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ボランティア体験

日本の子供・若者の「生きる」を支えるために自分なりにできること

日本では7人に1人の子供が貧困の状態にあり、教育や健康など様々な面で困難を抱える子供が増加しています。また、10代~30代の死亡原因の1位は自殺であり、これは先進主要7か国(G7)の中で日本だけです。自殺の理由には、経済的に困窮していることによる生活への不安や健康問題、いじめや虐待をはじめとする学校や家庭での人間関係の悩みが大きな割合を占めています。

私は7歳の時から病気のために入退院を繰り返してきました。また、病気が原因となって複数の障害を負った状態で生活してきました。7歳で障害を負った時にはとても混乱して不安になりました。毎日いままで当たり前にできていたことができなくなったという現実を突きつけられたことや、辛い気持ちを誰にも理解されない孤独感で疲弊していました。病を患い入院中に薬の副作用で言葉で表現することができない苦痛うでを経験したり、自宅で療養生活をおくる中で再発を防ぐためイたくさん気にしないといけないことや制限があることでストレスとプレッシャーを感じて憂鬱な気分になって投げやりになったこともありました。

 

年齢を重ねる中で障害がることや病気になったことで困ることの内容が複雑になり社会参加が難しくなっていきました。大学に進学したときには障害があることで1人では通学ができないためにガイドヘルパーの制度を利用することを考えたのですが、当時のガイドヘルパーの制度では通学を目的として利用することができませんでした。そのため社会福祉協議会の方々に協力していただき通学を支援してくれるボランティアを募りました。その結果、社会福祉協議会にボランティア登録をしていた4人の方が協力を表明してくださいました。そうして私は4人のボランティアの方のおかげで大学に通うことができるようになりました。

また、大学生になるとパソコンを使う機会が増えました。私は目が悪いためパソコンの画面に映るものがほとんど見ることができません。そのためカーソルを使わずに画面上の内容を音声で読み上げさせることで確認しながらキー操作のみでパソコンを扱うことになるのですが大学入学当時は電源を点けてシャットダウンすることしかできませんでした。視覚に障害がある人たちにパソコンを教える施設はありましたが一人で通うことができるという条件が設けられていたため通うことができず、音声で画面上の状態を確認しながらキーだけを使った操作を教えてもらうことができる環境がありませんでした。
そんな時に遠隔操作で視覚に障害がある人にパソコンの操作方法を教えているNPO団体を知りました。そして当団体のパソコン講習を受けて、現在では情報収集や文書作成、情報の管理などができるようになりました。パソコンでできることが増えたことで大学生活の中での不自由が解消されました。

 

現実の社会では既存の制度の恩恵を受けることができず人知れず困難を抱えたまま八方ふさがりになっている人がいます。私の場合は身体の状態を原因とした問題で生きることに困難を感じた子供時代でした。困難に対応するためにはボランティアを行う方々は欠かせない存在でした。私もお世話になったボランティアの方々のように困難を抱えて生きることに難しさを感じている子供や若者をできることで支えになる活動をしていきたいと考えています。自分では誰も必要としていないと思っていたことを求められ、こんなことで良いのならという思いでしたことを感謝されたことがありました。以来、さまざまなボランティアに関心を持って自分なりにできることを取り組んできました。

私がボランティアの方々に助けてもらったように、ボランティアでないとできないこともあります。そして、自分では気づかない人を助けることとなる経験や能力があります。

 

ボランティアの文化が広がることで様々な課題に対応できる社会になれば良いなと思います。

 

 

文 / TAKA

 

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