浜名湖クリーン作戦と浜松市の環境政策
先日、浜松市環境政策課主催の浜名湖クリーン作戦というボランティア活動に参加させていただきました。参加者は浜松市のトヨタ関連の企業の社員がほとんどでした。活動内容は浜名湖周辺のゴミ拾いでした。一時間という活動時間の中でたくさんのゴミが拾えました。この記事を書いている僕も、大きいゴミ袋の半分以上が埋まる可燃ゴミを集めることができました。たくさん拾えたことからの達成感と同時に、自分の住む街がとてもゴミで汚染されていて汚れていることにもガッカリしました。浜松市環境政策課は他にも様々な活動を行なっています。
▼海洋ごみ発生抑制活動
浜松市環境政策課では海洋プラスチックごみによる生態系や健康への影響を軽減し、プラスチックごみの発生抑制を図るため海洋プラスチックごみ削減に関する活動をいくつか行っています。その背景には本市の海岸における漂着ごみの8割以上がプラスチック類であり、海洋プラスチックごみの削減等の取組が必要であるという浜松市環境政策課の思いがあるそうです。そのためにやっている具体的な活動内容を紹介していきたいと思います。
1,ウォーターサーバーの設置
海洋プラスチックごみの一因であるペットボトルの使用量削減のために現在各地でウォーターサーバーの設置などが進められています。具体的な例では市役所本館にマイボトルへの給水が可能なウォーターサーバーを7台設置したり、市役所本館の自動販売機を缶と紙コップ等に販売を変更したりするといったものです。
2,海洋プラスチックごみ問題環境劇上演事業
いくつかの小学校で海洋プラスチックごみを題材とした劇を上演し、プラスチックごみ削減を啓発しています。
3,ボランティアによる海岸等の清掃への支援
自発的な海岸等の清掃を促進するため、ボランティアの清掃活動を支援しています。具体的には市ホームページの参加者募集の情報掲載や、清掃物品の提供、市ホームページでの清掃実績の情報掲載などといったものです。
▼プラスチック削減活動
他にもプラスチックそのものを削減する政策もあります。
1,普及啓発など広報活動
登録事業者には、登録証の交付とあわせ、啓発物品を配布し、店頭で掲示し、啓発・PRをしています。
2,定期的な意見交換会の開催
事業者、浜松市消費者団体連絡会、浜松市が、双方向となる協議・情報共有の場として、定期的に意見交換会を開催しています。
▼ごみ減量推進事業
浜松市環境政策課はプラスチックごみだけでなく、ごみ減量推進事業にも力を入れています。市内から排出されるごみの減量を促進するため、市民の意識向上を図り、ごみ減量を推進する目的のもと活動が行われています。現在浜松市の家庭から出る1日の一人当たりのゴミの排出量が横ばいで推移しており、政令指定都市の平均を上回っています。そのために浜松市環境政策課が行なっている具体的な活動内容も上記と同じように紹介したいと思います。
1,家庭用生ごみ処理機購入費補助事業
生ごみの減量を強化するため補助件数を拡充しています。補助上限額は10000円で補助件数は既に250件を超えています。
1、市内に住所を有する方。
2、処理機を常に良好な状態で維持管理できる方。
3、使用状況についての照会及び立入検査があったときに協力できる方。
4、過去にこの補助金の交付を受けていない方。
5、市税を完納している方。
6、再使用品でない処理機を販売業者から購入している方。
7、暴力団員等(浜松市暴力団排除条例(平成24年浜松市条例第81号。)第2条第4号に規定する暴力団員等をいう。)に該当しない方。
8、暴力団員等と密接な関係を有する者に該当しない方。
上記8項目の全てに該当する方が補助対象者です。
2,大型商業施設等での雑がみ分別袋配付事業
大型商業施設等と連携し、イベントや店舗における商品持ち帰り用として市民に雑がみ分別紙袋を提供することで、雑がみ分別を促進させているそうです。
3,生ごみ堆肥化容器配付事業
希望する市民に生ごみ堆肥化容器を配布しています。
4,事業系一般廃棄物適正処理指導事業
市内集積所への啓発看板設置、パトロールによる指導をしています。
5,環境とSDGs一体推進トライアル事業
インスタグラムを活用した市民参加型のキャンペーンによる雑がみ分別啓発などを行っています。
浜松市環境政策課がゴミ削減のためにやっている主な活動だけでも、これほどいろいろなものがあります。この記事を書いている僕のように特にこういう活動に携わっていなくても湖のごみ拾いなどという小さなイベントに参加していき、市や町に貢献することができます。僕は主に浜松市や静岡県内の活動にしか参加できませんが一人一人が自分の住む市や町の活動に参加することで、日本は今よりももっと住み良い国になるでしょう。なので、僕はこの記事を読んでいる人に自分の市や町についてもっと考えて欲しいです。そして最終的には自分の住む地域で行われる活動に参加するのが当たり前になって欲しいです。
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