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ボランティアインタビュー

NPO法人リンクトゥミャンマーの学生インターンへのインタビュー

留学生の写真

こんにちは! JAVOで学生ボランティアとして活動している浦野です。

今回は、NPO法人リンクトゥミャンマーの学生インターン西尾さんと大西さんに、お話を伺いました。NPO法人リンクトゥミャンマーは、日本とミャンマーが対等につながり共に発展する社会を目指して活動されています。

ミャンマーと日本をつなぐNPOリンクトゥミャンマー – 日本とミャンマーをつなぐNGOリンクトゥミャンマー (npoltm.org)

では、インタビュー内容をご覧ください!

 

1.活動内容

神奈川にある事務所を拠点に、在日ミャンマー人と日本人が協力して、「定住支援」「文化交流・多文化共生活動」「国際協力」の3つを主な事業としています。

それぞれについて、詳しくお聞きしました!

・定住支援

日本に住むミャンマー人の生活の細かな部分を、サポートしています。例えば、病院に同行して診療を受けるための手続きのお手伝いをしています。他にも羽田空港に到着したミャンマー人にスマートフォンの使い方を教えたり、公共料金の支払い方法を伝えたりしたこともあります。皆さんが想像するよりも、もっと具体的で細かい生活の支援を行っています。

 

・文化交流・多文化共生活動

「日本人とミャンマー人の相互理解を深める」ことをテーマに、毎年異なる企画を行っています。2024年もいくつか企画を立てており、直近では9月下旬にイベントを開催する予定です。ミャンマー人の方が実際に暮らすご自宅に伺って、日本での生活やミャンマー文化について話をお聞きします。そのうえで、今後の日本とミャンマーの関係や多文化共生について考えるセミナーを実施します。法人に所属していない一般の方も参加できます。コロナ禍以前は、スタディツアーとして観光地へ行ったりミャンマー本国へ行ったりしたこともあります。しかし現在は、本国の内戦などもあり難しくなっています。

 

・国際協力

主に、コーヒーやクルミなどミャンマーで作られた商品の販売を行っています。コロナ禍では、ミャンマーで作られたマスクの販売もしていました。また、ミャンマーで民営事業も行っています。

 

2.ミャンマーについて

現在は内戦が始まり、徴兵制によって原則23歳から32歳までのミャンマー人男性は国外へ出ることが禁止されています。

雨が多く降る地域なので、地盤が弱いと電波塔などが壊れてしまうこともあります。復旧にも時間がかかるなど、インフラが弱いことも問題です。神奈川にある事務所から、ミャンマーにある日本語教室にオンラインで授業をしたことがあります。そこでもミャンマー側の通信状況の悪化で、何度も中止になっています。加えて電気も1日2~3時間しか使えず、エアコンがあっても使用できないという状況が続いています。

 

日本人や日本のメディアは、ウクライナやイスラエル情勢に目がいきがちです。しかし、ミャンマーも危機的な状況にあります。それは忘れないでほしいです。

 

3.始めたきっかけ

大西さん:大きく2つあります。1つ目が大学3年生の時に、社会に出る前にアルバイトとは違った形で責任のある仕事を経験したいと思ったことです。2つ目が中学生のころから移民や難民の問題に関心があったことです。母が外国人なのもあり日本にいる外国人の生活や、政策のような大きなレベルよりももっと身近な活動を知りたくて参加しました。

 

西尾さん:人口が減少しつつある日本で、外国人の方が労働力の穴埋めをしてくれています。そうした話題について「〇〇人はよく働いてくれる」というように、テレビや大学の授業では日本人目線で都合よく考えられていると感じていました。だからこそ、日本に来て働いている側の視点を見てみたいと思いました。

 

また、NPO法人リンクトゥミャンマーは東京・神奈川を中心に、良くも悪くも限られた範囲で活動しているため、一人一人に任される裁量が大きいのも魅力でした。学生インターンというよりも、一人の法人スタッフとして活動ができます。大西さんはNPO法人の助成金申請を任されていますし、仕事の幅の広さを感じています。NPO法人リンクトゥミャンマーは、インターン先としても魅力がありました。

 

4.やりがい

西尾さん:責任のある仕事を任せてもらえることです。9月に行われるイベントは、会場の予約や企画、予算管理などほとんどを学生インターンが行っています。一般の方も来る中でミスはできないですし、参加費もいただくので責任の重さは大変でもあります。ですが、支援をしたミャンマー人が礼儀正しく深々とお礼をして帰っていく姿を見ると、嬉しくなります。また、イベントを完成させた時に味わえる達成感も魅力だと感じています。

 

大西さん:西尾さんの話にあった、責任による大変さや達成感という魅力は自分も感じています。分かりやすいやりがいとしては、病院や買い物への同行支援が終わった時に「ありがとう」という言葉が貰えることです。少しでも役に立てたのだと実感することができます。

 

5.印象に残っていること

西尾さん:思ったよりも日本が、外国人の増えている社会になっていることです。自分も含めて日本人は、「日本人の中に少し外国人がいる」というイメージを持っている人が多いと思います。ただ、受け入れている外国人労働者の数は世界的なランキングでも上位ですし、地域やお店によっては大半が外国人ということもあります。これから共生する社会になるのではなく、日本は既に共生する社会になっているのだと感じています。

 

大西さん:定住支援などで思ったのは、特別なスキルがなくても「日本人」で「日本のことがだいたい分かる」だけで役に立てるということです。支援というと堅苦しい感じがありますが、その場でできる手助けが結構あるのだと感じています。

 

6.今後の展望

大西さん:間近に迫ってきている9月のイベントの準備を徹底し、成功させることが直近の目標です。1番メインの活動の目的は「日本にいるミャンマー人の生活支援」なので、ビザや永住権申請のような行政手続きについての勉強をもっとしたいと思っています。

西尾さん:学生インターンの立場としては、イベントの成功やミャンマー人の役に立つことが大事だと思っています。団体としては、現在年間600件ほどの相談件数をもっと増やすことです。今でもミャンマー人コミュニティの中では知名度がありますが、さらに広げていきたいです。理事長は、「助成金に頼っている面が大きいので、持続可能な活動のために自主財源を増やしていきたい」とよく仰っています。

 

7.伝えたいこと

西尾さん:大学生の方にはぜひ、NPO法人リンクトゥミャンマーの週1回のインターンに来てほしいです。助成金の申請、イベントの主催、ミャンマー人の同行支援など、とにかく活動の幅が広いです。外国人支援に限らず、「何か一つのことをやってみたい」という人は気負わずに来てほしいです。ニュースを見るぐらいでもいいので、共生社会への意識や関心を持ってもらえると嬉しいです。

大西さん:大学生の方にはぜひ来てもらいたいです。高校生・大学生に限らず、日本でも外国にルーツを持つ人は増えているので少しでも関心を持ってもらいたいです。また、外国人を支援する団体は色々ありますし、交流イベントにも少しでも興味があったら行ってみるのがいいと思います。

 

8.おわりに

 インタビューは以上となります。

西尾さん、大西さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!

外国人支援、ミャンマー情勢、共生社会、様々なことを考えるきっかけになりました。この記事を通して、少しでもミャンマーや外国人支援について関心を深めていただければ幸いです。興味がある方はぜひ、ボランティア活動やイベントに参加してみてください!

 

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