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テーマパークとサステナビリティ No,1

ディズニーランドの写真

こんにちは!JAVOメディアライターの松本です。これから、皆さんが一度は訪れたことがあるであろうディズニーやUSJなどのテーマパークでの、サステナビリティを意識した取り組みについて紹介していこうと思います。

 

第1回目は東京ディズニーランド(以下TDL)のサステナビリティの取り組みを紹介していきます。「夢と魔法の王国」としてファンタジーをテーマにしているTDLでは、サステナビリティの取り組みは主にエネルギー効率や廃棄物の削減に焦点が当てられています。来園者に魔法の世界を楽しんでもらう一方、エネルギー効率やリサイクルを通じて環境負荷を軽減することを目指しているそうです。

 

1.エネルギー利用の取り組み

豆電球を両手で支えている写真

・再生可能エネルギーの導入

 TDLではクリーンエネルギーの利用を推進しており、太陽光発電を含む再生可能エネルギーの導入が進められています。パークの屋上や駐車場の屋根にソーラーパネルを設置し、太陽光から得られる電力を利用することにより、パーク内での電力の一部を自給自足することで、化石燃料への依存を減らし、二酸化炭素排出の削減を図っています。

 

・省エネ技術の導入

 1つ目にLED照明の導入です。パーク全体で消費電力を削減するために、従来の照明をエネルギー効率の高いLED照明に置き換えています。これにより、電力消費量を大幅に削減しつつ、パークの魅力的な照明演出を維持しています。特に夜間パレードやショーでの使用が多いライトは省エネ効果がの高いものが使われています。

 2つ目に省エネ型の空調設備です。パーク内の施設やアトラクションで使用される空調などにも省エネ型の最新技術が導入されています。これにより、快適さを損なうことなく電力消費量を抑えることが実現しています。

 

2.水資源の保護

自然の中のしずくの写真

 TDLでは、ディズニーシーほど水がテーマにはなっていませんが、水資源の保護に積極的に取り組んでいます。

・水の再利用システム

 TDLでは、パーク内で使用する水をリサイクルし、効率的に再利用するシステムが導入されています。例えば、アトラクションで使用された水、景観に使用される池や噴水の水などがあります。それらは専用の処理施設を通して浄化され、再び利用されるようになっています。「イッツ・ア・スモールワールド」や「ジャングルクルーズ」などの水を大量に使用するアトラクションでも、水の循環システムが導入されており、一定の品質を保ちながら再利用されています。

 

・雨水の収集と再利用

 パーク内では、雨水の収集・貯蔵システムが設置されており、雨水を施設内の景観管理や清掃などに再利用されています。例えば、収集した雨水を園内の美しい庭園や植物の水やりに利用することで、夏の乾燥する季節でも、効率的に水を利用し、パークの緑が保たれています。自然から得られる水資源を有効活用し、新たな水を抑えることが可能になるため、水資源の管理と保護に繋がっています。

 

・節水設備の導入

 パーク内のトイレや手洗い場には、低流量の蛇口やトイレが設置されており、無駄な水の使用が防がれています。また、センサー付きの蛇口も多く導入されているため、必要なだけ水が出るようになっています。これにより、来園者が気づかないうちに、水の節約に貢献できる仕組みになっています。

 

3.地域との連携

握手をしているイラスト

 TDLでは、地域社会との連携を重要視し、自助く可能な運営の一環として、地域との様々な協力関係を築いています。

・地元産品の活用

 パーク内のレストランやショップで提供される食品や商品には、地元の農産物や製品が積極的に使用されています。レストランでは、千葉県産の野菜や果物、肉、魚などが使用されているため、フードマイレージの削減にも繋がり、環境負荷が軽減されています。また、千葉県や近隣地域の農業・漁業・製造業を支援し、地域経済の活性化にも貢献しています。来園者に地域の味覚を楽しんでもらうと同時に、地域の伝統や技術を広めることで、地域の魅力を伝えることができています。

 

・雇用創出と地域社会

 TDLでは、地元地域に大規模な雇用機会を提供しています。多くの地域住民がキャスト(従業員)として働いており、正社員やアルバイト、シーズナルスタッフなど、多様な雇用形態が提供されています。これにより、地域の雇用機会をを増やし、地域の発展に寄与しています。

 

4.教育的な要素

手のひらにハートが乗っている画像

 TDLでは、エンターテインメントを通じて楽しさを提供するだけでなく、教育的な要素を取り入れた取り組みにも力を入れています。

・自然や環境保護に関する啓発

 自然や環境保護の意識を高めるための取り組みが随所で見られます。具体例を2つ紹介したいと思います。1つ目は「ジャングルクルーズ」。冒険心をくすぐる物語の中で様々な動植物が紹介され、自然界の多様性を感じることができます。ガイドによるユーモアを交えた説明により、自然環境の尊さや野生動物の保護に対する関心が引き出されます。2つ目は「アニマル・キングダム」。教育的な展示物や体験型のアトラクションを通じて、環境問題について考えるきっかけになり、子どもたちや大人に対して環境保護の大切さを啓発しています。

 

・キャラクターとのふれあい

 TDLに登場するキャラクターたちは、道徳的なメッセージや人間性に関する重要な教訓を伝える役割を果たしています。特に、勇気、優しさ、友情などといったポジティブな価値観を来園者に教えています。パーク内で様々なキャラクターとふれあうことで、他者との関わり方や、思いやり、感謝の気持ちを学ぶことができます。また、キャラクターが困難を乗り越える物語を通して、勇気や希望の大切さも伝えられています

 

5.まとめ

このように、TDLではエンターテインメント重視の環境対策を行っており、エネルギー効率や廃棄物管理に重点を置いています。地域社会への貢献や、来園者とのふれあいなどといった、様々な分野でのサステナビリティに関する取り組みがされていることが分かりました。

 

次回は、東京ディズニーシーでのサステナビリティに関する取り組みを紹介したいと思います。

 

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〈参考〉

サステナビリティ | 株式会社オリエンタルランド 

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