SDGs目標 6「安全な水とトイレを世界中に」

こんにちは!JAVOメディアライターの金原です。
今回はSDGsについて取り上げました。
よく耳にする単語かもしれませんがなんとなくしか知らない方もいるのではないでしょうか?
この記事でSDGsについて考える機会になったらさいわいです。
目次
1 SDGsとは?
SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)は、2015年に国連総会で採択された、2030年までに達成することを目標に作られた17の目標のことで
これらの目標は、貧困の撲滅、地球環境の保護、すべての人々の平等な繁栄を目指して作られました。達成には、企業、政府、市民社会すべての協力が必要です。
SDGsは主に、経済、社会、環境という3つの側面での持続可能な発展を促進することを目指して作られた目標で、企業、政府、市民社会など、すべての面で手を取り合い協力することが求められています。
SDGs 17の目標は、貧困や飢餓、教育、ジェンダー平等、気候変動といった重要な課題を包括的に捉えています。そして、SDGsはそれぞれの目標が相互に関連し合っていることを理解することが重要です。
2 6番安全な水とトイレを世界中にとは?
外務省によると「SDGs6番」には6つの目標と3つの具体的な手段があります。
今回はそのうちから少し抜粋して見ていきましょう。
6.2 2030年までに、全ての人々の、適切かつ安全で平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、並びに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を向ける。
この目標は主に飲み水や体を洗う水などを使用する際に感染症を引き起こさないようにするために立てられた目標で不衛生な水が原因で5歳を迎える前に命を落とす子どもは毎日700人にものぼります。トイレや手洗いの設備が身近にない状況も大きな課題です。下水道設備が整っていないことや、石けんを使った手洗いができないことで、不衛生な環境の中、病気や下痢症によって亡くなる人もいます。特に、抵抗力の弱い子どもにとって、この問題は深刻です。引用 https://www.worldvision.jp/children/report/20250326-457/index.html
6.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
この目標は14番海の豊かさを守ろうや、15番陸の豊かさも守ろうに深く関係していて世界中の自然環境を守るために作られました。この目標は水資源を持続可能に管理し、水に関連する生態系(河川、湖沼、湿地など)の保護と回復を目指すターゲットです。これにより、水源地が持つ自然の浄化機能や水循環機能を守り、今後も水資源を安定的に利用できるようにします。
6.a2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術など国際協力えを強化し、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
この取り組みについて水と衛生分野へのODA(政府開発援助)支出総額の合計は2010年から毎年平均100億米ドル使用されており取り組まれて来ています。
3 解決に向けた企業の取り組み紹介
今回は2つ紹介させていただきます。
・コカコーラ株式会社
コカ・コーラシステムでは、工場で使用する源水を保全するために日本コカ・コーラが定める源水保全ガイドラインに沿って定期的に源水の脆弱性を評価し、源水保全計画を策定しています。そして同計画のもと、
・製造過程における水使用量の削減(Reduce)、製造過程で使用した水を再利用することで、水資源の無駄を減らす。
・製造過程で使用する水の再利用(Recycle)、製造過程で水の使用量を削減することにより、環境負荷を軽減。
・水源域の水源涵養*(Replenish)使用した水の量を超えて水源に水を戻す活動を行っており、**水源涵養率200%**
を軸とした活動を展開しています。そのほかにコカコーラは「製造に使用した水」と「製品に使用した水」に種類を分けて水の再利用などをしています。また工場では「水源涵養率200%維持」という目標を作り活動しています。水源涵養とは辞書では「自然に水がしみこむように徐々に養い育てること。」と書かれているようにコンクリートではしみこみにくい水を森林が雨をキャッチし蓄え河川の量を安定させることです。
・東レ株式会社
世界にはきれいな水がなく苦しむ人がたくさんいます。生活にも水は必需品です。
世界には海水を淡水にして飲み水にする技術があり、世界ではイギリスが1994年に淡水プラントを導入しました。日本ではこの分野は東レ株式会社が貢献しています。東レ株式会社が「逆浸透膜法」と言う技術を開発するまでの技術では「蒸発法」という海水を熱などで蒸発させ塩分と水を分ける仕組みをする物が主流でしたがこの技術はエネルギーを大量に消費し環境破壊の原因になり課題が残されていました。ですが東レ株式会社が「逆浸透膜法」を開発することにより海水を蒸発させずに淡水に変換でき省エネで環境にも優しい技術を使用することができるようになりました。
4 個人の取り組みとしてできること
世界中で水不足が叫ばれている現在この問題は企業や政府のみの対応で解決できる問題ではありません。しかし何をしたらよいのかわからない人もいるかもしれません。そこで個人でできる取り組みを2つ紹介したいと思います。
・節水
基本的なことだと考えるかもしれませんがとても大事な行為です。
下の図は東京都水道局による令和3年の資料です。
用途 使い方 使用量目安 CO₂排出量
洗面/手洗い 1分間流し続ける 約12L 約3.1グラム
歯磨き 30秒間流し続ける 約6L 約1.5グラム
食器洗い 5分間流し続ける 約60L 約15.4グラム
洗車 流しっぱなし 約90L 約23.1グラム
シャワー 3分間流し続ける 約36L 約9.3グラム
このように日常のことでもたくさん水を使っています。積極的に節約していきましょう!
・植林作業に参加する。
私たちが使用した水はやがて雨となって再び私たちに降り注いで来ますが雨水そのものは飲み物として使えません森林の土が雨水を受け止めてカルシウムなどが混ざることによって成り立っているのです。そこで森林を豊かにするために植林作業に参加しましょう!
これをすることでSDGs15番自然の豊かさも守ろうにもつながります。
5 後書き
SDGsの目標6番「安全な水とトイレを世界中に」は、私たちの生活に直結する重要な課題です。私たち一人ひとりが水の使用方法に意識を持ち、企業や政府と協力しながら、持続可能な社会を築いていくことが求められています。今回の記事を通じて、少しでも多くの人がSDGsについて関心を持ち、行動を起こすきっかけとなれば幸いです。
持続可能な水資源の管理と、より多くの人々に衛生的な環境を提供するために、私たちにできることはたくさんあります。今後もこの問題に注目し、私たちの力を合わせて解決策を見出していきましょう。
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