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ボランティアインタビュー

ペットを通じたヘルスケア事業を担う、一般社団法人日本アニマルピック委員会に取材!

本日はペットを通じたヘルスケア事業を行っている、一般社団法人日本アニマルピック委員会の小林様にインタビューをしました!
ペットとの触れ合いによる影響は計り知れないもの。それは、個人の人生や社会までも豊かなものへ導いてくれるんだとか。現在の活動から、今後の展望までお伺いいたしました!

団体:https://www.animalpic.or.jp/

ー 活動内容や目的はなんでしょうか。

”HOPE with Animals”を理念に掲げ、主にドッグスポーツを普及することにより、飼い主とペット双方の健康寿命を延伸させることをミッションとした団体です。Health, One Welfare, Peace, Educationの頭文字をとって、HOPE。希望ある社会を動物と共に創造していこうという意味が込められているんです。

特にわたし達は”Health”に注力しています。実は動物と触れ合うことにより、健康が増進されていくんです。例えば、犬と散歩をするだけで、健康寿命が向上することは医学的にも証明されています。一般社団法人ペットフード協会の調査では、愛犬と散歩をするだけで、犬を飼っていない人と比べると男性で0.44歳、女性で2.8歳も健康寿命が延伸することが分かりました。ドイツやオーストラリアの研究では、8〜10%の医療費削減効果が期待できるという報告がされているそうです。それぐらい、動物との触れ合いから得られる効果は高くて、心身ともに豊かになると思います。

私たちは、そんなペットとの人生を過ごす尊さや重要さを伝えていくために、楽しく遊びながらできるドッグスポーツの普及を目指しています。9/30-10/1では、浜松市でアニマルピックフェスタというイベントを開きました。“みんなで笑いながら楽しむこと”を一番に、さまざまな催しを行いました。

犬の遊びはどんどん多様化しています。
定番で言えばディスクドック(飼い主が遠くに投げたディスク=フリスビーをキャッチして持ってくる競技)をしたり、一緒にジョギングするドッグマラソン、さらにはマリンスポーツの”ドックサップ”まで。ディスクの世界大会では、日本人がトップに立っている程熱いですね。

とは言え、欧米諸国と比べて日本のペット文化自体は、まだまだ遅れていると言われています。
オーストリアのウィーンの地下鉄に乗ったとき、切符の販売機にペットと人のペアチケットのボタンがありました。また、韓国でもショッピングモール内にペットと一緒に歩いている方々を普通に目にしました。ドッグスポーツとは異なりますが、日本では社会の中にまだまだペットが入りきれていないように思います。飼っている方のマナーと社会の体制・仕組みなど双方に未成熟な部分があるのだと思います。

ーそんなに健康に影響があるんですね!浜松市でペットイベントを開催するのはなぜでしょうか?

実は浜松市は政令指定都市の中で、健康寿命・犬の飼育頭数共にNo.1であり、既にペットと健康の関係性が実証されているんです。だからそんな浜松市で開催することは、動物介在を通したヘルスケアの効果を広く啓発できると考えています。また、浜名湖はマリンスポーツの聖地。ですから、「浜名湖ドッグマリンスポーツ聖地化構想」を掲げ、昨年からドッグサップの普及にも取り組んでいます。

また、日本のど真ん中にある静岡県で開催することによって、東西の交流をより盛んにする狙いもあります。ペットとの大きな国際大会を日本でも開き、どんどん拡大・展開もしていきたいですね。

ー ペットのヘルスケア事業を始めたきっかけはなんでしょうか。

元々はウクライナのペット用品総合メーカーと輸入取引をしていました。その中で、”PULLER(プラー)”というおもちゃを日本でヒットすることに関わりました。プラーを輸入したと同時に、ペットと健康の相関関係を知る中でどんどんのめり込み、普及活動を始めました。

とは言え、元々は芸能系の仕事をしていたので、最初はペットに興味はありませんでした。しかしある時、知人タレントが参議院議員になり、その知人から頼まれて公設秘書(参議院議員の秘書)のお仕事をする機会がありました。今まで遠いところにあった政治の世界に入り、いろいろ感じることがあって、自分にも社会に貢献できる事業ができるのではないかと思ったんです。

そこで、社会事業を収益化しようとあえて株式会社を設立し、平和教育・障害者の自立支援を中心として活動をしてきました。
これは、社会の問題点を改善しようとする事業こそ、無料奉仕ではなく、むしろ高い収益性を得ることができるはずであり、社会の問題を解決するサービスや商品を持つ企業こそ、持続可能な発展を遂げることができると思ったからなのです。

そして、ペットを通したヘルスケア事業を始めてみないかという提案があり、動物介在の価値の多様性と可能性に身震いし、さらに新たな会社(株式会社COREZON)を設立し、動物介在がその中核事業になっています。私自身もここまでペット事業に情熱を注ぐことになるとは驚きです(笑)

ー 社会貢献という観点で、長く事業展開されているのですね。とても大きな熱意をもたれていますが、これまでで一番大変だったことは何でしょうか。

イベント運営となると、比較的規模の大きい動きになります。組織は小さい中、やることは多く、実際に現場で動いている人数は多い。組織構造的に難しいとことはあります。

とは言え、ペットは人になくてはならない存在、いわばパートナーだと思っていますからやる意義は多いにありますね。幸福感の向上、運動機会の増加、スキンシップによる効果、あらゆる病気のリスク低下など…。ペットがいることによって、人の生き方に沢山の影響を与えているんです。

特に今後、日本の超高齢社会(65歳以上が全人口の21%以上の社会)の中で、年配層の精神的な支えとしてとても重要な役割を担うと考えています。3人に1人が65歳以上、100万人以上の引きこもり、自殺者の急増…。ますます高齢化が進んでケアが必要になってきますし、残念ながら健康的な国民とは言い難い状況です。また、年をとってしまうとペットを飼う機会が激減します。なぜなら自分が先立ってしまい、最後まで飼えない可能性があるからです。

しかし、健康がより一層大事になり、孤立や孤独を感じやすい高齢者にこそ、ペットはとても大切なパートナーになる。そのために、将来的には高齢者が安心してペットと一緒に過ごせる仕組みをつくりたいです。
この点は、特に問題意識を持っている部分です。今賛同者を日々集めているところです。

同時にいま考えているのは、動物介在の介護事業です。高齢者向けの施設で、ペットと過ごす時間を増やしたり、機能訓練に含めたり。例えば歩行訓練。犬と一緒に歩くのと鉄パイプに掴んで歩くのでは、安心感や幸福感が違うことが予想できますよね。

特に犬は人間気持ちを察する、理解する、さらには同じ感情を共有する能力が高いので、心の繋がりを感じることができますよね。動物介在の介護事業を推進させて、高齢者の方が幸せに過ごせるような未来を目指します。
動物介在の施策が、介護保険に適用される日もそう遠くないと思っています。

ー ペットの力、本当にポジティブなものばかりですね!最後に、魅力ややりがいを教えてください。

3つあります!

1つ目は、動物と触れ合う時の笑顔を見るときです。誰もが顔がほころばせ楽しくしている姿は、あまりにも素晴らしいです。
2つ目は、ワンちゃんが入れば自然とコミュニケーションが発生すること。共通の話題にもなりますし、飼い主同士の会話も弾みます。それが、自然とできてしまうんです。
3つ目は、活動自体にとても意義を感じていること。健康増進はもちろん、AIが登場し今後数年で社会は大きな変革を起こすでしょう。この時こそ、動物介在の価値はますます高まり、世の中をより温味のあるものに変えられると思います。

ペットの大切さ・尊さ(動物介在の価値)をこれからも一人でも多くの方に知っていただきたいのです。ペットを好きな人だけでなく、嫌いな人にもその価値を認めていただき、動物との共生が、希望あふれるよりより未来をつくる一つの力となれば幸いです。

HOPE with Animals

動物と共に希望あふれる社会を創造していくため、これからも私にできることを一歩一歩進めていきたいと思います。

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