1. HOME
  2. ブログ
  3. JAVOサポーター
  4. 前編:テクノロジーが生み出す環境保護の革新

JAVOメディア

~今と、明日とミライへ。~

JAVOサポーター

前編:テクノロジーが生み出す環境保護の革新

みなさんこんにちは!

今日はボランティアにもつながる、「環境」にテクノロジーをもって取り組んでいる事例を紹介します。前編では国内外各地で「環境×テクノロジー」で革新に取り組むケースを紹介したいと思います。

 

ドローンが拓く新たな森林保全の可能性

気候変動と環境破壊が現実の脅威となる中、従来の現地踏査では把握が難しかった広大な森林の状況を、最新ドローン技術が大きく変えつつあります。たとえば、WWFの「Conservation Drones」プロジェクトでは、インドネシアやマレーシアの熱帯雨林を対象に、空撮による違法伐採や密猟の兆候を迅速に捉え、現地での即応体制の確立に貢献しています。さらに、ブラジルのAmazon Conservation Teamは、先住民コミュニティと連携し、リアルタイムな監視体制を構築。従来の足による調査に比べ、圧倒的な効率向上が実現され、森林保全の新たな地平を切り拓いています。

パソコンを操作している写真

AIが切り拓くゴミ分別システムの革命

リサイクル推進に不可欠な正確なゴミ分別は、日本各地で異なるルールのもと混乱が生じやすい現状でした。そこで、環境省が支援する「AIゴミ分別アプリケーション実証事業」では、スマートフォンで撮影されたゴミの画像をAIが解析し、各自治体ごとの正確な分別方法を提案します。これにより、分別ミスの低減とリサイクル率の向上が期待されると同時に、利用者の環境意識の向上にも寄与しています。加えて、株式会社Specteeが提供する「分別戦隊シゲンジャー」も、複数の自治体で採用され、現場での実績が報告されるなど、確かな成果を上げています。

 

ブロックチェーンが創出する透明な資源管理

製品の生産から廃棄までの全過程を改ざん不可能な記録で残すブロックチェーン技術は、環境保護分野でも応用が進んでいます。IBMとウォルマートが共同開発した「IBM Food Trust」は、食品のサプライチェーン全体を追跡し、消費者が製品の原産地や生産方法を確認できる環境を整備。また、WWFが開発した「OpenSC」プラットフォームでは、持続可能な漁業や森林管理の現場で、信頼性の高いデータを提供し、透明性を確保。これらの取り組みにより、消費者の信頼を獲得し、持続可能な資源管理の実現に大きく寄与しています。

 

IoTが支えるスマートな水資源管理

水資源の効率的な利用は、IoT(モノのインターネット)技術によって劇的に変わりつつあります。カリフォルニア州の「CIMIS」システムでは、現地の気象データを解析し、農家へ最適な灌漑(かんがい)方法を提案。その結果、平均して水使用量が約13%削減される成果を上げています。さらに、シンガポールの公共事業庁(PUB)が導入した「スマート水グリッド」では、水道管に設置されたセンサーが漏水を即座に検知します。迅速な対応により水損失の低減が実現され、持続可能な水資源管理の模範例として注目されています。

最新技術がもたらすこれらの革新は、従来の手法では到達できなかった効率性と透明性を実現し、環境保護の現場において着実な成果を生み出しています。テクノロジーを武器に、未来の地球環境の基盤が確実に構築されつつあるのです。

ボランティア証明書の発行はコチラ【ボランティア証明書発行(全NPO対応) | NPO法人JAPANボランティア協会 (javo.or.jp)

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事