海外ボランティアとは

海外ボランティアは魅力の多い活動ですが、注意点も多数あります。
今回は初めて海外ボランティアを検討している方や、高校生をはじめとした若い方にその魅力と注意点をお伝えしますので、是非参考にしてみてください。

海外ボランティアとは、NPO（非営利団体）やNGO(非政府組織)が行っているプログラムに参加し、海外の現場へ訪れ、ボランティア活動を行います。
旅行会社のツアーで、海外の施設などを訪れ、ボランティア活動を行うものもあります。

活動内容は被災地での支援活動、子どもたちや高齢者などのお世話、環境保護活動など様々な活動があり、高校生でも気軽に参加が出来ます。
海外ボランティアは魅力がたくさんありますが、注意しなければいけない点もたくさんあります。

今回は海外ボランティアの魅力と注意点を紹介します。

海外ボランティアの魅力5選

①視野が広がる

視野の広がりと人間関係の広がりを得られる海外ボランティアは各国の参加者や現地のボランティアの方などと協力して、衣食住を共にし、活動を行います。海外ボランティアは世界中から参加者が集まりますので人間関係の幅はグッと広がります。

異なる国の文化や考え方・好みなどを一度に触れることで、考え方や視野が広がり、世界中の文化や思考と触れ合うことで自然と柔軟な思考力や対応力が身に付きます。

高校生のうちに視野を広げておくと、受験や就職、社会人になってからもずっと役に立ちます。

②知識の幅が広がる

海外ボランティアにおいて専門的な知識も学びますので、自然と知識の幅が広がっていきます。
海外ボランティアを通じ、ネットニュースなどで得た状況以上の各国の過酷な現状を直接体感することで、より深く自分に何が出来るのか考え、行動しようとする意欲が沸きます。
わからないことや助けが必要な時など他の参加者の力を借りることで自分には考えつかなかった事も学ぶことが出来るので、体験を通じて多くの知識を得ることが出来ます。

③自己分析の役に立ち、自己の成長へと繋がる

多くの国の参加者がいるわけですから、考え方の違いや環境の違いを感じることで、今まで知らなかったことや自分一人では考えつかなかったことなど多くの発見があります。
日本では触れることの出来ない体験や経験をえることで、自分を見つめ直すきっかけも得られます。
海外ボランティアの経験で得た知識や視野の広がっていく中で、しっかり自分を見つめ直すので、自己への大きな成長へ繋がっていきます。

④就職活動や受験に役立つ

ボランティアは相手のことを考え、協調性を持って行動しないと出来ません。
高校生のうちに海外ボランティアに参加することで、大学受験や就職の時に、社会性や人柄など自己アピールに大きな効果をもたらします。
特に海外の大学へ受験を検討している高校生は海外ボランティアに参加することをオススメします。

アメリカなどでは社会貢献を重視していることが多く、ボランティアに参加したことで得た知識や社会性、規律など多くの評価を大学側から受けることが出来るのでボランティアに参加していない人と比べるととても有利になります。

⑤日本について知ることが出来る

基本的に海外ボランティアは貧困層の多い国や開発途上国へ行き、恵まれない人たちのサポートをすることがほとんどですので、日本では感じることのない格差や環境を目の当たりにすることが多いです。
そのため、日本が恵まれた国であること、日本の良さを改めて感じることが出来ます。

日本での生活は、嫌なことや不満などたくさんあります。
しかし、海外ボランティアで感じた生活水準の違いや環境を体感することで、当たり前にいつでも連絡が取れる、家族や友達と過ごせる、美味しいごはんが食べられる、欲しいものが買えるなど日本では当たり前なことも世界では当たり前ではない場所がたくさんあります。
日本の利便性の高さ、安心安全に毎日が送られていることが当たり前ではないと再認識することができます。

海外ボランティアを通じて、日本で生活が出来ているありがたさに気づくことで、あなたの今後に良い影響をもたらしてくれるでしょう。

海外ボランティアの注意点5選

①海外の治安

ボランティア活動を行う場所は主に恵まれない地域へ行く事が多いため、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
特に盗難などは日本に比べてかなり多いですので、普段から財布をポケットにしまっていたり、スマホを常に手に持っている方は注意が必要です。
また日本と違いいつでも出歩ける環境ではない地域もありますので、昼夜出かける際の時間も必ず確認しましょう。
事前にその地域の治安や注意する点を調べてみたり、参加するボランティア団体に相談し、確認して、しっかり備えましょう。

②事前準備

まずはパスポートが必要になります。
発行までに時間が掛かりますので、必ず余裕を持って手続きをするようにしてください。
併せて海外保険に加入することを強くオススメします。
事故やケガ、病気など何が起こるかわかりません。
費用も国によってまちまちで、状況によっては航空機で移動するケースもあり、1000万以上の費用が掛かる場合もあります。
その他にも保障が色々ありますので、保険に入る際は、相談しながら自分にあったものを選びましょう。
海外ボランティアはインフラが整っていない場合が多いため、スマホの通信が途切れる場合もあります。
いつでも気にせず連絡が取れるようにポケットwifiがあると安心です。
また環境の変化や疲れなどで体調を崩す場合もあります。胃腸薬・風邪薬などは念のため持って行った方が安心です。
日本とは環境が異なりますので、虫よけスプレーや防寒着、身体を冷却出来るものなどその国の環境に合わせて持ち物を準備しましょう。

③衛生面について

インフラが整っていない地域では衛生面に注意が必要です。
日本と違い、きれいな水でいつでも手を洗ったりすることが出来ない状況でボランティアをすることがほとんどです。
そもそも、手を洗う場所もない食堂なども当たり前のようにあるのが現状です。
そのため、ウエットシートや除菌シートなどを持っていくと良いでしょう。
少しでも衛生面に気を付ければ、体調を崩すリスクを減らす事ができます。

④語学について

基本的に英語で話す場合が多いですが、場所によって言語が異なります。
海外ボランティアは世界中から参加者が集まり、期間中は衣食住を共にします。
参加者と協力して楽しく、充実した生活を送ることは自分のためでもあります。
少なくとも簡単な会話が出来るくらいの語学力は身につけて、ボランティアに参加出来るようにしましょう。
学生という吸収力が高い時期に、ネイティブな英語に触れている人と触れていない人とでは語学力・コミュニケーション力に大きな差が出ます。
高校生にとっては、今後の進路の幅が格段に広がります。

⑤ボランティアの決まり事

ボランティア団体によって決まり事は異なります。
必ず、渡航前にしっかりと参加されるボランティア団体へ確認をしてください。
ボランティアはルールを守るだけでは成り立ちません。
自分に出来ることを考えて行動することが大切です。
ただし、自分の出来る範囲を理解し、無理はしないようにしましょう。

助けが必要な時や協力が必要な時は、必ず誰かに助けを求め、自分も助けを求められたら協力する気持ちや行動力を持ちましょう。

最後に

海外ボランティアは決して楽なものではありません。
日本とは異なる部分がたくさんありますし、環境に耐えられない場合もあります。
もちろん海外ボランティアは他国の方の支援やサポートが目的ですが、まずは自分の安心・安全を考え、事前の相談や確認は必ず行いましょう。
高校生で若いから何でも頑張れる、何とかなると自分を過信し過ぎて、無理をしてはいけません。自分のこともしっかりと考えて、行動をしましょう。
いざという時に冷静に行動することが出来るよう、事前に必要な事はしっかりと準備をし、海外ボランティアに備えましょう。

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