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SDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」とボランティア

JAVOメンバーの木村です。今回は、SDGsの目標7である「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の概要と、目標7に関するボランティアをご紹介します。
エネルギー問題に興味関心のある方は、ぜひボランティアの参考になりましたら幸いです。

SDGsとは?

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称です。「持続可能な開発目標」という意味を表し、2015年9月25日に国連総会で採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。持続可能な開発のための17の国際目標が掲げられており、その下に169か達成基準と232の指標が決められています。

SDGs が策定される以前から、世界は社会、環境、経済の問題にそれぞれ取り組みを始めていましたが、SDGsはそれらの問題に対する目標を一つにまとめたところが特徴的です。経済発展だけではなく、環境や社会が抱える問題にバランスよく取り組み、根本的な解決によって世界を持続させることをSDGsでは目指しています。またSDGsは、世代を超えたすべての国、すべての地域の人々が、誰一人取り残されることなく、尊重される社会を目指すものとなっています。

目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」とは

目標7は「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を掲げ、世界中の全ての人々に、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保することを目指すものです。現状、電力を利用できず、薪や石炭・動物の糞なを燃やして生活している国や地域の人々を含め、世界中のすべての方が平等に安定してエネルギーを使えるようにすることを目標としています。

目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」は、5つのターゲットから構成されています。

  1. 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
  2. 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
  3. 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
  4. 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
  5. 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。

目標7が掲げられた理由

目標7が掲げられた背景には、産業革命以降、人類の産業経済を支えてきた化石燃料の使用による地球温暖化の問題と人の健康被害の深刻化があります。

薪や石炭、動物の糞等を燃焼させることで発生する二酸化炭素などの温室効果ガスが地球温暖化を促進させており、世界的に問題が深刻化しています。例えば、日本で毎年のように発生し、大きな被害をもたらしている線状降水帯による記録的豪雨や大型化する台風、アメリカやオーストラリアにおける大規模な山火事、熱帯地方における海水温上昇によるサンゴの白化現象などは、地球温暖化の影響と言われており、世界的に大きな被害が見られています。また、薪や石炭、動物の糞等の燃焼によって発生した煙は、人への健康影響も懸念されており、特に子どもや女性の健康に甚大な影響を及ぼしています。

目標7と関連するボランティア活動

1.地球温暖化防止活動推進員
地球温暖化防止活動推進員は、「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、知事の委嘱により、地域において地球温暖化防止に向けた取組みを実践していただけるよう、普及活動を行うボランティアです。具体的な取組みの例としては、地球温暖化防止に関することをテーマとした学習会での講演を行ったり、マイバック運動やリサイクル活動などの呼びかけ・啓蒙活動を行うことが挙げられます。
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/49/5561.html

2.そらべあ基金
そらべあ基金では、全国の幼稚園・保育園・こども園に太陽光発電設備「そらべあ発電所」を寄贈する「そらべあスマイルプロジェクト」を行なっています。このプロジェクトは、環境教育の観点で再生可能エネルギーを導入し、環境の大切さを子どもたちに伝え、より良い環境の循環により地球温暖化を防ぎ未来を変えていくことを目指すものです。2008年からこれまでに、北海道から九州まで全国の幼稚園・保育園・こども園にそらべあ発電所を拡大しています。2010年には、取り組みが評価され、地球温暖化防止活動環境大臣表彰、2012年 低炭素杯東日本大震災被災地域貢献活動賞、第1回ソーラーアワードプロジェクト部門を受賞しています。
https://www.solarbear.jp/

3.おらってにいがた市民エネルギー協議会
おらってにいがた市民エネルギー協議会では、太陽光・風力・バイオ・小水力といった自然エネルギーを活用し、社会の営みでもっとも基盤となるエネルギーのあり方を考え直すことで、自立的に発展できる新しい地域社会を実現することを目指しています。活動の一つとして、新潟県内40か所の太陽光発電所を稼働するソーラー事業に取り組んでいます。この取り組みによって、一般家庭約440世帯分の電力に相当する電力を発電することができています。
また、自然エネルギーに加え、多様な人と人とが交流するエネルギーこそが、真に未来世代に責任をもった社会を創り出すと考え、環境エネルギー教育の活動にも取り組んでいます。
https://www.bikazaidan.or.jp/

4.Stop Climate Change(SCC)
Stop Climate Change(SCC)とは、気候変動防止に特化した中期ワークキャンプのことです。NICEが提案・創設し、CCIVS(世界ネットワーク)やNVDA(アジアネットワーク)との共催、UPS財団と国土緑化推進機構の助成を得て、2016年に活動が始められました。国内のみならずアジア4ヶ国の団体と協力しながら取り組みが行われています。プログラム内では、気候変動(地球温暖化)・森・環境保護を学びながら、自分達のアクションでプラスの成果を創り出せることが特徴です。
https://www.nice1.gr.jp/SCC/

最後に

SDGs聞くと、堅苦しい感じがする方もいるかもしれませんが、手軽にできる小さな取り組みもたくさんあります。また、地球や世界のためにボランティアという形で貢献することもできます。SDGs、あるいはエネルギー問題に興味を持っている方に本記事が届き、何か活動の手助けになることを願っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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