちが自立し、社会に貢献できるように、授業や職業訓練を行うということもあります。そして<心のケア>は最も慎重に進めていく必要があります。というのも、戦争や紛争による心理的なトラウマを癒し、心身ともに将来健やかに成長していくための手助けだからです。 

 

これらはなにも、このボランティア団体だけで成り立っているものではありません。この記事を見ている、皆さん一人ひとりによる温かい思いによって支えられています。寄付やボランティアとして参加すること以外にも、日ごろからそのような境遇にいる子供たちを思い、今の自分にはができるか、(例えば、SNSでのシェアやイベントへの参加でこの団体の活動を広めること)など他人事のようにとらえず、ぜひとも何か行動をしてみていくと良いと思います。 

 

6.まとめ 

私はドイツ国際平和村に参加することで、さまざまな目的を果たしたいと考えています。第一に、人道的支援を行うことです。戦争や災害によって被害を受けた子どもたちに直接支援を提供し、彼らの生活の質を向上させるために、医療、教育、心理的支援を通じて貢献したいと思います。また、国際理解と協力の重要性を学ぶためにも参加したいと考えています。世界各地から集まるボランティアやスタッフと協力することで、異文化理解や国際的な協力の大切さを、身をもって体験し、多様なバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、自分自身の視野を広げ、国際感覚を養いたいと思います。 

さらに、自己成長を図るための貴重な機会としても捉えています。実際の支援活動を通じて、困難な状況に直面する子どもたちと関わることで、共感力や問題解決能力を高めたいと考えています。また、チームワークやリーダーシップのスキルを向上させることで、個人としての成長も期待しています。 

自身の時間やスキルを使って社会に貢献することで、自己満足感や達成感を得るとともに、他者のために働くことで社会全体の幸福に寄与したいと考えています。 

最後に、私たちの人生にも役立つと考えています。人道支援や国際協力の分野での経験は、将来の自分において大きな資産となると思います。NPOやNGO、国際機関などでの重要性を理解している私にとって、具体的な実践経験を積むことは非常に重要です。 

私はドイツ国際平和村に参加することで、人道的支援を行いながら国際理解を深め、自己の成長を図り、社会に貢献し、将来の自分にも役に立つ貴重な経験を得たいと考えています。そして何よりも、目のまえにいる子供たちの未来を明るく照らす。そんな手助けをすることができるのは世界を変えていく第一歩なるのだと思います。 

 

ボランティア証明書の発行はコチラ【ボランティア証明書発行(全NPO対応) | NPO法人JAPANボランティア協会 (javo.or.jp)

 

<参考文献> 

・ドイツで平和貢献ボランティア/ドイツで平和貢献ボランティア ドイツ国際平和村で世界の子どもたちと自分を見つめる by ドイツ国際平和村 (activo.jp) 

(参照2024‐04‐23) 

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