プロギング代表の高橋さんへのインタビュー
こんにちは!JAVOメディアでインタビュー記事を担当している南條です。
皆さんは、ジョギングをしながらゴミ拾いをする新スポーツ「プロギング」をご存知でしょうか。今回は、プロギングを運営されている高橋さんと見上さんに、立ち上げの裏話から今後の目標まで、お話をお伺いしました!
始まりはたった6人の仲間から
ー 南條:それではお願いします。この活動を始めたきっかけは何でしょうか。
ー 高橋:実は3年前の話なんです。最初は周りの仲間を集めて、男性6人でスタートしました。ボランティア活動を始めよう!という意識からではなく、新しい繋がり・コミュニティを作りたいという思いがきっかけです。それも「なんか爽やかな活動」というのもポイントでした(笑) 模索している中、当時アディダスでこのプロギングのイベントをしていたのを発見して、これだと思いました。仲間と楽しみながら始めた活動ですが、参加者が周りに紹介するにつれ、段々とこの活動が広がっていきました!
ー南條:なるほど!知り合いの口コミで、こんなに活動が広がって凄いですね。実際の活動はどんなことをされているのでしょうか。
ー高橋:活動は月に1回、ジョギングをしながらゴミ拾いです。これが結構難しいんですよ(笑) トングとゴミ袋を持って走りますから。ゴミが多い場所、例えば渋谷のセンター街に集まって活動していますが、基本的に20分くらいで満杯になります。
ー見上:参加者は毎回15-17人くらいです。走るのが苦手な人でも大丈夫です。ペースもゆっくりなので、会話を楽しみながら気軽に参加できます。
ー南條: 両手がふさがった状態で凄いです(笑) プロギングを通して変わった視点はありますか?
ー高橋:自分自身がゴミを捨てる側の視点に立てるようになり、環境問題への当事者意識が出てきました。恥ずかしながら、活動前はポイ捨ての経験もあります。しかし自分のゴミではなく他人のゴミを拾うことで、道に落ちているゴミは誰が拾っているのか考えるようになり、意識が変わりました。
プロギングの魅力とは
ー南條:どんなことをモットーに活動していますか。
ー高橋:ボランティア活動であると同時に、スポーツでもあると思っています。環境問題を何とかしないとという義務感でなく、ライフスタイルの中にボランティアを溶け込ませていくのが理想形だと思っています。自分が楽しくできるのが一番ですし、結果的に社会貢献に繋がれば最高です!
ー見上:アットホームな雰囲気でありたいと思います。私自身、初めてきた時もすごく居心地がよかったのを覚えています。環境、ジョギング、朝活とかきっかけは違っていても、人に対して興味を持っている人が多いんですよね。だから、1人で参加しでも自然と会話が生まれて話が盛り上がる。みんなが安心して参加できる組織です。
ー南條:心がほっこりするお話ですね!そんなプロギングの魅力を教えてください。
ー高橋:魅力は大きく3つあります。
1つ目は、新しい出会いがあること。起業している経営者や会社員、学生まで、いろんな背景をもつ人が集まります。社会人になるとコミュニティが狭くなりがちですが、ここでは様々な生き方に出会えるので、新鮮さを感じます!
2つ目は、朝が素敵だなあと思えること。活動は週末の7〜8時にスタートしています。私自身も含めて、プロギングをきっかけに朝の習慣が変わったという声も聞きますよ!
3つ目は、心身ともに健康になれること。体も動かしながら、朝から人と話すと幸福度が上がります。メンタル的にとても良いことですよね!
ー南條:プロギング 、いいこと尽くしですね! 嬉しかったことは何かありますか。
ー高橋:身近な人と始めたことが、いつの間にか全国で繋がったことです。今では大阪や東京など3-4拠点くらいあります。好きなことが広がるのは嬉しいですね。
ー見上:私は朝からいい人に出会えることです。朝から活動する人は、フレッシュな人達が多い気がして。元気を貰って、いい一日をスタートできます!
ー南條:逆に一番の大変だったことはありますか。
ー高橋:「広げる」ということです。参加者が増えるのは嬉しいのですが、ボランティア感や社会貢献度があるとハードルが高くなってしまいます。実際、創業メンバーの6人は僕しか残らなくなりました(笑) そこをどのようにして人を巻き込んでいくかが、今後の課題にもなりますね。
ー見上:最近は広報の活動も始めました。組織は大きくなっていますが、まだまだ認知度が低いのが現状です。広報活動を通して、まずは存在を知ってもらうこと。そして魅力づけを行なっていきながら、気軽に参加できるスポーツ・社会貢献として広めていきたいです。
ー南條:この活動を始めた時、周りの人の反応はどうだったのでしょうか。
ー高橋:初めは「何やっているの?」とバカにされたこともありました(笑) でも楽しく活動できればそれでよかったので、特に悔しいとかはありませんでした。応援してくれる人もいて、その人達の支えがあったお陰でここまで来れたと思います。
ー南條:確かにどれだけの環境問題に貢献できたかも大事ですが、その人自身のマインドが変わることに意味がありますよね。
ー高橋:こんなのやっても環境は変わらないよ!と言う人もいましたが、ゴミ拾いの結果だけでなく、自分が変わるきっかけになったこと自体が凄くよかったと思っています。
今後の夢と挑戦
ー南條:今後の夢や目標について聞かせていただけますか。
ー高橋:プロギングに携わる人を増やして、その数だけその人の人生を少しだけ変えるきっかけを作っていきたいです。人それぞれの気づきや楽しみ、変化があればいいなと思います。後は今年の5月に100人が同時時間・開催でブロギングをやるイベントがあるんです。そこで、普段はボランティアやブロギングに積極的でない人も繋がれたら嬉しいなと!少人数でやるよりも、100人という大人数で一斉にやることで、影響力も上がりますしね!
ー南條:プロギングを通してSDGをどう発展させていくかはなど、何か考えはあるのでしょうか。
ー高橋:自分自身もSDGsはよくわかっていませんでした。でも今は、プロキングを通して環境問題に触れることが、「SDGsについて考える入り口」になればいいなと思います。きっかけはなんでもよくて、結果的に社会貢献につながって、少しでも自分の身近に感じられればなと。とはいえ、まだ本腰を入れていないのでこれからですね!
ー見上:環境問題の観点にとどまらず、もっと活動を広げていきたいです。コロナで社会が分断されていますが、みんなどこかで人と人との温もりを求めていると思います。それは日本だけでなく、海外の人との繋がりを求めるきっかけになれば嬉しいなって。特に海外はボランティア思考が高いから巻き込めるといいなと感じますね!世界のプロギングにしたいです。
編集後記
インタビューに協力してくださった高橋さん、見上さん有難うございました!JAVOではこの他に、あなたのボランティアエピソードや団体の活動など、たくさんの記事を募集しています。お気軽にお問い合わせフォームからお待ちしております!
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