「一回だけ、、、」のボランティア活動は就活に役立つ?
ちは!JAVOメディアライターの鯉沼です。「一回だけしかボランティア活動してないけど、就活で使えるのかな、、、」、そんな悩みを抱える就活生も少なくはないと思います。
特に、ガクチカとしてアピールする際、どうすればいいか迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、21卒で就職しその後転職を行ったため二度の就活経験があり、かつボランティアを趣味としている私が、就活において一回だけのボランティア活動を活かす方法をご紹介します。
目次
1.「ボランティア活動一回だけ」の現実
正直に申し上げますと、一回だけのボランティア活動が就活で高評価につながる可能性は低いかと思います。
もちろん、面接でガクチカとしてボランティアを利用する就活生も、少なからずいます。
ただ、一回だけのボランティア活動は継続力をアピールすることができません。しかし、学んだことの内容を上手く伝えることができれば、一回だけのボランティア活動を就活で活かすことが可能になります。
さらに、長期的にボランティア活動を続けることができれば、より濃厚な内容の自己PRを作ることができますので、より面接官を満足させることができるでしょう。
2.一回だけのボランティア経験をアピールするには
アピールするためには、企業への志望動機と内容を入念に結びつけながら自分の言葉で話すこと大切です。経験の事実をただ単に話すだけでは、内定を勝ち取ることはできません。
以下、アピールするときのコツを3点ご紹介します。
・「ボランティアの規模」と「評価」は、必ずしも比例しない
ボランティア活動における規模の大きさが、絶対に評価へとつながるというわけではありません。
規模感のみでアピールする人がいますが、面接官も甘くないので内容が追い付いていなければ評価してくれません。
面接官は、「参加したボランティアの内容」を見ているのではなく、「ボランティアで学び、得たもの」を見ています。
・「ボランティア」と「ビジネス」の違いを理解しておく
当たり前かもしれませんが、ビジネスの目的は利益を生み出すことにあります。それに対して、ボランティアは基本的に慈善活動になるため、利益を生み出すことが目的ではありません。
よって、考え方によっては「ボランティア」と「ビジネス」は正反対な物となります。
「無償の活動によって得た奉仕の気持ち」をアピールしすぎてしまうと、ビジネスを否定することになりかねず、かえって面接官の印象を悪くしてしまう可能性があります。ここはぐっと我慢して、強調しすぎないようにしましょう。
・「ビジネスにボランティア経験をどう活かせるか」を明確にしておく
面接官が見ているのは、ボランティア活動で得た学びを仕事に活かす方法や、志望動機とボランティア活動による自己PR・ガクチカがどう絡むのか、です。
業務に直接関わる専門知識も大事ですが、基本的なコミュニケーション力や思考力、行動力等でも、活かし方によっては大きなアピールポイントとなります。
なお、私は以前就活におけるボランティア活動と、それを活かす方法を記事にしています。もし一回だけのボランティア活動を就活に活かしたいと思った方がいましたら、ぜひ参考にしてみてください。
就活で差がつく!ボランティア活動を活用する効果的な方法 | NPO法人JAPANボランティア協会
3.就活における、ボランティア活動のメリット
先ほどお伝えしたとおり、一回だけのボランティア活動は就活において評価されづらい傾向がありますが、継続して続けることで十分なアピールポイントとすることができます。
ボランティア活動による以下3つのメリットを活かして、ガクチカや自己PRの題材を作成してみましょう。
・「社会貢献がしたい」ことをアピールできる
ボランティア活動をしたことは、「社会貢献をしたい」というアピールになります。
企業理念に「社会貢献」を挙げている企業もあるので、そういった企業にはピッタリです。
困っている人を探しそれに対して自分にできることを考えられる、そういった「考えて行動できる人材」は就活でも評価されます。
・コミュニケーション力を培うことができる
ボランティア活動のほとんどは団体で行うため、協調性やコミュニケーション力をつけることができます。
コミュニケーションを苦手としていた人がボランティア活動を通じてよく人と話すようになったという話も、聞くことがあります。
そもそも他人との協調やコミュニケーションは社会においては必須のスキルであるため、自身から初めての人間関係・環境に飛び込み、柔軟なコミュニケーションを取れる点は、面接官を満足させることができるでしょう。
・活動自体が就職後に活きる
そもそもボランティア活動で得たスキルは、就活を終えたその後の就職後にも役立てることができます。
以下のような点を就職後に活かせることを伝えれば、大きなアピールへとつながります。
・主体的に動けること
・「目標を達成しよう」というモチベーション
・協調性やコミュニケーション力
・社会貢献の気持ち
・課題を解決する力
4.一回だけのボランティア活動を役立てる、例文
一回だけのボランティア活動を自己PRとして、効果的に伝える方法をご紹介します。
OK例文とNG例文に分けているので、比較しながら活用してみてください。
・OK例文
「私は大学時代、カンボジアのフリースクールで日本語教育ボランティアを行いました。きっかけは、カンボジアの悲しい歴史とその影響で現在も苦難の中生きている子供たちの現状をテレビで知り、力になりたいと思ったからです。アルバイトでお金を貯め、時間の取れる夏休みを使って、現地の派遣隊に応募しました。現地では日本語の教育をメインに行い、そのほかにも英語の教育や放課後を使った子ども達との交流を行いました。7日間に渡るボランティア活動では、慣れない環境にすぐ適応できず心が折れそうになってしまうこともありましたが、子ども達の「ありがとう」が私に力を与えてくれた上に、教育の大切さとやりがいを学ぶことができました。
私のボランティア経験は、御社の理念「子ども一人一人に沿った教育を」に通じるものがあると思っています。この理念を大切に、御社の顧客に寄り添っていきたいです」
自分が学んだことを企業理念に結び付けているところが高評価ポイントです。参加したきっかけや学んだことを明確にしておくことも、大事でしょう。
・NG例文
「私は大学時代、海外でボランティア活動をしたことがあります。無償で行うボランティア活動を通して様々な人との交流ができ、たくさんの感謝の言葉を頂きました。その際はリーダーとして抜擢され、ボランティアメンバーに指示を出していました。
御社ではボランティア経験を活かして、リーダーとしてチームをまとめていきたいと思っています。」
ボランティア活動について、明確にされていません。また、ボランティアを始めたきっかけがないのも、NGな理由です。
何を得たのかも伝わりにくく、リーダー経験を全く活かしきれていません。
企業理念や志望動機と絡めた上で、ボランティアの内容を端的、かつ何を学んだのかを詳細に伝えられると良いでしょう
5.学生におすすめする、ボランティアプラットフォーム
一回だけのボランティア活動を活かせるか不安な方は、以下のプラットフォームを使ってボランティアに応募してみましょう。
・ぼ活!
HP: ぼ活!| ボランティア募集やセミナー情報を掲載中 | 日本財団ボランティアセンター運営
「ぼ活!」は、公益財団法人日本財団が運営している日本最大級のボランティアプラットフォームです。スポーツ大会のサポートやゴミ拾い、災害活動のサポートなど様々なボランティア情報を掲載しています。
日本財団ボランティアセンターによる参加者の最終確認があるため熱意のある人を損させない仕組みとなっていることや、事前に説明会や資料の配布があるため安心して参加できることなど、日本財団ならではの手厚いサポートが特徴です。
さらに、ボランティア活動だけではなくそれに関するセミナーやイベントに参加することもできます。
・東京レガシーボランティアネットワーク
「東京ボランティアレガシーネットワーク(VLN)」は、東京都と公益財団法人東京都つながり創生財団が運営している、東京都の公式ボランティアポータルサイトです。
前述した「ぼ活!」とも連携することで、東京都を中心としたさまざまなボランティア情報を掲載しています。
・VOLUNTAINER
HP: 東京マラソン財団オフィシャルボランティアクラブ VOLUNTAINER(ボランテイナー)
「VOLUNTAINER」は、東京マラソン財団が運営しているスポーツボランティアプラットフォームです。かの有名な大規模国際大会である東京マラソンをはじめとした、様々なスポーツボランティアを取り扱っています。
・JAVO
HP: 全てのNPOのボランティア証明書発行 | NPO法人JAPANボランティア協会
私たち「JAVO(Japan Volunteer Association, NPO法人JAPANボランティア協会)」は、「日本でボランティアを当たり前に。」を目標と掲げ、「ボランティアのインフラを整える。」ため活動しています。
正確にはボランティアプラットフォームではないのですが、メンバーが参加したボランティア活動に関する記事やSDGsの目標に応じたボランティア活動に関する記事などを掲載しているため、それを介して応募することができます。
6.まとめ
何度も言いますが、一回だけのボランティア活動を就活に活かすことは難しいと思います。
ただ、ボランティア活動を通じて何を得たのか、始めたきっかけは何なのかを前向きに伝えることができれば、その価値もあるかと思います。
さらに、継続的にボランティア活動を行うか、さらに多くのボランティア活動に参加することができれば、その可能性はグッと上がります。
ガクチカや自己PRにするには少し動機が弱くなりがちなボランティア活動を就活に活かすためにも、もう一歩足を踏み出し、エピソードに厚みを持たせられるようにしましょう。
ボランティア証明書の発行はコチラ【ボランティア証明書発行(全NPO対応) | NPO法人JAPANボランティア協会 (javo.or.jp)】
<参考>
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