東北大震災のボランティア
東北大震災のボランティア
奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」
中原一歩
2011年10月30日 第1版発行
ボランティアは被災地の負担になる場合があり,実際に断っている自治体もあります.しかし,ボランティアの力が被災地に必要というのも紛れもない事実です.宮城県石巻市は震災後数ヶ月間で6万人ものボランティアを受け入れて復興の力とした成功例です.成功の要因は3つ.
1.ボランティアを受け入れる仕組み.
2.ボランティアにとって居心地のよい環境作り.
3.ボランティアを継続的に募集するノウハウ.
震災直後,「被災地に行かないこともボランティアのひとつ」など,ツイッターやフェイスブックを通して多くの情報が氾濫しました.そこで説明会を開くなどの取り組みがなされました.ボランティアの最低限の責任として,食料や移動手段を「自己完結」できること,自己責任をとれることが重要です.
阪神大震災のときはボランティアの受け入れ先がなかったということで,その後震災が起きた際には社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを立ち上げることが決まっていました.しかしこのボランティアセンターは現地での要望を受け付けて,公平にそれを実施するという官僚色の強いものになっています.
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