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ボランティアインタビュー

CECジャパンネットワーク株式会社の代表・池頭稔さんへのインタビュー

こんにちは!JAVOで学生ボランティアとして活動している髙木です。

今回は、「CECジャパンネットワーク株式会社」の代表である池頭稔さんにお話を伺いました。池頭さんは20代の頃からボランティア活動をスタートし、これまで様々な経験をされてきました。そんな池頭さんのボランティアにかける情熱や活動の魅力など、熱い思いをお聞きしました!

 

活動内容

まず最初に、「CECジャパンネットワーク株式会社」(以下CEC)の活動についてご紹介します!

1988年、国際交流を目的とした任意団体として発足。当初の設立の目的はイギリスでのボランティア活動を通じた人材育成プログラムの運営でした。

現在は、高校生や大学生の子ども達を海外に派遣し、社会活動を通して学んでもらうという一種の留学プログラムを手がけています。

2022年で34周年を迎えるCEC。歴史が長いですね!

活動のきっかけ

池頭さんが24歳の時、イギリスで最大の福祉ボランティアに参加。

帰国後この素晴らしい経験を多くの人に共有したい、同じような経験をしてほしいと考え、海外ボランティア専門の支援機関であるCECを1988年に設立。当初は、イギリスのチャリティ団体専門のエージェントとして、活動していました。

池頭さん:「当時、イギリスで1年間滞在するとなると、5〜600万円ほどかかったため、ボランティアに従事することで、ビザがもらえ、食事や滞在先を無料で提供され、かつポケットマネーをもらえることは、とても美味しい活動で良い経験になりました。」

2000年、より社会的、経済的な信用を持つために株式会社として法人化。

イギリスのみならず、アジアにも活動を広げたいと思った池頭さんは、インドのコルカタにあるマザーテレサの施設に赴き、ボランティアに参加。

池頭さん:「イギリスで2年間ボランティアに従事し、ボランティアのことは何でも知っているつもりでしたが、実は何も分かっていませんでした。イギリスのボランティアは単なるお手伝いでしたが、インドでは自分たちがいないとその日暮らせない人たちもいるという大きな違いを痛感し、ボランティアを行う意義の大きさを実感することができました。」

2003年、この活動も多くの人に広めたいと思い、マザーテレサの施設でボランティアを希望する人を支援する活動をスタート。

池頭さん:「当時、不衛生や危険といったインドのイメージが強くありました。そんなインドでも、安心して活動が行えるように、日本と同じくらいあるいは、それ以上のレベルの家でホームステイしながら、ボランティアできるというホームステイ型のボランティアプログラムを開始しました。」

2006年、フィリピン・セブ島の孤児院でのボランティアプログラム開始。

池頭さん:「これまで様々な国に行きましたが、1番貧困の落差がひどいのが、インドとフィリピンでした。フィリピンのセブでは、外部のボランティアに対しても協力的な姿勢を見せ、子供達は英語を聞き取れることも多く、コミュニケーションもスムーズに行えました。

また、フィリピンは距離的にも値段的にも比較的行きやすいこともあり、フィリピンのスラムで支援活動に力を入れるようになりました。」

 

活動していて大変だったこと

インタビュア:「池頭さんが活動する中で、特に大変だったことはありますか?」

池頭さん: 「“どのストリートチルドレンをサポートするか。”を選択しなければならなかったことはとても辛かったです。年齢が上がると家族のために物売りを始め、学校に行かなくなることが多くなります。また、現地では、女の子は約13歳で子供を産みます。カトリックのルールでは避妊・中絶もNGなので、産む選択をとり、学校に行けなくなります。そうすると、教育支援が成り立たちません。私たちは、サポーターからお金をもらって支援を行なっている以上、教育支援ができる子どもに配給しないといけないので、支援を中断せざるを得なくなくなり、また貧困が続いて行くという負のスパイラルに陥ります。」

インタビュア:「この負のスパイラルを脱するための対策は何でしょうか?」

池頭さん:「子供たちの夢は家族を貧困から救うことです。そのためには、子供達がしっかり学校を卒業して、仕事に就いて稼ぐ。これを最優先に頑張ってもらうしかありません。日本では生活保護がもらえますが、フィリピンにはそのような制度はなく、自分達でなんとかしないといけません。政府がソーシャルセキュリティとして、支援を始めているものの、不足している点はまだまだ多いのが現状です。」

 

印象に残っている出来事

インタビュア:「池頭さんが活動されてきた中で、印象的な出来事は何ですか?」

池頭さん:「フィリピンで最も古い教会で物売りをしているお母さんの近くで、教会のランプの下で勉強を頑張っている子供がいました。暗闇の中、一生懸命勉強しているその子の姿はとても印象的で、今でも忘れられません。私たちは、その子に教育支援をし、今でも勉強を頑張って続けています。そういう子が大きくなっていく様子を見ているからこそ、活動の原動力になっています。」

今後の展望

 インタビュア:「今後チャレンジしてみたいことや目標はありますか?」

 池頭さん:「いつかは現地の支援をするだけでなく、フィリピンの子供たちを日本に呼びたいと思っています。日本で仕事をし、日本人と同じ給料をもらい、フィリピンに帰って家族をスラムから救い出して欲しいです。」

 

池頭さんが今伝えたいこと

インタビュア:「最後にメッセージをお願いします!」

池頭さん:「団体メンバーや支援者の高齢化が進んでおり、現状もなんとかギリギリ維持している状態です。若い人たちにもっとボランティアに参加してもらい、子供たちのサポートを日本の同世代の若者がするようなことができたらいいなと考えています。

そして何よりの若者には現地に行って、貧困層の実態と、そこに暮らす子供たちの可能性を体感して欲しいです。様々なバックグラウンドを持った子供たちと、日本人の若者にはもっと会って、刺激をもらって欲しいです。」

 

◆まとめ

CEC代表の池頭稔さんのインタビューは以上です。

今回の記事を読み、少しでも共感する方がいれば嬉しいです。

 

インタビューに協力してくださった池頭さん有難うございました!

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